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2014年2月14日 (金)

産地(漁獲地)のわからない魚を口にするのは結構なボーケン

「福島第1、海側井戸で過去最高の500万ベクレルのストロンチウム検出」だそうです(産経ニュース 2014年2月6日)

その記事を引用します。(<・・・>が引用部分、なお下線は「高いお米、安いご飯」による)

 <東京電力は6日、福島第1原発の海側敷地にある観測用井戸で、昨年7月5日に採取した水から放射性物質ストロンチウム90を、1リットル当たり500万ベクレル検出したと発表した。観測用井戸で出たストロンチウム90の値では、過去最高。

 東電は当初、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレル検出されたと発表したが、昨年10月に計測器の不備が判明。今回検出したストロンチウム90の数値から推計すると「ベータ線全体で1千万ベクレル相当だった可能性がある」と修正した。

 昨年10月より前に発表した数値の一部は信頼性が低いとして、今後、過去の水を再分析するという。

 井戸は1~2号機の間の東側にあり、深さ約16メートル。平成23年の事故直後に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)から約6メートル、海から約25メートルの距離にある。」>

いつもの通りの公表パターン(内容訂正とタイミング)なのでいまさらびっくりすることもないのだけれど、魚介類のお好きな方や小さなお子さんをお持ちのご家庭では、魚の水揚げ地や漁獲地により敏感になった方がいいかもしれません。

高濃度の汚染水のどれだけが海に流れ拡散し、関東や東北の太平洋側の(あるいは北海道の太平洋側の)魚介類に、食物連鎖等を通してどれほどの影響を与え続けていた・与え続けているのかは正確にはわかりませんが(厚生労働省が発表している「食品の放射性物質検査について」や「緊急時モニタリング検査結果」がある程度は参考になる)、「迷った時には安全サイド」という立場に立つ方は魚の選択に留意された方がいいと思われます。関連記事は「事実の確認(福島第一原発近隣の魚介類の放射性セシウム汚染度)」。

以下はおなじみの厚生労働省の公表資料(「食品中の放射性物質の 新たな基準値について」 2012年4月20日)から一部を引用したものですが、その数値内容に賛同するかどうかは別にして、一応基準値と云うことになっているので、値を再確認してみるのも悪くありません。

今回の放射性ストロンチウム、あるいは放射性セシウムやプルトニウムなどの放射性核種に関する考え方や基準値(1kgあるいは1リットルあたり)は以下のようになっています。そのひとつ(たとえば一般食品の100ベクレル)と今回の500万ベクレル、ないしは1,000万ベクレルを単純比較してみると、それぞれ基準値の5万倍、10万倍となります。

20120420

20120420_2

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スーパーなどの魚売り場で産地(漁獲地)表示のあいまいな魚、あるいは総菜売り場で産地表示のない調理済みの魚、外食店で供される産地のよくわからない魚介類を楽しむという行為が、あらためて結構なボーケンになってきたようです。

「迷ったら安全サイド」とは方向の違う考え方に「食べて応援」というのがあります。「食べて応援」のお好きな方は、関東や東北の太平洋側で獲れた魚介類を好んで召し上がると思いますが、それはそれで一つの考え方なので、僕なぞがとやかく言う筋合いのものではありません。

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