« 碁石(ごいし)のような白花豆 | トップページ | 青紫蘇・赤紫蘇・バジルの種まき »

2013年5月14日 (火)

自家配合飼料の内訳が明らかな卵、というプロモーションのしかた

放し飼いで、餌にも気を遣った地鶏の卵というのはたしかな差別化ですが、その場合はコストがかさむのでビジネスは高級品路線になります。優雅な(鶏にとってはとても心地よい)飼育環境なので当然に生産量は限られます。そして、そういう卵を必要とする顧客は、その卵が値段に見合うほどおいしければ、かならず(といっていいと思いますが)存在します。

特売を別にすれば、スーパーや生協の普及価格帯の卵は10個で200円(1個20円)ですが、普及品価格帯よりもひとつ上の価格帯だと6個で200円(1個33円)です。「6個で200円」の卵を提供するゲージ飼育の養鶏場が、この1個当たり13円の違いをどんな付加価値で埋めるか、あるいは説明するか。複数の方法があると思いますが、ある北海道の養鶏場は、鶏に食べさせる餌(飼料)の内容をプロモーションすることで差別化を図っているようです。

お金をかけないいちばんわかりやすいプロモーションのしかたは、商品パッケージのラベルやパッケージに同梱するペラもの商品案内に訴求点を語らせることです。

この養鶏場の場合は、『自家配合飼料の99.8%が北海道のもの』であることを訴求点にしています。ペラにはその内訳が書かれています。『飼料の68% 道産米』。

・道産米    68%
・釧路の魚粉(さんまなど) 15%
・サロマ湖ホタテの貝殻   8%
・道産生米糠   8.8%

自家配合飼料の種類と割合と生産(漁獲)場所を、商品パッケージにきちんと提示してあるのは珍しい。好奇心から、1パック買ってみました。

4つの数値の合計が99.8%。残りの0.2%が何ものか気になったのでホームページで調べてみたら、0.2%の内訳は「塩、ビタミン類、乳酸菌等」でした。

北海道の養鶏場では、飼料向きの魚が地元でたくさん獲れるという利便性のせいか、他の地域と比べて飼料に魚粉を使っているところが多いようです。魚粉を使いすぎると卵が魚臭くなります。この卵では、魚粉は適度な割合に抑えられていますが、それでも半熟状態の時にはやや魚のにおいが出てきます。魚嫌いで魚のにおいがわずかでも気になる向きには、この卵は向いていないかもしれません。

<以下の数行は、余計なおせっかいです。飼料の最後の、「道産生米ぬか 8.8%」ないしは「道産生米糠 8.8%」となるべきところが「道産生米糖 8.8%」(【註】『糖分』の『糖』)となっていて、ホームページでも該当部分を確認したのですがどうも誤植のようです。次回印刷分から訂正された方が消費者には親切だと思われます。ペラものは養鶏場と流通チャネルが一緒に作ったのでしょうが、こういう誤植は作成者自身は気づかないことが多い。ちなみに、配偶者は活字が小さいということもあり、「米糖」を「米糠(こめぬか)」と勝手に誤読していました。>

最近は常識になってきましたが、鶏に、トウモロコシでなくコメをたくさん食べさせると黄身の色は白っぽくなります。たいていのトウモロコシは黄色いのでトウモロコシが主な飼料の場合は卵の黄身の色は黄色、コメは白いのでコメを多く食べた場合は黄身の色は白っぽくなります(生産者や流通業者は、この白っぽいのをレモンイエローと呼んでいますが)。それから、カボチャも黄身のオレンジ色を鮮やかにします。

左側がこの記事で取り上げた「白っぽい黄身」の卵です。

_n1


この卵に限らず、北海道は、日本の他の地域に比べて、おいしい鶏卵にめぐまれた土地だとはいえます。

我が家のひいきは、下の卵(パッケージの一部を撮影)。北海道産の小麦や米ぬかや青草を、平飼い鶏舎でのびのびと食べて育った鶏の卵です。

_header

□□□

旬の美味しい食材を厳選! 大地を守る会の「とくせん定期便」 子どもたちへの安心コース! 大地を守る会の「とくせん定期便」

人気ブログランキングへ

|

« 碁石(ごいし)のような白花豆 | トップページ | 青紫蘇・赤紫蘇・バジルの種まき »

畜産物など」カテゴリの記事

米と麦」カテゴリの記事

経営とマーケティング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/51573897

この記事へのトラックバック一覧です: 自家配合飼料の内訳が明らかな卵、というプロモーションのしかた:

« 碁石(ごいし)のような白花豆 | トップページ | 青紫蘇・赤紫蘇・バジルの種まき »