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2013年9月11日 (水)

「太る東南アジア」、太らせたのは誰?

「太る東南ア 『健康』に勝機」という見出しの記事がある新聞の朝刊にありました。東南アジアでデブな人、つまり生活習慣病の持ち主やその予備軍であるところの太った人たちが増加しており、食品や医療やフィットネス関連の外国企業にとってはビジネスチャンスの到来だという趣旨の記事です。

その記事が引用している世界保健機構 (WHO) のデータによれば、太り過ぎ(BMIが25以上)の人たちの割合が、20%台半ばの中国や日本より多いのは、マレーシア(44.2%)、タイ(32.2%)、シンガポール、フィリピン。インドネシアの割合も日本に近づいています。

こういう肥満傾向の急上昇が見られる国では、そういうことをすでに経験した国と同じことをたいていはやりはじめます。つまり、カロリーを抑えた食べ物を食べ、定期的に運動し、生活習慣病になったらその治療、なりそうな人はその予防のために医療検査機関やフィットネスクラブに足しげく通うということです。日本の「メタボ測定」ではありませんが、東南アジア各国の政府もデブ防止対策に熱心のようです。

で、こういう人たちに太る食材や加工食品を提供して太らせたのは誰か(あるいは、どの食材・食品輸出国か)というのが気になりますが、そういうことへの具体的な言及は記事の中にはありません。

カップラーメンや化学調味料、ハンバーガーやフライドポテトなどのファストフードを大量に販売し、今度は、というか同時に、低カロリーの甘味料(日本の食品会社)やトランス脂肪酸(ありていに言えばマーガリン)を抑えたパン(米国のカフェレストラン)をプロモーションしています。こういう風に往復で儲かるやり口をマーケティングが上手いと云います。節操がないとも云う。(関連記事は「白いふりかけ、あるいは、うまみ調味料」。)

もっとも、ファストフードの過剰摂取者だけがデブになるのではなく、「公式の栄養摂取ガイドラインを守り、ジャンクフードやファストフードを避け、毎日1時間運動している」人でもデブになるというのが「小麦は食べるな!」という本の(事例研究・臨床研究に基づいた)主張でおもしろいのですが、ここでは直接の関係はないので立ち入りません。関連記事は「交配種の小麦や遺伝子組み換え品種の小麦と血糖指数(GI値) 」。

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