北海道大学のイチョウと銀杏(ぎんなん)
去年は、10月の終わりに雪が降り、その後雪が融けずに積もり続けているような状態であったため、紅葉や黄葉を見損ないました。今年は11月初めの三連休の初日の午後に出かけました。
その午後の最後になったイチョウ並木の美しい北海道大学のキャンパスでは、繁体字の国からか簡体字の国からなのかは判然としませんが、カメラやスマホを手にした観光客の中国語が飛び交っています。配偶者と僕もその中に混じってカメラを持って歩きまわっているので、室内から時折り窓の外に目を移す実験中の学生の眼には、同じ旅行客と見えるかもしれません。
別に茶碗蒸しの具にしようと考えたわけではないのですが、銀杏(ぎんなん)がなっているかもしれんと思って上を見上げると、イチョウは雌雄異株なのでところどころにそれがありました。茶碗蒸しに銀杏は必需品ではありませんが、それが入っていると確かな季節が出ます。
ところで、イチョウと銀杏(ぎんなん)の使い分けにいつも困るのですが、僕は、「木」は「イチョウ」、「イチョウの実」は「銀杏(ぎんなん)」と呼び分けるように勝手に決めています。
手元の国語辞典で「いちょう」を引くと「【鴨脚樹・銀杏・公孫樹】イチョウ科の落葉高木。中国原産とされるが自生地は不明。」。「ぎんなん」を引くと「【銀杏】ギンアンの転。アンは唐音。イチョウの種子。外種皮は黄色、多肉で悪臭あり、内種皮は硬く、白色。食用。季語は秋。」となっており、辞書が常に正しいと云うこともないけれども、「木はイチョウ、実はギンナン」というのも、まあ、妥当な使い方かもしれません。
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