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2013年6月 4日 (火)

米国のGM(遺伝子組み換え)小麦

米国は遺伝子組み換え作物の栽培が盛んな国で、大豆やトウモロコシや綿花は、作付面積比率で云えば、それぞれ92%、80%、86%が遺伝子組み換え品種になっています(2008年、米農務省)。例外が小麦で、世界ではどこでも認められていないのですが、米国(FDA)もGM(遺伝子組み換え)小麦の商業栽培と販売は認めていません。米国の小麦生産者がGM小麦に反対というのが主な理由のようです。

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その米国で遺伝子組み換え品種の小麦が、オレゴン州のある農家の農場で見つかったので騒動になっています。理由の一つは、あってはならない種類の小麦が一般農家から見つかったということ、もう一つは、米国は小麦輸出国ですがその顧客はメキシコや日本で、2番目に輸出量が多い日本が、そういうアブナイ小麦の混じっているかもしれない小麦の輸入を、当面(つまり、事情がすっきりとするまで)中止したからです。

遺伝子組み換え小麦が見つかった経緯は、まず、オレゴン州のその農家が自分の農場で妙な小麦を発見。除草薬(ありていに云えば、モンサント社のラウンドアップ Roundupですが)でその小麦を排除しようとしたのですが、この小麦はその除草剤への耐性をもっており枯れてくれない。ということは、この小麦はGM小麦ということです。ラウンドアップという除草剤に耐性を持った遺伝子組み換え大豆や遺伝子組み換えトウモロコシのことをラウンドアップレディ Roundup Readyの大豆やトウモロコシと呼んでいますが、そういう意味ではこれは紛れもなくラウンドアップレディの遺伝子組み換え小麦と云う事になるからです。

しかし、こういうことが起こるのは不思議ではなくて、なぜならモンサント社は1998年から2005年まで、オレゴン州を含む16の州でラウンドアップレディの小麦を開発しようとしていたからです。このプロジェクトは、GM穀物の評判が世界的によろしくないということで米国の小麦農家が興味を持たず、その結果中止されましたが、実験農場から種子が風で一般農場に運ばれたか、人の手がひそかに一般農場に持ち込んだかすれば、今回のような事態は発生します。すでに起こっていた事実に今回初めて気がついたのかもしれません。本当のところは、今は、わからない。で、調査中というわけです。

関連記事は、「輸入小麦もそのうちGM(遺伝子組み換え)品種に?

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