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2014年8月21日 (木)

農産物は、農協への出荷が半分、消費者や小売流通チャネルへの直接出荷が半分

「農林水産省の『総合農協統計表』などによると、農家の出荷額である農業総産出額は2012年度に8兆5251億円。このうち農協に卸した金額は4兆1986億円となり、全体の49%にとどまった。1975年度(49%)以来の低い水準。コメのシェアも47%と1962年度(46%)以来の低さだ。」(日本経済新聞 2014年8月19日)という新聞記事が目に留まりました。

農林水産省の「農協についての統計」というところに平成24年度(2012年度)の「総合農協統計表」が掲載されているので、原データに当たります。以下は、そこで公開されている表から「高いお米、安いご飯」が必要部分だけを引用したもの。農協の農産物取扱高は、4兆3300億円と読めますが、4兆1986億円とは誤差の範囲の違いなのでここでは気にしない。

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要は、農家が出荷する農産物の(出荷金額で見た)だいたい半分が農協経由で販売されていく。残りの半分は農協と関係なく、農家がインターネットのような通販形態を使って消費者に直販するか、あるいはスーパー、生協、野菜の宅配ビジネスといった小売流通チャネルにじかに納入しているということです。

農家はビジネスマインドがないとよく揶揄されています。しかし、出荷額で見た半分は、農家が自分の商品を農協というデフォな卸売業者にお任せではなく、自分で市場(消費者や小売チャネル)に売り込んでいるわけで、これは「ビジネスマインドがない」の反対の立ち位置です。

ところで、農協(あるいはJA)とはいったい何者なのかについては「おおまかに、農協」という2010年のブログ記事をご覧ください。数字はやや古いですが、大ざっぱにその特徴がまとめてあります。

農協経由の農産物取扱高が50%以下という数字は、我が家の農産物(コメや野菜)の購入ルートを考えただけでも簡単に説明がつきます。

コメは十数年前から家族経営の有機栽培農家から玄米を直接に購入していました。玄米は好みの搗(つ)き加減に家庭用精米機で精米します。しかし、「ゆめぴりか」「おぼろづき」などの北海道産米は、一部を除き、農協ルート経由の白米だったと記憶しています。

野菜も有機野菜や無農薬野菜・低農薬野菜を中心に近所の小売りチェーンで新鮮な「ご近所野菜」を買い、同時に野菜の宅配サービスも利用します。農産物や加工食品の宅配サービス会社の中には、放射性物質を含む食材・食品からの被曝線量に関して国の基準値よりもはるかに厳しい独自基準値を持ち、その基準値に従って取り扱い品目を決定しているところもあります。

夏は北海道の夏野菜がおいしいので、夏から秋にかけては地元の有機野菜生産グループから旬の露地栽培野菜や放し飼いの鶏の卵を送ってもらいます。このグループは鹿児島や沖縄の有機野菜グループと提携しているので、北海道が寒い時期は、インゲンやピーマンなどは海を渡ってやってきます。

たとえば高知の特産品である生姜(しょうが)のように、夏でも北海道では栽培できないものがあります。だから、地元のグループとは別に、全国展開をしているところの有機農産物や無農薬農産物の得意な宅配サービス会社とお付き合いをしています。札幌に住む以前からの古いお付き合いです。冬の渥美半島のセロリやブロッコリー、初秋の徳島の柚子(ゆず)などの旬の食べものもこうした広域宅配サービスがないと手に入りません。四国の青柚子と北海道の激辛・青南蛮が出始めました。柚子胡椒を作るのが楽しみです。

こういう野菜の宅配会社や宅配グループへの注文は配偶者の役割です。注文はインターネット、しかし細かい微調整が必要な場合は(野菜が一部そろわないがどうするかなど)、先方から電話がかかってくる。メールなどをやりとりするよりも、電話の方が細かいニュアンスがリアルタイムでわかって間違いがない。こういうデジタルとアナログの入り混じったコミュニケーションは、配偶者によれば、なかなかに捨てがたいそうです。

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