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2013年4月 8日 (月)

北京と上海、札幌と名古屋

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 中島敦(なかじまあつし)の「李陵」は『漢の武帝の天漢二年秋九月、騎都尉(きとい)・李陵(りりょう)は歩卒五千を率い、辺塞遮虜鄣(へんさいしゃりょしょう)を発して北へ向かった。阿爾泰(アルタイ)山脈の東南端が戈壁沙漠(ゴビさばく)に没せんとする辺の磽确(こうかく)たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。』で始まりますが、週末の夕方などに、子供のころからの深い漢籍の素養がないと絶対に書けない(つまり、僕には絶対に書けない)こういう文章を読み返してみたくなることがあります。

「李陵」は漢(前漢)と匈奴の戦いが物語の背景なので、アルタイ山脈やゴビ砂漠だけでなくその南に位置する都市や駐屯地の地名が多く登場します。地名の地理上の位置を確認せずにそのまま読み進んでもいいのですが、ときどきは歴史地図帳や現在の地図帳でそれらの場所を確かめます。

中国というと北は匈奴(北狄:ほくてき)、西は西域(西戎:せいじゅう)、南は南越(南蛮:なんばん)、東には朝鮮や日本(東夷:とうい)と、とても広大なイメージがあり、たしかに広大ではあるのですが、現在の中国地図を見ているときに、北京と南京の直線距離、北京と上海の直線距離、北京と香港の直線距離の上に日本地図を重ねあわせたらどういう具合になるのかが気になりました。中国各地をビジネスなどで忙しく飛び回っている方は、都市間の距離を、移動時間感覚といったもので体が記憶していると思いますが、僕はそうでないので実際に地図で距離を測ってみました。

少々の距離の誤差を無視すれば、「北京と南京」の直線距離は「札幌と東京(ないし横浜)」の直線距離とほぼ等しく、「北京と上海」は「札幌と名古屋」。頑張れば日帰りビジネス旅行の距離です。しかし「札幌から香港」はさすがに遠くて同じ直線距離だと「札幌から奄美大島」になります。思ったよりも日本は南北に長い。

関連記事は「地図帳を回転させると、普段と違う光景」。

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