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2013年4月22日 (月)

「江夏の21球」、あるいはいいプレーヤーは頭を使う

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「江夏の21球」というスポーツ・ノンフィクションの傑作がありますが、僕は「江夏の21球」は全球、テレビの生中継で見ています。場所はある大学の生協のとなり(だったと思う)の学生食堂。人の身長よりも50㎝くらい高いあたりに設置してある当時としては大型のテレビで、その21球のすべてを興奮を抑えながら見ていました。

当時はその大学の近所に住んでいたので、週末の午後は卒業生のような顔をしてキャンパスに入り、ほとんど誰もいない陸上競技のトラックでジョギングなどをしながら汗を流すことも多かったのですが、その日は広島カープと近鉄バファローズの日本シリーズ最終戦が気になっていたので、ジョギングの後、スポーツタオルを首にかけたままテレビのある場所に向かったのだと思います。結構な数の学生がテレビの前の椅子を占領していました。北海道大学は今でもそうですが、その大学のような郊外の国立大学は、近所の住民にとっては散歩のための公園みたいなものなので、いかにも怪しげな風体でなければ自由に出入りができました。

手元の「江夏の21球」は「スローカーブを、もう一球」(山際淳司著)という昭和56年出版の本の中に収められた作品のひとつですが、ときどき読み返します。読み返しても飽きることがない。「江夏の21球」は、頭のいいプロ野球選手とはどういうものか、野球というゲームにおいて発揮される頭の良さとはどういうものかについて、場面の展開に応じた心理の凹凸を絡ませながら、ひとつの典型を描いています。

札幌に住んでいるので、応援するプロ野球球団は、まあ、自動的に決まります。年に3~4回くらいは札幌から甲子園球場に応援に行くつもりなら阪神タイガースのファンになっても不都合はないのですが、そうもいかない。

地元の応援しているプロ野球チームには、もっと頭を使ったらいい結果につながりゲームは緊迫し、相手投手や相手野手は嫌がるのにそうしない、というタイプの若い(あるいはそれほど若くはないが経験の乏しい)野手や投手が今年はけっこう多い。そういう選手に読んでもらいたいのが「江夏の21球」です。

阪神タイガースのファンは、負け続ける阪神がかわいくて仕方がない。3連勝でもしようものならどこか具合でも悪いのではないかと選手の体調を心配するそうですが、そういうレベルの高い心境にはとても至りません。

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