散りあやめ
モノの本によると、チリやアルゼンチンが原産地であるところのアヤメ科の草なので「チリアヤメ」というらしい。暑さには強く、寒さにはさほど強くない。「チリアヤメ」と外来種用の片仮名で呼ぶよりも「散りあやめ」と平仮名と漢字で名づけた方が、この草花に合っていると僕には思われます。
その「散りあやめ」に北海道ではない場所で先週末に出会いました。「いろは歌」の「色は匂へど散りぬるを」を地でいくような性質の(ただし、とても明るい感じの)薄紫色の花です。庭のそのあたり一面に咲いていました。
朝が白みかけるころに、蕾が開く準備をし始め、しばらくすると軽く開き、太陽が斜め上から降り注ぐ頃には満開になります。午後、陽が西に傾きかけると花は閉じはじめ、次の日にまた東の空が白みかかるころには、咲き終わってギュッと閉じたものと、これから開くための準備段階のものと、明日の朝に開く予定の硬い蕾が並んでいるのが楽しめます。
開き始めのころ
満開
翌朝の日の出前の景色
奥の閉じた濃い紫は昨日の花、真ん中の二つの淡い紫がこれから咲く花、それから、手前の緑はおそらく明朝に開花予定のもの
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