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2013年8月 9日 (金)

北海道の梅と梅干し

函館の近郊の農協で梅干しを作って販売しているそうです。ローカルニュースの囲み記事で知りました。直売所での直販が中心ですが、小規模とはいえ北海道で商用ベースの梅干しが作られているとは初耳でした。札幌にも梅や梅林はあり、桜と同時に開花するのですが、北海道の梅から梅干しを連想することはありませんでした。

「梅」の収穫量(しゅうかくりょう)は、2010年産だと、全国で92,400トン(農水省等の果樹生産統計)。産地は、和歌山県が圧倒的に収穫量が多くて56,500トン(収穫量シェア61.1%)で1位、2位が群馬県で収穫量が5,660トン(シェア6.1%)という状況です。あと収穫量シェア1%~2%くらいで、山梨・青森・奈良・長野・福井・徳島が続きます。和歌山の梅の中心は「南高(なんこう)」、群馬の梅は「白加賀(しらかが)」。

北海道では主に「豊後(ぶんご)」という梅が生産されているそうですが、北海道の梅の収穫量シェアは0.2%(農水省統計)。津軽海峡の向こうの青森県は、北海道と違い、梅の栽培が比較的盛んで収穫量シェアも2%に近い。青森の梅も「豊後」です。しかし、現在の大分県の旧名であるところの「豊後」という銘柄名と、青森や北海道との関係がどうもすっきりしない。

『豊後梅は、その名の示すように豊後(大分県)に発祥し、古くから豊後の名産として知られていました。・・・(中略)・・・豊後梅はウメの一変種であって、一般に大型の果実をつける、いわゆる「大梅」の一種として知られています。』(「大分県」のホームページより)

『梅は温暖な気候を好む植物。和歌山や群馬、山梨などのほか九州、四国が主な産地です。なのに、どうして青森で?実は「豊後」は、冷涼な気候を好む”あんず”との自然交雑実生なので、”うめ”の中では最も耐寒性が強いのです。』(ブログ「まるごと青森」より)

つまり「豊後」は、寒さに強い「あんず」との自然交雑で生まれた梅の一種ということらしい。だから暖かい大分生まれの梅が、青森のような寒い地域でも生きのびている。ということは、函館近郊の梅干し用の梅も「豊後」の可能性が高い。

梅干しに使う梅の投入量は、函館近郊の七重(ななえ)という町にあるその農協では今年は1,000キログラム。我が家の同じ目的の梅(南高梅)使用量が平均すれば10キログラムなので、商売用の生産量としては控えめです。しかし、生産量が少ないと云うことは丁寧な作りであるかもしれないので、珍しい種類の梅と云うこともあり機会があれば味を試してみたいと考えています。

Photo
 「豊後」梅。写真はブログ「まるごと青森」様よりお借りしました。

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          こちらは、よく熟した「南高」梅。

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