量は少ないけれど、お米の輸出が増加中

量はまだわずかなものですが、お米の輸出量と輸出金額が着実に増加しています。2008年に1300トン程度であった輸出量が、2013年には3100トン。2014年の上半期(1月から6月)が1880トン(農水省)。単純に2倍して通期換算すると2014年は3700トン前後になります。輸出金額は2013年で10億円。
日本のコメの年間生産量は800万トンなので、4000トン(0.4万トン)に満たない輸出量は、輸出比率の表現では、地球のCO2濃度のように、ppmという単位を使った方がわかりやすいかもしれませんが(4000トンで500 ppm)、日本のお米は香港・シンガポール・豪州・台湾などの和食ファン・寿司ファンに着実に浸透しているようです。
2008年から2013年までの(援助米を除いた)商業米の輸出量と輸出金額の国別・地域別詳細は以下の通りです(農水省)。<表はクリックすると大きくなります>
「高いお米、安いご飯」の以前の記事に「中国のジャポニカ米とインディカ米」、「北海道の温泉で、寿司と刺身」というのがあります。2010年の終わりから2011年の初めにかけての香港や上海の寿司・和食人気について、および、観光旅行で訪れた北海道の温泉で寿司と刺身を堪能している中国人の様子についての記事です。
そのことと、ここ数年の輸出量の伸びを重ねあわせると、日本のジャポニカ米のおいしさが和食や寿司を通して中国系の人たちに口コミで伝わっている様子が見てとれます。
先週水曜の夕方に、東京からの知人を札幌市内のあるホテルのロビーで待っていたら、豪華バスから中国系の観光客がいっぱい降りてきました。おそらく彼らの今回の旅程には、登別温泉なども組み込まれているに違いない。寿司・和食と日本のおいしいお米の御贔屓(ひいき)がまた増えます。
関連記事は「コメの主要輸出国と輸出量:この数年間の変化」。
□□□

| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- カセットガスの「賞味期限」(2021.01.22)
- 「土地の記憶」「水の記憶」のカラー印刷はコンビニが便利(2021.01.18)
- 女性知事の「Stay Home」発言が「お座り」に聞こえる(2021.01.14)
- ひょっとしてコリアン女子オープンゴルフ?(2020.12.16)
- 旧券を新券にスムーズに交換する方法(2020.12.08)
「経営とマーケティング」カテゴリの記事
- 蔵出しの鳴門金時が夜10時に届いた(2021.01.25)
- カセットガスの「賞味期限」(2021.01.22)
- 「土地の記憶」「水の記憶」のカラー印刷はコンビニが便利(2021.01.18)
- 急いでいるときは「レターパックライト」は使わないほうがいい(2021.01.15)
- 女性知事の「Stay Home」発言が「お座り」に聞こえる(2021.01.14)
「米と麦」カテゴリの記事
- お世話になった方に自家製梅干しと自家製味噌など(2020.12.10)
- 天日干しした大根でタクアン作り、2020年 秋(2020.11.05)
- タクアン作りの準備としての大根の天日干し 2020年、秋(2020.11.02)
- 我が家では米麹は一年を通して使います(2020.10.28)
- 北海道産のリンゴでアップルパイ(2020.10.27)
コメント