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2013年9月12日 (木)

直線の上の来年の夏、円環の中の次の夏

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来年の六月に備えて、十日ほど前に、「蔓ありサヤインゲン」の種を植え付けるための大きなプランターの土に手を入れました。オカラや乳酸菌や米ぬかを混ぜ合わせたものを疲れた土に混ぜ込みます。

ホップよりも、蔓ありのサヤインゲン」という記事の中で「農家のノウハウなども参考にして、オカラ(豆乳を作る時の副産物)と米のとぎ汁乳酸菌、それに米ぬかを混ぜ合わせて発酵させたのを、その土に混ぜ込み、来年の夏にそなえます。寒くなると札幌ではこういう作業はできない。今のうちにやっておきます。年が代わり雪が解け始めるころには豊かな土壌になっているはずです。我が家は玄米を精米して三分搗(つ)きでご飯を炊くので、米ぬかにはこまりません。」と書いた通りです。

しかし、来年の六月にその豊かになった土にインゲン豆の種を植えこむという場合の「来年の夏」「次の夏」とはどういう夏なのか。

時間は、もっぱら直線の上をどんどんと進んでいくような時間の中を生きるのが好きな文化もあるし、時間の本質は循環(春夏秋冬)や交替(昼と夜、太陽と月)だと考える文化もあります。同じ個人のなかでも、直線的な動きの時間感覚が心地よい場合と、円環の中を流れる時間と親密に同期したような感覚が強くなる場合とがあります。

ビジネスでない環境で野菜や土と付き合っていると、二〇一三年の夏が二〇一四年の夏になるという時間の推移は、直線の上を進んでいく「来年の夏」というよりは、秋になり雪の冬になり梅の春が来て、そしてそのあとにまた暑い夏が巡ってくるという円環のなかの「次の夏」という感覚です。

夏に梅干しを作り、冬に味噌を作る場合も、基本の感覚は循環です。二年物や三年物の出来あがり具合をイメージする場合も、円を二度三度と描いた方が落ち着きがよい。

しかし、同じ植物でも、遺伝子組み換え穀物や人為交配過多のF1野菜、あるいは植物工場の野菜の場合は、直線的な時間推移が似合っています。

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