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2013年10月 3日 (木)

除草剤と、除草剤に耐性を持った遺伝子組み換え作物

米国などの巨大アグリビジネスが農薬とセット販売しているGM(遺伝子組み換え)作物 、たとえば、そのあたりの雑草をすべて枯れさせてしまうような強力な除草剤とその除草剤には耐性を持った作物のセット販売は、戦略性の高い、つまり、「著作権のついた作物の種」と「農薬」が同時に同じ農家や農業法人に売れるので、安定的に儲かるタイプのビジネスモデルとなっています。

家庭用のPCプリンターとそのインク販売ビジネスも、とくに写真好きな顧客をロックインして安定的に儲けるという意味では、けっこう似ているかもしれません。

農産物や水産物のの銘柄や産地は別として、普段は会社名や商品名を出すのは差し控えていますが、ここでは製造会社の名前や商品名を出した方がわかりやすいのでそうします。

代表的な除草剤が米国のアグリビジネス企業であるモンサント社の「ラウンドアップ (Roundup)」 で、ラウンドアップに耐性をもった(ラウンドアップを散布しても枯れない)作物を「ラウンドアップ・レディー (Roundup Ready) の作物」と呼んでいます。

この除草剤は、日本でも輸入販売されており、園芸商品の得意なホームセンターや通信販売で簡単に手に入ります。ある通販広告のキャッチコピーは「・ラウンドアップはやっかいな雑草を根こそぎ退治し、除草します。」となっています。「・活性成分の根への移行量を大幅にアップしたことで枯らすのが難しかった時期のスギナも根まで確実に枯らします。」「・さらに雨に強く!散布後1時間たてば、その後雨が降っても大丈夫!」

別の販売チャネルの商品説明を引用すると、「ラウンドアップを草の生える前の土壌に散布しても全く効果がありません。ラウンドアップは雑草の葉っぱから吸収され、雑草全体を枯らすというメカニズムで動作します。枯らしたい植物に薄めたラウンドアップ液を掛けるだけで植物が枯れます。一度草を枯らしておけばそのシーズンに再度生えてくることはございません。」

除草剤(民間用の枯葉剤といった方がいいかもしれませんが)を使うと作物がどういう風に枯れていくのか、除草剤レディーの作物はどれほどその除草剤に耐性を持っているのかを同時に示す写真というのはありそうでないのですが、たまたまそういう写真が見つかり、そのソースをたどると、白井和宏氏のツイッターエントリーでした。白井氏にはお断りしていませんが、稀少な写真なので、お借りすることにします。(白井氏には、この場を借りて御礼申し上げます。)

Rounduproundup_ready

右側の枯れているのが、ラウンドアップという除草剤を散布された「一般」の大豆。左側の青々と元気なのが、「ラウンドアップ・レディー」の(ラウンドアップに耐性を持った)遺伝子組み換え大豆。

関連記事は、「米国のGM(遺伝子組み換え)小麦」、「輸入小麦もそのうちGM(遺伝子組み換え)品種に?」、それから「GM作物と鶏・豚・牛とTPP (その2)」。

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