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2013年10月 8日 (火)

ファストフード通りとファストフード横丁

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これほどファストフード通りという名前がふさわしい通りを他には知りません。まず、通りの両側や横丁のお店が提供しているのは、寿司やうどんや串焼きといった、すべて和風のファストフード。それから、門前町にはつきものの小物の土産物店が皆無というのではないのですが、少ない。パッパッと食べられる食べ物だけが目に入ってくる一画です。

おそらく、十八世紀や十九世紀のおかげ参りの時も似たような感じだったのでしょう。江戸ではにぎり寿司もかけ蕎麦も屋台のファストフードだったのですが、伊勢のこの通りのファストフードは当時から性格が違っていたという気がします。内容やシステムがどちらかというと現在のファストフードに近い。

何時間も作り置きできる鰹の混ぜご飯風のお寿司が当時からあったかどうか知りませんが、麺を長い時間茹ですぎでゆるくなった状態のぶっかけうどんが参拝者用の人気ファストフードになったのは当然かもしれません。なにしろ、調理用の待ち時間がないので、店に入ればすぐに食べられる。お店も、客あしらいという流通管理には慣れ過ぎるほど慣れているので、客の回転が速い。客と店の折り合いの具合がわかりやすい。忙しいビジネスマンやビジネスウーマンに、前もって茹でて寝かせてある麺を使ってあっという間にナポリタンを出してくれる都心のビル地下街のスパゲティー屋さんに近い。

最近は、遠いところからでも頻繁に夜行バスで伊勢神宮を参拝される働く女性もいらっしゃるらしい。伊勢うどんも上述のナポリタンのようなものだと割り切れば、短時間で、ずるずると二~三杯くらいは食べられるかもしれません。焼き物を歩きながら食べるのは感心しないけれど、通りの端のあたりにも食欲をそそるお店があるので、時間と胃袋に余裕があるなら、牡蠣や牛肉など違った種類のファストフードのハシゴも楽しいかもしれません。

ただし、泊まるところは近くのファストフード風の宿というわけにはいかないらしい。以前は古市(ふるいち)のようなきれいなオネーサンがいっぱいの場所もあったようですが、今はない。だから、晩ごはんは、海のそばの魚介類のおいしい温泉宿が人気のようです。

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