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2014年4月 1日 (火)

CO2濃度と農産物の収量

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以下の二つの棒グラフは、"The Global Warming Myth" と題するOregon Institute of Science & MedicineのNoah Robinson博士の講演(2007年)資料 から一部を引用したものです。講演者の属するOregon Institute of Science & Medicineは調べてみてもその活動内容がよくわからない組織ですが、「地球温暖化の神話」と題する16~17分くらいの講演内容そのものは、関連項目がバランスよくカバーされ、それなりに説得力があります。

詳細は講演ビデオをご覧いただくとして、僕が興味を持ったのは、大気中のCO2濃度と農作物の成長力の相関に関する彼のグラフと数字です。

一般的なモノの本によれば、CO2の大気中濃度は産業革命当時が280ppm、現在は約380ppm(2005年の観測濃度は379ppm)。講演者は、1880年頃のCO2濃度を295 ppm、2006年現在のCO2濃度を383 ppmとしています。

以下は、CO2濃度の違いがもたらす植物や農産物の収量(収穫量)や成長力の違いの分析です。CO2濃度が600 ppmまで増加した時の収量・成長力比較も行っています。面白いアプローチですが、講演ビデオでは、残念ながら、そのデータソースがよくわからない。
Co2_1noah

Co2_2noah

初夏の陽光が降り注ぐ季節に、ミニトマトやバジル、大葉(青紫蘇)やサヤインゲンなどを自宅で栽培される方は「光合成」(太陽エネルギーとCO2と水で有機物を作る)によって野菜がぐんぐん成長していく様子を毎年ご覧になっていると思いますが、家庭菜園の実感だけではなく、専門家が大気中のCO2濃度と農産物の収量や成長力を定量的に関連付けた分析はないものか。上の二つの棒グラフだけでは、いささか不安というか、物足りない。

世の中には “CO2 SCIENCE” のようなありがたいサイトがあるもので、そこではCO2濃度と収量などの相関をとりあつかった研究事例や報告がデータベース化されています。講演者もここを参照したのかどうかは不明ですが、昨日のブログ記事(「書き手の意図がよく見えない、温暖化と農産物に関する不思議な内容の記事」)で触れた「温州ミカン」(英語だと Mandarin Orange)について早速に調べてみました。

CO2濃度が「現在」よりも、300ppm、ないしは 600ppm 増加したら、農作物などの収量はどう変化(増加)するかという調査研究の数多くの結果を、このサイトで確かめられます。

しかし、「温州ミカン」だけではもったいない。北海道の代表的な農作物(コメ・大豆・ジャガイモ・たまねぎ・にんじん・トマト)についてもチェックします。味噌や豆腐に必需の食品用大豆は自給率が低いので(食品用は21%、飼料用まで入れると5%程度)、CO2濃度との関連が気になります。以下の表がその結果です。

研究事例や報告の発表された年は1980年あたりから2013年まで。その時のCO2濃度を365ppmから385ppm(%表示だと0.0365%から0.0385%)だとすると、CO2濃度が300ppm増加して700ppm近辺に、あるいは600ppm増加して1000ppm近くになった環境では、農作物は、最初の状態と比べるとどれだけ収量(収穫量)を増やしたか。

“CO2 SCIENCE” ではビデオも公開されており、” Seeing is Believing” では「ササゲ」がCO2濃度が450ppmの環境と1270ppmの環境で別々に栽培されると、葉や茎や根の成長力が42日間でどう違ってくるかを2分と少しで確認できます。

Co2
                      < n/a: 研究事例報告が見当たらない>

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