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2014年7月11日 (金)

もう少し違った表現がほしい

最近はスポーツニュース担当の女性アナウンサーでも野球のある特定の場面では「くらいつく」という言葉を平気で口にするようです。もともとはプロ野球選手のインタビュー発言を「引用」することから始まったのだと思いますが、第三者が使うには美しい表現とは云い難い。

「喰らいつく」とは「喰いつく」「噛みつく」「しがみつく」といった行為のぞんざいな強調表現なので、たとえば、男女の修羅場や女性同士の喧嘩を描いた映画の一場面では「喰らいつく」という言葉そのものや「喰らいつく」にふさわしい情景が展開します。僕にとって「喰らいつく」とは、そういう場面か、あるいは飢饉や戦争で長い間飢えていた人たちが久しぶりに手にした食料を食べる場面などと適合的な用語です。

だから、第三者であるアナウンサーやキャスターが、とくに女性が、「(□□選手は)ボールに必死にくらいついていきました」とあたりまえの表情で発言するのを耳にすると、「うーん、ちょっと違うでしょう」という気持ちになります。

本日付の某新聞のスポーツ欄の記事には次のような形で「食らいつく」が登場しています。

・見出し: 代打で「食らいつく」
・本文(の一部): 粘っての快打について聞かれると「代打ですから投手が投げてくる1球1球に食らいついていっただけ」という。

この記事の見出しでは「食らいつく」は選手の発言の引用と云う扱いです。なんとか自分の表現を出そうと意識したのだが、「食らいつく」の引用以上の見出し効果が出ないので諦めたのかもしれません。しかし、「食らいつく」の利用は、この程度で抑えて欲しい。

女性アナウンサーも、せめて「粘り強いバッティングが光りました。」「多彩な配球に粘り強く対応した打席が印象的でした。」くらいにしていただけると、一視聴者としては落ち着きます。もっとも、そもそもそんなスポーツニュースなど見なければよいのだと云われれば、それまでですが。

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