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2013年2月28日 (木)

ほとんどがF1交配種、わずかに在来種・固定種

最近の野菜の種はほとんどがF1交配種です。異なる形質を持つ親をかけ合わせると、その第一代の子(F1:雑種第一代)には均質な優性形質が現れるので(つまり、野菜の大きさや風味がそろうので)、ビジネスとしての効率的な栽培には便利です。しかし、F1世代から採れた種(タネ)を使って次の代(F2世代)を育てるとF2世代の形質はバラバラになり、つまりビジネスとしての農業にならない。だから農家は種苗業者からF1交配種であるところの種を常に買い続けることになります。(【註】F1のFはFilialからきており、その意味は「子の」とか「親から・・世代の」という意味。だからFirst Filial Generation (F1) は、その親から見た第一世代。)

最近は、昔からある在来種や固定種とよばれる野菜はあまり見かけません。スーパーでもデパ地下でも道の駅の野菜直販店でも、野菜売り場に並んでいる野菜のほとんどはF1交配種が生育したもの。

固定種・在来種のもので手元にある食材は真っ赤な「金時ニンジン(京にんじん)」。それから、「いんげん豆」の一種の「手亡(てぼう)」や「白花豆」。ともに北海道産の豆です。

「黒千石大豆」(くろせんごくだいず)という名前の黒い小粒な大豆も固定種です。絶滅に近い状態だったのが数年前に岩手と北海道で復活し、現在は北海道で生産されています。北海道の一部のデパートやスーパーでは、黒千石納豆や黒千石入りのクッキーが販売されている。

それから、「野生種の黒米」という記事で触れた四国の黒米。これは野生を残した固定種・在来種の「もち米」です。種(タネ)が風ではじけて地面にバラバラと落下する性質が強い。普通の「うるち米」の白米や三分づきにこの黒米をわずかに混ぜて炊くと、「赤飯」になります。

ときどきは、非F1交配種の食材と、積極的に付き合ってみるのも面白い。

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