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2013年2月13日 (水)

輸入小麦もそのうちGM(遺伝子組み換え)品種に?

GM(遺伝子組み換え)作物の商業栽培が始まったのが1996年なので、GM栽培の歴史は15年くらいですが、この10年で、GM作物(遺伝子組み換え作物)の栽培量もずいぶんと増えてきました。主要GM作物は、下の表にもあるように、大豆、トウモロコシ、綿花、カノーラ(菜種)です。

「その作物の総栽培面積(総作付面積)、すなわち、慣行栽培〈非GM栽培〉とGM栽培の合計」に対する「ある作物のGM作物の栽培面積(作付面積)」の比率を見たら、その作物のGM度(遺伝子組み換え栽培浸透度)がわかります。2008年と2011年の世界のGM作物比率(ただし、作付面積比率)を比べると、それぞれがきれいな上昇傾向を示しています。

最近の上昇傾向は、発展途上国のGM作物生産の拡大が影響していますが、米国におけるGM作物浸透度の高さ(トウモロコシが80%、大豆が92%)には改めて驚きます。ただし、米国では今までは小麦に関しては遺伝子組み換え品種の導入は活発ではありませんでした。しかし、2012年の夏から続く旱魃(かんばつ)のせいで、その様子が少し変わってきたようです。

Gm

米国の旱魃状況取材記事(日本農業新聞、2013年2月8日)によれば、「トウモロコシや大豆と異なり、直接人間が消費するため、小麦生産業界はGM品種の導入には消極的とされていた。」しかし「『全米の小麦生産業界が一致して、遺伝子組み換え (GM) 技術の導入の促進を求めることを決めた。その柱の一つが干ばつ耐性を強めた品種の育成だ』と指摘するのはネブラスカ州小麦委員会のロイス・シェイネマン専務」。そのGM品種は「非常に水分が少ない状態で、既存品種に比べ生育が良好になるというのがうたい文句だ。」

トウモロコシや大豆は決して家畜の飼料というわけではなくて、特にその大部分がGM化されている大豆は、これもある程度GM化されているカノーラ(菜種)と一緒に加工食品を通して日本人の口に大量に入っています。そのひとつが「植物油」。もっと身近な云い方をすると「サラダ油」。日本植物油協会発行の「植物油の原材料と表示」という資料(平成22年)から関連個所を引用すると原料の輸入先は以下のような具合で、豪州を除いてGM作物の栽培が盛んな国です。

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そして、数年後は米国からのGM小麦粉がパンなどの原料として加わることになるかもしれません。

GM作物の作付面積の大きい国のトップ10は、ISAAA (International Service for The Acquisition of Agri-Biotech Applications) の2011年の年次報告書によれば

・米国(世界全体の43%)
・ブラジル(世界全体の19%)
・アルゼンチン(同15%)
・インド(6.6%)
・カナダ(6.5%)
・中国
・パラグアイ
・パキスタン
・南アフリカ
・ウルグアイ

の順番で、つまり、上位5カ国でGM作物作付面積全体の90%を占めています。

関連記事は関連記事は「GM(遺伝子組み換え)作物の生産状況」、「GM(遺伝子組み換え)作物の生産状況・補遺」および「GM作物と鶏・豚・牛とTPP (その2)」。

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