« 七日の朝は七草粥 | トップページ | こんなもんなの?、あるいは、ケストラーと鈴木大拙 »

2014年1月 8日 (水)

「ゆきひかり」という北海道のお米の米粉

北海道産米は、かつて、「ねこまたぎ」と呼ばれたそうです。あまりにまずいので、猫もまたいで通り過ぎてしまう、という意味です。それが一変したのは、1988年の「きらら397」からで、その「きらら397」の人気であわれにもほとんど消滅してしまったのが「ゆきひかり」です。

「ゆきひかり」1984年に育成され、1989年まで作付面積は拡大してきました。1980年代後半における北海道の稲作の重要品種だったわけです。しかし、味は「きらら397」にはかなわなかった。消費者の味の好みの流れに合わなかった。「コシヒカリ」が家庭と料亭の人気ブランド米とすると、「きらら397」は一般外食産業で評価の高いブランド米です。「きらら397」は安くておいしい。どんぶり物との相性もとてもいい。

ところで、我が家では、最近は、「コシヒカリ」系ではない種類の、古いタイプの「うるち米」に惹かれています。

僕たちが普段、スーパーやデパートのコメ売り場の棚や米屋で見かけるのはまず全部が新しいタイプのお米です。1970年代の後半から消費者の舌をつかんでいった新しいタイプの特徴をひとことで云えば、甘くてもちもちとした食感の「『もち米』風味が強い『うるち米』」ということになります。この系列にその先鞭をつけたのが「コシヒカリ」。この系列には「あきたこまち」と「ひとめぼれ」、「ミルキークイーン」などがあり、最近では「ゆめぴりか」や「つや姫」が加わりました。

米粉に関しては、世間での利用の仕方を片目で眺めながら、以前からパンやケーキ、天ぷら粉などいろいろとボーケンを重ねてきましたが、まずいものや不要なものを米粉を使って無理やり作っているという感じはぬぐいきれず、結局残ったのは、あるいは落ち着きがよかったのは米粉のクッキーでした。

米粉クッキーの材料は、米粉とバターと黒砂糖と卵。それから、お好みで、麻の実、ないしは生姜を加えます。米粉で作ると、誰が作っても(この誰の中には料理が上手いとはとても云えない人も当然含まれますが・・)サクサクとしたおいしいクッキーができ上がります。

そういうわけで、古いタイプのお米を挽いた米粉を探していたら「ゆきひかり」に出会いました。最近の米粉クッキー用の米粉はもっぱら「ゆきひかり」です。「ゆきひかり」は「ひかり」という文字列を含んでいますが、「コシヒカリ」とはタイプが違います。

以下は(<・・・>部分)、ある「ゆきひかり」農家による「ゆきひかり」の解説です。我が家で使っている米粉も、その農家が栽培した「ゆきひかり」をその農家が自家製粉したものです。

<ゆきひかりは、昭和59年に北海道で栽培されていた昔のお米の品種です。 現在ではほとんど栽培されていないお米で、北海道でも約1%しか栽培しておりません。ゆきひかりは従来のコシヒカリ系の米ではなく、うるち米系の品種です。市川農場では昭和59年~平成元年まで「ゆきひかり」を栽培しておりましたが、あるお客様の出会いをきっかけで平成5年に「ゆきひかり」の栽培を復活させまして現在にいたります。>北海道・市川農場様のホームページより引用)

関連記事は、「お米が甘くなって、お米の消費量が低下?」。

□□□

人気ブログランキングへ

|

« 七日の朝は七草粥 | トップページ | こんなもんなの?、あるいは、ケストラーと鈴木大拙 »

米と麦」カテゴリの記事

経営とマーケティング」カテゴリの記事

菓子」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/54364996

この記事へのトラックバック一覧です: 「ゆきひかり」という北海道のお米の米粉:

« 七日の朝は七草粥 | トップページ | こんなもんなの?、あるいは、ケストラーと鈴木大拙 »