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2013年3月 1日 (金)

F1交配種のお米(コメ)

現在、市場に流通している野菜の大部分はF1交配種ですが、ではコメの場合はどうなのか。

コメは自家受粉する作物なのでF1交配種に依存する必要はないのですが、より高い収量を求めてF1交配種を好む国もあります。

FAO(国連食糧農業機関)の資料(Hybrid rice for food security, 2004)によれば、コメのF1交配種は1974年に収量増を目的に中国で初めて開発され、その後は中国を中心に広がっているようです。

◇中国ではF1交配種の作付面積が1,500万ヘクタールで、これは中国の米全体の作付面積(3,000万ヘクタール【註】2009年の作付面積が2,990万ヘクタール)の50%。

◇中国以外のアジア諸国のF1交配種の作付面積(2001年/2002年度)は、ベトナムが48万ヘクタール、インドが20万ヘクタール、フィリピンが9万ヘクタール、バングラデシュが2万ヘクタール、ミャンマーが1万ヘクタール、インドネシアが0.1万ヘクタール、合計80万1000ヘクタール。

この合計面積を、日本の米の作付面積である162万ヘクタール(2009年)と比べると、日本のコメ作付面積の半分くらいの農地でF1交配種が栽培されていることになります。

◇もっとも、インドのコメの作付面積は4,410万ヘクタール(2009年)なので、インドにおけるF1交配種の作付面積比率は0.45%。この数字はほとんどゼロとみなしてさしつかえないので、要は、F1交配種米の生産には、中国だけがえらく入れ込んでいるということになります(ベトナムが少し気になりますが、それはさておき・・)。

中国のどんな種類のコメがF1交配種なのか、つまりインディカ米(籼米:せんまい)なのかジャポニカ米(粳米:こうまい)なのかはこの資料ではわかりません。しかし、中国と中国以外の上述のアジア諸国の共通点を考えると、おそらくインディカ米でしょう。

日本の商用ベースのF1交配種のコメは、僕の知る範囲では、ある化学会社が開発したもの(日本晴改良品種とコシヒカリ系改良品種)があるだけだと思います。

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