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2013年5月10日 (金)

コシヒカリのアンチ・テーゼ: 古いタイプのうるち米

コシヒカリの米粉で焼いた米粉パンの甘さに退屈し、同時にあまのじゃくの心もちが頭をもたげてきたので、コシヒカリの対極に位置するお米に惹かれはじめました。

日本のコメ市場を席巻し続けてきたコシヒカリをなんとか乗り越えようとしているお米に、「北海道の『ゆめぴりか』」や「山形の『つや姫』」がありますが、商品の競争場裡(アリーナ)あるいは競合の土俵という意味では、「あきたこまち」も「ひとめぼれ」も「ミルキークイーン」、そして「ゆめぴりか」も「つや姫」も「コシヒカリ」が最初に作った土俵の上で、その土俵をはみ出すことなく、食味(の差別化)とシェアを争っています。そういう意味で「コシヒカリ」はテーゼです。「古いタイプのうるち米」がアンチテーゼとは大げさなのですが、我が家という限定された時空間の中では、そういう位置づけでも大丈夫です。

この土俵の特徴は以下の通り。

① 食味: 味・香り・粘り・つやのバランスが絶妙で、もちもち感があり噛むと上品に甘い。豊満な甘さに近いものもある。
② 栽培(あるいは商品開発): 「伝統的なうるち米」のあっさりといくらかのパサパサに、「もち米」の甘さと粘りがうまくブレンドされている。
③ マーケティング: 1970年代以降の日本人の味の好みと合致している。

しかし、日本のどこかでは、上述のようなコシヒカリの土俵の外側で「伝統的なうるち米」(現在ではほとんど人気のない古いタイプの「うるち米」)も生産されており、そういうはみ出した種類と、今、けっこう真面目に遊んでいるところです。「コシヒカリ」をマグロの刺身に例えるなら、この古いタイプは鯛や平目のような白身魚の刺身かもしれません。

手元にはその古いタイプの「うるち米」のひとつがあり、5㎏入りの窓付き紙袋の裏面に商品説明が貼られています。原文の意図を尊重し、またできるだけ宣伝の匂いを抜き取ってトリミングすると、その商品説明は次のようになります。

『今では、忘れられた米です。栽培が難しく、守り育てるのは私たちのみとなってしまいました。農家の意地と誇りで、うま味を一層引きたてています。食味と香りに優れ栄養価に富んだ大粒米です。』『伏流水を使い、落ち葉の完熟腐葉土堆肥で栄養値を高め、昔ながらの心で自然の風味と香りをいかしています。』『栽培に農薬・化学肥料・除草剤は使っていません。』

土鍋で普通に炊いたり、休日の朝のお粥(かゆ)にしたり、お弁当のおにぎりにしたり、チャーハンで食べたり、いろいろと違った食べ方で楽しんでいます。

お粥のときは、自家製の梅干しを一人一個。

C2

              自家製の梅干しと赤紫蘇
 

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