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2014年9月

2014年9月30日 (火)

今年最後の調理用トマト(2014年)・補遺

ご近所栽培の調理用トマトを売り場で発見したらともかく購入することにしています。そういうお達しが配偶者からぼくに出ているからです。

所用の帰り道にいつものお店に立ち寄りました。僥倖というのは、ときどきは、ぼくをめがけて降ってくるものらしく、午前中に入荷したと思しき小松菜や青梗菜といった葉物野菜にまじって「夏のこま」がいつもと違うパッケージでいつもより二割ほど多い個数が入ったものが1パックだけ残っていました。それだけ売れ残ったのか、1パックだけ入荷し一日中買い手がつかなかったのかはわかりません。いずれにせよ、おそらく今年最後の入荷でしょう。躊躇なく買い物かごに入れます。ずっしりと重い。

配偶者が、その日の夜にトマトソースに加工します。今年は去年よりもはるかにといっていいほどご近所栽培の調理用トマトに恵まれました。

関連記事は「今年最後の調理用トマト(2014年)」。

_tr_201408 調理用トマト「夏のこま」

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2014年9月29日 (月)

西と北の電力会社のビジネス感覚の違い

新聞記事に書かれていることは必ずしも事実とは限らない。記事の作成意図に合わない種類の出来ごとはたいていの場合切り捨てられてしまい、作成目的に合った「事実」だけが紙面に並ぶことになります。インタビュー記事も同様で、インタビュー内容のすべてが紙面にあるわけではありません。「選択と集中」という操作が生のインタビュー内容に加えられ、編集された結果がインタビュー記事として登場します。

事実という言葉が英語の FACT と同一内容だとすると、FACTは「作られたもの」「作られたこと」というのがもともとの意味なので、新聞記事に事実の捏造が散見(ないし「頻見」)されてもそれに目くじらを立てる必要もないのかもしれません。そういう記事は捨て置いて、自分の眼と頭を使えばいい。

とはいうものの、以下に、西と北の電力会社に関する三つの「新聞記事」を並べてみます。二つは電力の域外販売についての一般的な取材記事、もうひとつは新社長へのインタビュー記事。その記事の内容がどこまで作られたものかはここではそれほど気にせずに必要部分を引用します。(【註】必要部分を引用するというぼくの行為も「必要部分の意図的な選択」には違いありません。)

三つの記事を読み比べてみると、新しい環境変化をどう機敏にねちっこく利用するかという三つの企業のビジネス感覚の違いが、もっと大きな紋切型用語を使えば、それぞれの企業のコンティンジェンシープランの差が見えてきます。

◇最初の記事(下線は「高いお米、安いご飯」による)

『関電、仙台に火力発電所 来秋着工、首都圏に売電へ』(朝日新聞デジタル 2014年9月26日)

『関西電力が、大手商社の伊藤忠商事グループと共同で、仙台市に石炭火力発電所を建設する計画を進めていることが25日、分かった。2017年の完成をめざし、つくった電気は首都圏などの顧客に売る考えだ。

両社は9月11日、傘下の会社を通じて石炭火力での発電を担う特別目的会社を設立した。石炭を燃やして湯を沸かし、蒸気で発電機を回す仕組みの発電所を、仙台港近くに設ける計画を進めている。出力は、大型の原子力発電所1基の10分の1ほどで、11・2万キロワットの見込み。来年秋の着工を計画しているという。発電した電気は、両社で分け合う見通し。

関電は今年4月、子会社の関電エネルギーソリューションを通じて、首都圏の工場やビルなどへの電力販売を開始。現在は、自家発電などで余った電気を買い取るなどして調達しているが、事業拡大に向けて電源をどう確保するかが課題だった。(・・後略・・)』

◇二つ目の記事(下線は「高いお米、安いご飯」による)

『中国電、西日本全域で販売』(日本経済新聞 2014年9月27日)

『中国電力は関西や九州、四国での電力販売に乗り出す。2016年4月の家庭向けの電力小売り自由化に合わせ、域内の電力消費量の1割に相当する100万キロワット規模の電気を域外で販売する構えだ、域外販売としては初の大規模供給となる。電力価格の安さを武器に西日本全体に販路を広げる。』

そして、なぜ中国電力の電力価格が安いかというと、これは原子力発電はいちばん低コストだから重要だという姿勢の日本経済新聞らしくない記事説明となっています。

『中国電が攻勢に出る背景には、原発への依存度が低く、関電などより電気料金が安い点がある。』

【註】中国電力は、確かに、火力発電所と揚水式の水力発電所が充実している電力会社です。出力128万キロワットの島根原子力発電所などなくてもとくには困らない。

◇三つ目の記事

『(北海道電力)新社長一問一答』(日本経済新聞 「北海道経済」 2014年9月26日)

―― 電力再値上げを申請中の社長就任だが。優先する経営課題は。
『停止が長期化している泊原子力発電所の一日も早い再稼働を目指したい。収支、財務は悪化しており、電力需給の面でも喫緊の大きな課題だ。経営効率化についても検討を進めている。・・後略・・』

―― 原発再稼働には反対の声も上がる。
『電力の安定供給上、会社の運営上、原発は必要だ。原発を作り上げ今まで運営し、大きな貢献をしてきた。需給安定の面や、電気料金でも大きな貢献をしてきている。』

関連記事は、「原子力発電に関する誤文訂正問題」。

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2014年9月27日 (土)

続続・ペパーミントが三つの鉢植えで成長

続・ペパーミントが三つの鉢植えで成長中」のその後です。

それぞれに個体差がありますが、鉢によっては端からはみ出すくらいに大きくなってきました。ミントは紫蘇科なので葉を増やすために、途中、大幅に摘芯をしてその葉でペパーミント・ティーを楽しみました。摘み取った緑の葉を紅茶ポットに入れてお湯を注ぐだけで、けっこうな味のお茶になります。

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2014年9月26日 (金)

北海道の「特用作物」

北海道・中央農業試験場のウェブサイトに「消えた(北海道の)特用作物」というページがあります。「特用作物」とは聞きなれない用語ですが、繊維や油、染料など工業原料となる「工芸作物」と、薬などの原料になる「薬用作物」の総称です。北海道の「特用作物」には以下のようなものがありました。時制はおおむね過去形です。

・亜麻(あま、用途:繊維、亜麻仁油)
 【註:麻(あさ)の一種、フラックス Flax、フラックスという草が布になるとリネン Linen、だから、亜麻(Flax)の種子を圧搾して得た油は亜麻仁油・フラックス油とは云うが、リネン油とは云わない】

・除虫菊(用途:蚊取り線香)

・菜種(なたね、用途:菜種油)

・薄荷(はっか、用途:はっか油、メンソール)

・ラベンダー(用途:ラベンダー精油)

・大麻(たいま、用途:繊維)
 【註】麻(あさ)の一種、ヘンプ Hemp。大麻は現在は妙な理由で、麻の国であるところの日本で栽培禁止になっている。麻は日本の文化なので日本に麻のつく地名、寺社名や人名は多い。奈良の當麻寺(たいまでら)、東京の麻布(あざぶ)、札幌の麻生(あさぶ)や大麻(おおあさ)、人の名字の麻生(あそう)など。

・苧麻(ちょま、用途:繊維)
 【註:麻(あさ)の一種、ラミー Ramie】

・いぐさ(用途:畳表)

・こりやなぎ(用途:籐製品)

・煙草(用途:タバコ)

・藍(あい、用途:染料)
 【註】札幌には「あい(藍)の里」という地名とJRの駅がある

・桑(用途:養蚕)
 【註】札幌に「桑園」という地域名とJR「桑園」駅がある

・みぶよもぎ(用途:回虫駆除薬)

・ホップ(用途:ビール)
 【註】現在はビール会社との契約栽培のみ

明治から昭和二十年代くらいまでは上述の「特用作物」は大規模に栽培されていたようですが、同一用途の化学合成品の出現、安価な輸入品との競合、需要そのものの減少、労働力不足などさまざまな理由で、昭和40年代以降は作付けがなくなるか、あったとしても非常に少なくなっています。

菜種、薄荷(はっか)や亜麻、ホップやラベンダーは現在でも商用目的や観光目的で細々と生産されています。それ以外には、「ひまわり」。「ひまわり」は日本各地で栽培されていますが、北海道の新しい「特用作物」として「ひまわり」を付け加えておきます。

この記事を書きながら気がついたのですが、「特用作物」であるところの植物に関するブログ記事がこの数か月間でいくつかありました。

・ 高オレイン酸タイプの「ひまわり油」のことなど
・ ラベンダー雑感
・ 北海道の亜麻仁油(あまにゆ)
・ 札幌の、繭(まゆ)と生糸と桑畑

我が家で栽培している植物は、青紫蘇・赤紫蘇・バジル・ルッコラ・ペパーミント・ミニトマト・サヤインゲンなど食べられる種類が多いのですが、食べられないラベンダーの鉢も花の観賞目的でいくつか並んでいます。ホップも夏の日除けとして育てたことがある。配偶者は何を思ったか、まもなく除虫菊と薄荷(Japanese Mint)をそれぞれ一鉢分ずつ栽培しようとしています。亜麻仁油は納豆と一緒に朝ごはんで食べているし、なんとなく北海道の「特用作物」と縁があるのかもしれません。

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2014年9月25日 (木)

サプリメントの選び方がうまい女性は、サプリメントは買わない?

ぼくの偏見を最初に述べれば、聡明な女性は料理がうまい、料理のうまい女性は、食材にも詳しいから、その気になればサプリメントの選び方もうまい。しかしそういう女性はサプリメントを必要としないのでサプリメントは買わない。つまり、サプリメントを買うのは、料理が得意でないタイプの女性だということになる。同じことの繰り返しになるが、サプリメントの選び方がうまいのは、サプリメントを決して買わないところの聡明で料理のうまい女性である。

素材・食材とその素材・食材をサプリメントに加工したものの違いは、料理を媒介にするかしないか、です。料理という作業プロセスと直接につながっているのが素材や食材、料理とは関係のない手軽な健康維持剤と考えられているものがサプリメントです。

料理は大人の知性と忍耐の組み合わせなので「聡明な女は料理がうまい」(桐島洋子)というのはほぼ真理です。「ほぼ」というのは、料理がうまくない女性の中にも、聡明というものの定義の仕方によっては聡明な方がいらっしゃると思うからです。その割合についてはここでは考えません。(関連記事は「『聡明な女は料理がうまい』」。)

台北や香港の市民のように、料理は外で食べるのが原則で自宅で自分で作るものではないという考えをお持ちの女性がいらっしゃるとします。彼女に「聡明な女は料理がうまい」という内容の文章が書けないのはしかたないとしても(なにしろ自分では作らないので)、「聡明な女は料理屋と屋台の選び方がうまい」はひょっとして書けるかもしれません。

しかし、もし彼女が、やたらに料理屋やレストランの写真を他の客の迷惑も考えずに撮りまくりブログなどにその写真を掲載するタイプの女性なら(こういう女性はけっこう多い)、その時点で自分が「聡明でない」ことを自供しているようなものなので、彼女の書く「聡明な女は料理屋と屋台の選び方がうまい」というような本のタイトルは自家撞着となります。正しいタイトルは「聡明ではないし料理もヘタだけれど、料理屋と屋台の選び方はうまい」。でもそういう女性が紹介してくれたお店に行く勇気は、ぼくにはありません。つまり、料理がうまいくらいの聡明な女性でないと「料理屋と屋台の選び方がうまい」は書けないことになります。

サプリメントに関しても同じことで、料理のヘタな女性に「聡明な女はサプリメントの選び方がうまい」という主題の説得力のある文章はおそらく書けません。

こういう場合に判断に迷うのが管理栄養士の女性です。管理栄養士として働いている女性が職場で作った料理は、巷(ちまた)の声を集めると、おいしくない(らしい)。では、管理栄養士として働いている女性が家庭で作った料理はいかがなものか?職業意識が先に立ち栄養バランス配分の巧みさで満足して味付けまで気が回らないと考えられるので、おそらくはおいしくない。サプリメントに関して云えば、管理栄養士の女性も料理のうまい聡明な女性と同じで、必要がないので買わない。でも、その気になれば、サプリメントの選び方は得意なはずです。

結局、サプリメントの選び方がうまい女性はサプリメントは買わない、ということになります。

関連記事は「子供の頃の味のトレーニング」。

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2014年9月24日 (水)

札幌の、繭(まゆ)と生糸と桑畑

養蚕農家の建物跡や桑畑はまだ各地で見られますが、繭(まゆ)のベッドや生糸の糸繰りを目の前で実際に見るのはむつかしい。札幌市東部にある「北海道開拓の村」でそういう機会があったので、見学に行ってきました。(愛知県犬山市の「明治村」は全国版の「明治」の野外博物館ですが、札幌市厚別区にある「北海道開拓の村」は、北海道版の「明治村」です。)

現在の皇室では、田植え・稲刈りは天皇の役目、養蚕は皇后の役目となっています(宮内庁ホームページ)。

皇居内の養蚕所で育てた蚕(かいこ)の繭(まゆ)を、皇后さまがその年に初めて収穫する作業を「初繭掻(はつ・まゆ・がき)」と云うそうです。繭を、藁(わら)で編んだ蚕の作業場所(蚕が糸を吐いて繭を作るところ、蚕のベッド)から取り出す作業です。(関連記事は「繭(まゆ)を掻(か)く」)

藁(わら)で蚕のベッドをその場で編んでいた年配の女性によれば、皇后さまも札幌で養蚕作業を実際に習得なさったとのこと。札幌には「桑園(そうえん)」という地区名や「桑園駅」が現在進行形で存在していますが(桑園駅はJR札幌駅のすぐ西隣の駅)、明治時代はそのあたり一面に養蚕のための桑畑が広がっていたのでしょう。

100年前の地名が土地の記憶としてそのまま残っているのはいいことです。

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              蚕のベッドと繭(まゆ)

_s_20140920 生糸

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                  桑畑

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2014年9月23日 (火)

札幌は赤とんぼがいっぱい

札幌では街中を赤とんぼがいっぱい飛んでいます。次から次とやって来て途切れることがありません。秋に街中を数多くの赤とんぼが飛翔する地域は、まわりを健康な自然環境に取り囲まれているといっていい。

とんぼの生育環境は一様ではないと思いますが、日本の街中で見られる赤とんぼの集団は、近隣の水田などの平地で発生したのが山地で成熟し、また平地に帰ってきたものだそうです。

札幌の北東の近隣からさらに北東方向へと、岩見沢・砂川・滝川・深川・旭川と名前に沢や川がつく地域からなる大きな稲作地帯が広がっており、札幌の周辺には西側から南側にかけて山地も低く長く連なっているので、赤とんぼの集団が発生するには具合のいい環境だということになります。つまり、水のいい水田があり、空気のいい山がある。

下は、札幌市内の樹木の多い公園で出合った赤とんぼです。

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2014年9月22日 (月)

西と東のおいしい魚 (北海道は「釣りきんき」)

札幌オータム・フェストの開催期間中は、その場でその食材を使った料理が提供されているかどうかは別にして、地元の食材のことを考える時間が増えます。ブログ記事が、ジビエ肉の「エゾシカ」、植物油の「亜麻仁油」と続いたので、今度は魚です(「エゾシカ肉は北海道らしい食材」それから「北海道の亜麻仁油(あまにゆ)」)

会場では、焼き牡蠣や和牛や仔羊肉の香りが漂い、北海道各地の味が楽しめるラーメンコーナーには行列ができ、昼間からビールやワインのグラスが手から離れない御婦人グループも目立ちます。 手作りのおいしい料理を目の前にすると人の表情は和らぐようです。

魚の話です。値段のことを気にしなければ、ですが、西日本のおいしい魚は「くえ(九州では、あら」と「のどぐろ(あるいは、赤むつ)」、東日本のそれは「(釣り)きんき」と「メヌキ(あるいは、メヌケ)」で決まりだと思います。瀬戸内海の真鯛も大間・戸井のクロマグロもおいしいのですが、ここでは埒(らち)の外側に置くことにします。

獲れる地域と食べる地域をもっと絞った云い方にすれば、北九州の「くえ(あら)」、山陰と北陸の「のどぐろ(赤むつ)」、三陸の「メヌキ(メヌケ)」、そして、北海道の「(釣り)きんき」です。。

「くえ」は色の地味な魚ですが、「のどぐろ」も「きんき」も「メヌキ」も、なぜか、みんな赤い。控えめに赤いのもいるし、どうだというほど赤いのもいます。大きさに関して云えば、「あら」はとても大きい。「メヌキ」も大きい。「のどぐろ」は、鯵(あじ)が小さいという意味で、小さい。「きんき」も比較的小柄です。

札幌の鮮魚売り場で「あら」と「のどぐろ」にお目にかかるのはまず不可能です。しかし、釣れたばかりの丸もの「きんき」と、丸ものや切り身の「メヌキ」には、毎日とはいきませんが、それなりの頻度で出会えます。干物売り場に歩を進めたら「のどぐろ」の一夜干し風は札幌でも問題なく手に入ります。

おいしい魚は、刺身でも煮付けでも何でも期待を裏切らない。たまには、北海道の真っ赤な「(釣り)きんき」はいかがですか?(関連記事は「美味しい赤い魚」)

【註】その他の魚といっしょに網で一網打尽にされた「きんき」は可哀そうなことに漁獲中に網の中で擦れて傷がつき、値が落ちます。刺身には向かない。それは仕方がない。一方、釣り針で釣られた「きんき」は別扱いで、売り場のポップも大きな字で「釣りきんき」。値段も味に応じて別格です。

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2014年9月19日 (金)

続・ペパーミントが三つの鉢植えで成長中

ペパーミントが三つの鉢植えで成長中」のその後です。一週間に一度の状況確認のようなものです。生育状態に差が出ていますが、このままの速度でそれぞれの根が拡がってゆけば、寒くなって土から出ている部分が枯れてしまっても、根(地下茎)は鉢植えに積もった雪の下でしっかりと冬越しができるに違いないと考えています。

A_20140918 B_20140918

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鉢植えに雪(パウダースノー)が積もると、ここではラベンダーの例ですが、以下のような状態になります。ペパーミントはこの状態とこれから折り合いをつけることになりますが、雪に覆われている方が、温度は低くなり過ぎず安定しています。収穫後に雪の下で貯蔵されていた「雪の下大根」や「雪の下キャベツ」が、冬から春にかけて市場に出荷され続けるのと同じことです(と、思いたい)。

関連記事は「雪の下ダイコン」。

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2014年9月18日 (木)

北海道の亜麻仁油(あまにゆ)

エゾシカ肉は北海道らしい食材」ですが、「亜麻仁油(あまにゆ)」も北海道らしい植物油です。

たいていの加工食品には、大豆油・コーン油・サラダ油やその加工品であるところのマヨネーズやサラダドレッシングを通して、リノール酸というω-6系の多価不飽和脂肪酸がたっぷりと入っています。おいしいのでそればかりを摂りすぎると、α-リノレン酸やDHA/EPAというω-3系の多価不飽和脂肪酸が不足します。

その状況は、たとえてみれば、ハンバーガーとフライドポテトと甘いドレッシングのサラダとツナマヨおにぎりを食べ続けるようなものです。そういう人にとっては缶コーヒーも必需品です。つまり長期で見ると、健康にいい内容の食事だとはとても云えない。だから、ぼくたちはインターネットや新聞の折り込みチラシで、DHA/EPAサプリメントの広告をよく目にするわけです。サプリメントを販売する食品会社は、そういう人たちの食事内容についてはよくご存知です。

α-リノレン酸をいっぱい含む植物油にシソ油(エゴマ油)、亜麻仁油(フラックス油)やインカ・グリーンナッツ油(インカ・インチオイル)があります。酸化されやすいのでサラダのような火を通さない料理に使います。あるいは、これを料理と呼んでいいのかどうかわかりませんが、朝ごはんで納豆を食べるときに、辛子や醤油の替わりに、塩と亜麻仁油やグリーンナッツオイルを使うと新しい納豆の世界を楽しめます(関連記事は「納豆と亜麻仁油と、白髪三千丈」と「好みの納豆、好みの食べ方」)。

北海道でもその「亜麻仁油」が生産されています。対象をサラダと納豆に限定すれば、料理の好きな人も好きでない人も北海道産の良質な「亜麻仁油」を試してみることができます。欠点は味にいくぶんの癖があること、それから値が張ること。

【蛇足的な註】圧搾した油だけではどうもねえ、という方には、その「亜麻仁油」製造販売会社は「亜麻仁油」以外に「亜麻仁油サプリメント」も提供しているようです。

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2014年9月17日 (水)

今年最後の調理用トマト(2014年)

おそらく、これが、いつものお店で手に入る今年最後のご近所栽培の調理用トマトだと思います。このご近所の農園は、形が長めの「オスカー」(下の写真)と形が丸い「夏こま」の二種類の調理用トマトを栽培していて、今年は「夏こま」の出荷の方が倍くらい多かったようです。

調理用トマトは生食用と比べるとどれでも固くて重いのですが、オスカーにはとくにずっしりとした重量感があります。

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この個数でトマトソースを作ると、240ml入りのガラス瓶2本分の分量(内容量220gくらいが2本)になります。このガラス瓶は一般に「マヨネーズ225」と呼ばれているものです。トマトソースの詰まった「マヨネーズ225」が今年はストック用として24本できました。冷凍庫で休息中です。

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関連記事は「北海道の調理用トマトでソースを作る」それから「調理用トマトに野菜売り場で出会うと嬉しくなる」。

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2014年9月16日 (火)

エゾシカ肉は北海道らしい食材

遠くからの知人が、先日、札幌にやって来ました。北海道らしいものを食わせろというので、エゾシカ料理を定番メニューの一つにしているレストランに案内し、季節の野菜がたっぷりと入った、エゾシカ肉のハンバーグ煮込みなどを地元産のツヴァイゲルト葡萄のワインといっしょに楽しみました。

北海道は秋に入ってすぐの今という時期が、農産物・海産物・畜産物が食材としてそれぞれに季節の香りを発揮し、食べる側の人間もそれらの自由な組み合わせを楽しめるという点で、いちばんいい季節だと思います。

そういう季節を背景に「サッポロ・オータム・フェスト 2014」というイベントが開かれています。北海道各地の食材を使った各種の料理と地元のお酒を楽しむイベントで、開催場所は大通公園、開催期間は9月12日から9月28日まで。地元住民にこのイベントのファンが多い。行きつけの美容室の店長や女の子もこの話題になると口が滑らかになります。

かつて、「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」というビール会社の宣伝コピーがありました。三つの都市の緯度はまったく同じではなく、札幌が北緯43度、ミュンヘンが北緯48度、ミルウォーキーは北緯43度です。しかし、それぞれにビール醸造の町であり、季節ごとの気温の推移もよく似ています。「サッポロ・オータム・フェスト」は9月中旬から9月下旬、ないし10月初めにかけて。一方、ミュンヘンのビール祭りである「Oktoberfest」は今年は9月20日から10月5日まで。「Oktoberfest」の歴史は古く1810年から。「サッポロ・オータム・フェスト」は新しく2008年より。

「サッポロ・オータム・フェスト 2014」ではいろいろな料理やお酒が区画ごとに楽しめます。そのひとつが「さっぽろハピネステリア」。公園のいちばん西側にある区画です。

開催案内を一部引用すれば、「さっぽろハピネステリア」は「札幌市内の人気店シェフが日替わりで北海道食材を使用した特別料理を提供する『さっぽろシェフズキッチン』や、近郊農家の採れたての農産物を販売する『さっぽろできるだけプロジェクト』を設置。ドイツビールやドイツ料理を提供する『さっぽろPROST!』なども楽しめる」。そして、「さっぽろシェフズキッチン」のテーマ食材が「エゾシカ」です。

550円でエゾシカ肉を使った単品料理が、1,100円でエゾシカ料理とその他の料理の入ったプレート料理が提供されています。配偶者と連休のお昼前に出かけてみました。その日のエゾシカ肉の日替わり料理は単品だけで、「赤ワイン煮+クスクス」。エゾシカの捕獲地は釧路の近郊。連休中の心地よい秋の空気の中でビールで軽く酔い、ゆるやかな気分のお昼を過ごしました。

一日のエゾシカ肉の割当量が決まっているらしく、僕たちの何組か後で売り切れシールがメニュー看板に貼られたので、11時半くらいに待ち行列に入るつもりだと、曜日にかかわらず、大丈夫だと思います。北海道のエゾシカ肉を食べてみませんか?

関連記事は「エゾ鹿肉」。

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2014年9月13日 (土)

ペパーミントが三つの鉢植えで成長中

ミントは紫蘇(シソ)科のハーブ」の続きです。

鉢植えに移植したペパーミントが、新しい住居で順調に成長中です。地下茎もけっこう伸びたに違いない。

地上部は全体を横に拡げるために、上へ伸びてきた葉はその下で思い切って摘芯し、二度ほどミントティーを楽しみました。茶葉の代わりに茎の付いた小さな青い葉を10~15枚ほども使えばそれなりに香りのいいミントティーが出来上がります。

朝夕は冷え込んできて、この前は大雨と強風と雷でルッコラなどは大変でしたが、ペパーミントはそういうものは気にならなかった様子です。

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2014年9月12日 (金)

アナウンサーと解説者のいないプロ野球放送は楽しい

メジャーリーグの野球中継では当たり前ですが、日本のプロ野球の中継ではほとんどお目にかかりません。しかし、先日その僥倖に恵まれました。副音声チャネルで、アナウンサーと解説者のいない中継画像を流していたのです。それがたまたま贔屓のチームの試合でした。

画像は主音声チャネルと共通のものですが、球場の音は主音声よりも大きい。主音声の場合は話し手の邪魔にならないように、話し手以外の音のレベルを押さえてあるのでしょう。野手全体の様子はわかりませんが、ある程度は実際に野球場にいる雰囲気で試合を楽しめます。投手の背中側からの大きな投球映像や打たれた直後の不安げな投手の汗、監督のイライラした表情などは野球場の椅子に座っていても見えないので、そういうのは、テレビ故のオマケです。

やたらに喋りまくるアナウンサーというのはとても邪魔だし、また聴いていて楽しい解説や聴いていて役に立つ解説というのもあまりありません。それなら、ない方がいい。

こういう、アナウンサーや解説者のいない副音声つきのプロ野球中継が増えることを希望します。

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穂紫蘇とバジルの穂

青紫蘇もバジルも穂(ほ)を出し始めました。間違いなく秋です。

バジルは日本名を目箒(めぼうき)と云います。紫蘇の穂を「穂紫蘇(ほじそ)」と呼ぶので、同じように穂目箒や穂バジルと呼べないこともないのですが、どうも音の落ち着きが悪い。「バジルの穂」、「目箒(めぼうき)の穂」と云うことにします。両方とも紫蘇科のハーブです。

ピンクや淡い紫の花が開いた赤紫蘇の穂紫蘇は、花穂という名で野菜売り場で売られています。お刺身といっしょに、香りとプチプチ感を楽しみながら、いただきます。「目箒の穂」を食べる話は、同じ紫蘇科なので何かといっしょに食べてもいいと思いますが、聞いたことがない。たぶんおいしくないのでしょう。

写真は上が青紫蘇の小さな穂紫蘇、下がバジル(あるいは目箒)の穂。

201409 小さな青紫蘇の穂

201409_2 小さなバジルの穂

201409_a_2 大きめの青紫蘇の穂

関連記事は「この時期は、刺身に自宅の花穂(はなほ)や穂紫蘇(ほじそ)」、「夏じまい、あるいは、穂紫蘇(ほじそ)」。

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2014年9月11日 (木)

2014年新米の卸値が値下がりしているらしい、が・・・

「新米、値下がり」「2014年産の新米が値下がりしている。早めに収穫した九州産などに続き、代表銘柄の一つの新潟産コシヒカリの卸値が前年に比べ1割程度下がった。店頭価格も下落する見込みだ。消費減退などで高水準の在庫が続いている影響が大きい。」と書いてある新聞記事が目に入りました(日本経済新聞 2014年9月10日)下はその記事の中のグラフです。

そういえば、2010年にもコメの値段が安くなったと一部で騒がれていたのを思い出します。

20072014

上に引用した記事の内容は、それなりに正しいのでしょう。「それなりに」とはその記事が該当する市場セグメントに関しては、という意味です。たとえば、上のグラフは「全農卸値、一般品」を対象としています。

農産物は、農協への出荷が半分、消費者や小売流通チャネルへの直接出荷が半分」というブログ記事でも触れたように、市場に出荷される農産物の約半分が農協経由、残りの半分は、農家や農業法人から(エンド)消費者や大規模小売チャネルに直接に出荷されています。大規模小売チャネルは、販売キャンペーン等のイベントで農家からの仕入れ値を買いたたくのがお得意なので、農協経由の値下がりした値段がそのための参照ツールになる恐れはありますが、消費者への直販市場はそういう影響は受けない。

消費者直販市場とは、消費者が、有機栽培米や無農薬栽培米、低農薬の特別栽培米といった安全・安心なお米、あるいは、より食味の良いお米に対してプレミアム価格を払うことを同意した市場のことです。そういう市場では、途中に手数料ビジネスのインターネット仲介業者が入ることもありますが、農協経由市場の価格が及ぼす影響という意味では気にしなくていい。二つの似て非なる世界が併存しています。

我が家や、わが家の二~三の知り合いも、それぞれお気に入りの農家から直接にお米を購入していますが、値段は安定していて、上に引用した折れ線グラフのような変動はありません。生産する方も買う方もそれでよしとしている。

そのうち消費税が食料品を含めて10%に上昇するであろうことを考えると、農協経由市場での1割程度のお米の値下がりは、食料品消費者であるところの消費者の財布の健全性のためには、ちょうどいい調整装置の役割を果たすことになりそうです。

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2014年9月10日 (水)

食品添加物を使っていない「生煮込みうどん」

遠くの知り合いから生(なま)の煮込みうどんセットをいただきました。日持ちがしないのでいただいた次の日の夜に第一回目を楽しみましたが、製造会社の決めた賞味期限は9月15日、日持ちは常温で10日間、なので、二回目は今週末を予定しています。

下は、商品パッケージの一部をコピーしたものですが(このうどんを宣伝することが目的ではないので製造者欄は白抜きにしました)、食品添加物を使っていない加工食品というのは最近ではめずらしい(厳密な向きは酒精を添加物というかもしれないが)。しかし、別の云い方をすれば、その気になればこういう加工食品は儲かる商品として製造・販売できるということです。たとえば、素材と作りの丁寧な「かまぼこ」などはそういうタイプの加工食品です。

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味噌はこのうどん生産地特有の濃厚な「豆みそ」がメインですが、このうどんで使われている味噌は思ったよりもまろやかでした。味噌袋と出汁(だし)袋に含まれている「かつお節・むろあじ節・さば節・いわし節・いわし煮干し・椎茸・昆布」が味噌と調和し、想定よりもはるかに穏やかな、しかし幾分かはにぎやかな味になりました。麺は硬め。

この「煮込みうどん」の場合は原材料が「めん」「みそ」「だし」に分かれていますが、一般の麺類の加工食品だと「めん」と「スープ(油脂や塩や食品添加物の混ぜ合わせ)」になります(以下に「塩ラーメン」の例)。出汁を引くのに慣れていないインスタント食品やレトルト食品のお好きな独身男性や独身女性には、この「生煮込みうどん」は敷居が少し高そうです。

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2014年9月 9日 (火)

季節の果物の放射性セシウム濃度と地方自治体による発表表現の違い

福島民報ウェブサイトに次のようなQ&A記事があります(2014年8月24日)。

Q: モモの出荷が最盛期を迎えています。現在、福島県産のモモから放射性セシウムは検出されているのでしょうか?

A: (前略)モモの中に含まれる放射性セシウムについてですが、東京電力福島第一原発事故発生直後の平成23年に出荷されたものからは、現在の基準値である1キロ当たり100ベクレルをずっと下回る低いレベルの放射性セシウムを検出したものが散見されました。しかし、今年に入ってから福島県で測定されたモモについては、ほとんど全てで放射性セシウムは検出されていません。(後略)(下線は「高いお米、安いご飯」)

一方、厚生労働省の報道発表資料「食品中の放射性物質の検査結果について(第893報)(東京電力福島原子力発電所事故関連)」(2014年8月25日)によれば、「札幌市保健所の測定した福島県産のモモ(流通品)の放射性セシウム濃度は、Cs-134が 0.860 Bq/kg未満、Cs-137が 2.86 Bq/kg、Cs合計は 2.9 Bq/kg(資料中の項目番号は2344)」。

同じ測定値でも、いろいろな表現の仕方、発表の仕方が可能です。

1. 測定数値をそのまま表示する。例えば札幌市保健所のように「福島県産のモモ、流通品、放射性セシウム 2.9ベクレル/kg」。

2. 現在の国の基準値はモモなどに関しては1㎏あたり100ベクレルなので、100ベクレル未満は、検出されなかったことにする。

3. 100ベクレルで線を引くとさすがに気まずいので、25ベクレル以下(ないしは10ベクレル以下)というとくに気にしなくてもよいと主張できるレベル以下であれば検出されなかったことにする。

4. 一部に測定値の高いものがあってもそれが国の基準値と比べて気にする必要のないものなら、その他おおぜいは大丈夫なのでたとえば、先ほどの福島のメディアのように「ほとんど全てで放射性セシウムは検出されなかった」と書いて、個別データの詳細には言及しない。

以前にも紹介したように(「事実の継続確認対象としての、福島の魚」)、札幌市は学校給食食材に放射性物質で汚染されたものを使わないように気を遣っています(「学校給食食材の放射性物質検査について」)。

その骨子は

・放射性物質の検査対象とされている1都16県(福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、宮城県、岩手県、青森県、秋田県、山形県、新潟県、長野県、埼玉県、東京都、山梨県、静岡県)で生産された青果物、上記生産地の食肉(鶏肉・牛肉)、そして、その他(魚介類)」を対象に

・放射性セシウム(セシウム134及びセシウム137)と放射性ヨウ素(ヨウ素131)を測定、

・検査の結果、検出限界値である4ベクレル/kg以上の値が検出された場合は、念のため学校給食での使用を控え、

・検査結果を公表する。

先ほどの札幌市保健所の精度の高い機器で測定した2.9ベクレルのモモは、ガイドライン通りなら学校給食に使われるかもしれません(実際には使わないでしょう。)重要なことは測定数値の報告・公表と共有、そしてそれに基づく各自の判断です。非数値表現の情緒的な応援メッセージは「Under Control」演説と同じで日常生活には役に立ちません。

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2014年9月 8日 (月)

高齢者向けのお惣菜とお手軽カレーセットのあとで出会った、熊本の「目刺し」

急な所用があり、その地域に出かけました。休日は若い人たちでにぎわいますが、札幌では居住者の年齢層が高い地域です。

だから、その中心部にあるスーパーマーケットも、ウォーキングやジョギングに向いた郊外型の巨大なショッピングセンター風ではなく、またコンパクトなコンビニでもなく、その中間の大きさです。間延びしない、しかし、魅力的な食材や惣菜の品ぞろえが十分な程度には広い。所用を片づけた後、思い立って売り場を少し歩くことにしました。

最初にお総菜コーナーをぶらぶらします。このスーパーマーケットには定点観察風にときどき立ち寄るのですが、来るたびにお総菜コーナーの内容と量が、ご夫婦あるいは単身の後期熟年向け・高齢者向けに洗練されてきている印象です。

和風総菜が目立ちます。「ほうれん草のごまあえ」「ひじき」「きんぴらゴボウ」「筑前煮」「うの花」「肉じゃが」「8品のおでん」「11品のおでん」などなど。素材はほとんどが北海道産。

それから一口サイズに切り分けてある「大根・にんじん・キュウリのぬか漬け風」というのもあります。わざわざ「ぬか漬け『風』」と書いてあるところがなかなかにおかしい。まじめに糠(ぬか)に漬け込んだら、漬け込む手間も、切り分け加工する時の糠をとる手間もかかってしまう。値段が高くなる。だから、野菜をぬか漬け溶液に浸して「ぬか漬け風」と命名したのでしょう。

時刻は遅い午後です。そういう時間帯だからか、和風惣菜を買い物かごに入れているのは、男女とも高齢の方が多い。

お総菜コーナーを離れて少し歩いたところに、北海道の主要農作物であるところの生の「ジャガイモとニンジンとタマネギ」を数個ずつ容器に集めてラッピングしたのが並んでいました。POPメッセージは「お手軽カレーセット」。数個ずつと書きましたが、子供が好きなタイプのカレー用にはバランスのとれた個数配分になっています。「カレーセット」というには少し手抜きだけれども訴求効果があります。

ゆっくりと店内ブラブラを続けていたら、熊本県天草市牛深(うしぶか)漁港で獲れた「ウルメイワシ」と「カタクチイワシ」の干物が目に入りました。目刺しです。目を竹串やワラで刺してはありませんが、イワシの干物では雰囲気が出ないので目刺しとします。目刺しの色がいい。酸化していない。幸せな気分になり購買意欲が湧きたちます。

生のイワシは鮮度が命なので、例えばこの時期に梅煮にするようなイワシはまだウロコの残っているような状態の北海道産に限ります。しかし、行きつけの魚屋では鮮魚は九州ものの鯛や鰆(サワラ)などもよく並んでいますが、イワシの干物に関しては千葉周辺のマイワシしか置いてない。そこにこのお店で熊本・牛深漁港のウルメイワシとカタクチイワシの目刺しです。配偶者とぼくの酒の肴として三日分くらいは持つ「串の数」を迷わず買い物かごに入れました。

時々は予定外のブラブラ歩きをしてみるものです。

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2014年9月 6日 (土)

ミントは紫蘇(シソ)科のハーブ

ミントの苗の個性」の続きです。

ミントは雑草以上に生命力が強いハーブです。僕の経験の範囲では、ミント類でいちばん繁殖力が強いのはアップルミント。地面に植えると背の高さは50~60センチメートルくらいにはなり、彼の登場以前にそのあたりでわが世の春を謳歌していた雑草などは簡単に駆逐されてしまいます。ペパーミントも強いミントですが、アップルミントと間違えて寄せ植えをすると非常に分が悪い。ほとんど勝ち目がない。

ペパーミントは、紫蘇(シソ)科ハッカ属の多年草です。ペパーミントが紫蘇科であることを忘れていました。紫蘇科なのでバジルや青紫蘇と同じ要領で育てられます。つまり、上手に摘芯をして脇芽を育ててやれば、倍々ゲームで葉を増やす。

わが家のペパーミントは鉢植えに移したばかりでまだ頼りない状態ですが、葉の状態をじっくりと眺めると紫蘇科の特徴がしっかりと現れています。脇芽です。そのすぐ上をカット(摘芯)しました。

バジルの脇芽、青紫蘇の脇芽とペパーミントの脇芽を並べてみました。

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      バジルの脇芽            青紫蘇の脇芽
Sunny
              ペパーミントの脇芽

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2014年9月 5日 (金)

柚子胡椒(ゆずこしょう)<2014年版>

柚子胡椒(ゆずこしょう)は九州生まれの調味料です。柚子胡椒の「柚子」は「青柚子」のことで違和感はありません。しかし、柚子胡椒の「胡椒」とは「ペッパー Pepper」のことではなく「激辛青とうがらし」あるいは「激辛青なんばん」のことです。でも「柚子とうがらし」や「柚子なんばん」とは云わない。その方がわかりやすいと思うのですが、九州の呼び方に従います。

必要なのは「青柚子の皮」と「種を取った激辛青なんばん」と「塩」。皮を使うので無農薬の青柚子を選びます。今年も使うのは四国の青柚子とご近所栽培の激辛青なんばんですが、両方を新鮮な状態で手元にそろえるタイミングに気を遣います。塩の量は「種を取った激辛青なんばん」重量の30%。

以下が原材料の写真です。柚子は皮を下(お)ろす前の青々した状態のもの、青なんばんは作業前のもの(の一部)と、縦にカットし種を取り終えた状態のもの。隣に種も少し見えています。

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2014_2 2014_3

激辛青なんばんの種取り作業には、眼鏡とマスクと手袋が必需品。青なんばんの一部が間違えて目に入ったり、青なんばんを触った手で目をこすったりしたら、おそらく救急車のお世話になるはずです。余分な医療費は使わない方がいい。気をつけます。種取りの作業中は、台所やその周辺の空気が、誇張ではなく、ピリピリと辛く染まります。

まずフードプロセサ―で激辛青なんばんを刻み、そこに下ろし金で下ろした柚子の皮と、塩を入れて再び全体を混ぜ合わせるように細かく切り刻むと、青なんばんの粗めのペースト風ができ上がります。大部分の工程はこれで終わり。この粗挽きペースト風を瓶に詰め、一ヶ月くらい寝かせるといい味わいになります。使う時には小瓶に小分け。

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季節の調味料ですが、30%の強めの塩なので、冷蔵庫保存で一年間は大丈夫です。鍋物やサラダ、ざる蕎麦などが定番ですが、応用範囲は広い。かまぼこをそのまま味わい、そのあとわずかに柚子胡椒をつけて食べるというのも、燗(かん)酒を飲んでいるときには、乙なものです。

皮のなくなった柚子も当然ながら貴重品。おいしい柚子ポン酢ができ上がります。

関連記事は、「季節ごとの漬物や自家製保存食品や自家製調味料(アップデート版)」。

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有機野菜・低農薬野菜宅配のらでぃっしゅぼーや。自然の恵みをうけて育った野菜や果物をお届け。 素材本来の味を食卓に。まずは安心食材を試してみませんか?

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2014年9月 4日 (木)

北海道の大根は、夏秋野菜

和風の具だくさんスープといえば、ケンチン汁です。スープは飲むのではなく食べる、という表現が英語にありますが、ケンチン汁も根菜類がいっぱいの食べるスープです。

我が家では、ケンチン汁が朝ごはんの定番品目。大根、ニンジン、ゴボウ、里芋、レンコンが基本素材で、そこにシイタケ、ネギ、揚げ(豆腐の替わり)などが加わります。ただし里芋やレンコンは熱い時期は夏枯れ状態になるので、なしで済ませます。9月の声を聴くようになって、やっと佐賀レンコンが売り場に並び始めました。まもなく徳島のレンコンの出荷も始まるはずです。

さて、大根の話です。北海道は、ご存じのように、じゃが・たま・にんじん(ジャガイモ、たまねぎ、ニンジン)の生産量が日本では圧倒的に多い。しかし、大根も千葉県と生産量1位を争っています。

大根は、現在はたいていの地域で通年栽培されていますが、もともとは冬の野菜です。秋冬大根は旬なので甘く、夏の大根は旬をはずれているので辛い。寒い北海道では通年栽培というわけにはいかないので、夏から秋にかけてが、大根の季節です(下の「北海道の野菜と旬の時期」をご覧ください)。札幌だと、車で1時間くらいの近郊で生産されている青首大根がよく野菜売り場に並びます。10月の下旬に始める自家製タクアン作りには、地元の小ぶりな青首大根を使います

配偶者と違って、ぼくは夏の辛い大根が好きで、だから夏の大根の大根おろしも苦にならない。秋冬大根の頭の部分は甘いので大根下ろしや大根サラダ、真ん中はおでんや煮物、しっぽの辛いところは漬物にという使い分けが一般的ですが、しっぽをバリバリと食べるのも嫌いではありません。

では北海道では冬や春には大根がないかというと、そうではない。雪の季節の野菜売り場には暖かい地域で生産された大根が並びますが、北海道の「雪の下大根」というのもいっしょに販売されます。秋に収穫した大根に土を被せて鮮度を保ったまま越冬させ、降り積もった「雪の下から」掘り出して出荷する大根のことです。越冬中に甘みが増します。冬に、漬物以外の形で大根を食べる生活の知恵です。

ケンチン汁用の大根には不自由しません。

Photo

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2014年9月 3日 (水)

加工食品の魔力

新聞の書評欄に食べもの関係のものがありました(日本経済新聞 2014年8月24日)。日本語タイトルが「フードトラップ」、副題は「食品に仕掛けられた至福の罠」。原題は「SALT, SUGAR, FAT」。著者は米国の新聞記者。原題も表紙に印刷されています。

日本語タイトルでは一般すぎてかえってよくわからない。原題の「SALT, SUGAR, FAT」だと内容骨子が想像しやすい。しかし勘違いがあるといけないので念のために書評に目を通します。安くて売れる加工食品を製造するコツは「塩と砂糖と脂肪」の計算しつくされた組み合わせにある、この組み合わせで消費者の食欲は強烈に刺激される。想定通りの内容のようです。

「SALT, SUGAR, FAT」を、ある食品添加物関係の日本語著作を参考に、日本市場向けに超訳すると「食塩、化学調味料、タンパク加水分解物、風味エキス」となります。風味エキスとは、インスタントラーメンやインスタント焼きそばでおなじみの「とんこつエキスやチキンエキス、昆布エキスやカツオエキス」などのことです。

書評には、「塩、砂糖、脂肪」を媒介にした食品会社と消費者のWin-Winの関係がまとめられています。「食品会社は悪意を持って製品を開発しているわけではない。市場で商品を売るために、消費者が好むもの、欲するものを探究しつづけているだけだ。たとえその結果が、従来の食品の限度をはるかに超えたものであってもだ。」

短期では、食品会社と消費者の間で、そうしたWin-Winの関係が続きます。長期では、消費者の舌と体が痛んでくるので、その関係が崩れます。しかし徹底的には崩れない。好きなものはやめられない、売れるものは作り続ける、というお互いの依存関係が強いのでWin-Win状態は持続します。そのあたりの事情を確かめたければ、「塩、砂糖、脂肪」や「食塩、化学調味料、タンパク加水分解物、風味エキス」が原材料欄に明瞭に記載された加工食品のはなやかな列をスーパーマーケットで定期的に観察すればこと足ります。

作る側にとっては、米国でも日本でも、原価は限りなく安くする必要があるので、塩といってもミネラル分の多いまじめな塩や、砂糖といってもサトウキビや甜菜(てんさい)で作られた普通の砂糖は使えません。

塩は精製塩、つまり塩化ナトリウムそのものです。砂糖はショ糖ではなく、食品添加物として認可されているサッカリン、アスパルテーム、スクラロース、ネオテームなどの合成甘味料です。合成甘味料はわずかな量で驚くほどに甘い。たとえば、スクラロースの甘さは砂糖の600倍、ネオテームは1万倍。微量なのでカロリーオフとも表示できる。缶コーヒーでおなじみの甘さといえばわかりやすいかもしれません。日本ではトランス脂肪酸もマーガリンやお菓子に活躍しています。

加工食品のこういう魔力に消費者の舌がなじんでくると、舌と体が痛んできます。白身魚の刺身や寿司の微妙がわからなくなる。「お子様舌」のまま大人になる。天然ものの鯛(タイ)や平目(ヒラメ)の刺身をときどきは食べてみて、自分の状態をチェックするのも無駄な投資ではないと思います。

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2014年9月 2日 (火)

繊細な日本酒と冷蔵便

そうでないタイプの日本酒もありますが、丁寧に作られた日本酒はとても繊細です。粗雑な扱いをされるとすぐに壊れてしまう。

日本酒が壊れてしまうとは、味わうための日本酒が、一夜にして、いわば、料理用の日本酒になってしまうことです。料理酒として造られた日本酒を一度飲んでみると僕の云わんとすることがお分かりになると思います。酒飲みには向かない。

甘さと酸っぱさが混淆したところの果物のような香りと味が消えていました。香りと味の決め手である酵母が死んでしまったようです。そこに残されていたのは単調な米の甘さだけでした。アミノ酸過多のお酒です。配偶者はこれを粉っぽい味だと形容しました。

そのお酒は、ある地方の小さな蔵元が造っている純米吟醸無濾過生原酒(コメは備前雄町)と、純米吟醸無濾過生原酒(コメは阿波山田錦)です。とても美味しい。何度も飲んでいる。しかし今回だけはなぜか味が死んでいます。

釈然としないので、地酒屋を通して蔵元に状況を調べてもらいました。

配送業者が蔵元の「冷蔵」指定を守らずに、八月下旬の東京以西(と、わざと曖昧な書き方をしますが)で、それを常温放置してしまったそうです。運送中の車両や流通途中の倉庫で「冷蔵」以外の保管の仕方をしてしまうと、気温の偶然に恵まれない限り、それが二日程度でも日本酒を殺してしまいます。こういうのは今や過去形で語る種類の話かと思っていたら、しっかりと現在進行形でした。よくある話は、いつまでもよくある話であり続けるみたいです。

お取り寄せでなく、近所で繊細な種類の日本酒を買う時も、だから、ちょうどコンビニの飲み物用冷蔵庫のようなガラス扉のついた冷蔵設備のあるお店を選ばないといけない。気を付けたいのは、店頭に並んでいるときは立派な冷蔵庫の中だが、バックヤードでその他大勢の商品といっしょに保管されているときにどうなっているかです。消費者には見えない。聞くわけにもいかない。

このあたりは自分で何度か失敗を重ねてよいお店にたどり着くか、信頼できる口コミ情報をどこかから手に入れるしかありません。

ちなみに今回は蔵元から替わりが「冷蔵便」ですぐに送られてきました。苦情を申し立ててトラブルが解決した顧客は非常に高い確率でリピーター顧客になるという実証研究があります。その実証研究に事例がひとつ追加されました。

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 お気に入りの鳴海織部のぐい呑み

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2014年9月 1日 (月)

札幌の狼藉(ろうぜき)者: カラスと観光ヘリコプター

初秋の週末の静かな日は、湿気の低い透明な外気を楽しむために窓を開け放しています。突然、その静けさを破る狼藉(ろうぜき)者が二種類やって来ます。

一種類目はカラス。近くをカアカア、ガアガアと鳴きながら絶え間なく飛んでいきます。もっと上品な鳴き方をしてほしいと切望しますが、彼は我が道を行くという態度を変えるつもりはないようです。我慢します。しかし、ひどいのになると、近づく人を威嚇し、歩道を歩く女性に襲いかかる。こういう場合は彼奴をゴム紐パチンコで狙い打ちたい。

もう一種類の狼藉者は、札幌中心部に位置する大通公園上空を飛ぶ観光ヘリコプター。

人気の時間帯というのがあるのか、お昼すぎから午後にかけて、札幌は大通公園の上空あたりで5分から6分間程度ヘリコプターが、一日に何度かホバリングします。湿度も低く空気の澄んだ札幌の秋を上空から楽しんでいる外国人観光客に違いない(ホテルのロビーやデパ地下の果物売り場はマンダリンやカントニーズでにぎやかなのでヘリコプターのお客もほとんどは各地の中国系の方でしょう)。

右手には円山と大倉山のジャンプスキー場、前方は500メートルの藻岩山、左手には豊平川が曲線を描き、左手下には煉瓦建築の旧北海道庁、そして大通公園。飛びながら見る美しい札幌です。

しかし、その景色をじっくりと堪能するために公園を見下ろす適度に低い高度でホバリングを始めるとエンジン音がうるさくて、カラスのガアガアが可憐な音色に聞こえてきます。カラスにはゴム紐パチンコで小石を発射ですが、あまりにホバリング騒音が続くと、有効射程距離1キロメートルくらいの「地対空ミサイル型花火」にでも点火したくなります。我慢します。

外国人に人気の観光地に住むというのも案外に楽ではありません。

調べてみたら、札幌市内上空の昼間の遊覧飛行は、飛行時間が約10分、飛行料金はおひとり様あたり17,000円(税込)だそうです。定員5名。最少運航人員は3名。家族4人で乗ると68,000円。カップルで楽しみたい場合は、貸切運賃。貸切運賃がいくらかは知りませんが、二人で68,000円くらいまでだとは想定できる。

札幌はヘリコプターが上空を飛ぶ頻度が比較的高い街です。ドクターヘリが大学病院の屋上に着陸し、あるいはそこからゆっくりと離陸するのも日常風景の一部です。こういうヘリコプターなら気になりません。

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