北海道の亜麻仁油(あまにゆ)
「エゾシカ肉は北海道らしい食材」ですが、「亜麻仁油(あまにゆ)」も北海道らしい植物油です。
たいていの加工食品には、大豆油・コーン油・サラダ油やその加工品であるところのマヨネーズやサラダドレッシングを通して、リノール酸というω-6系の多価不飽和脂肪酸がたっぷりと入っています。おいしいのでそればかりを摂りすぎると、α-リノレン酸やDHA/EPAというω-3系の多価不飽和脂肪酸が不足します。
その状況は、たとえてみれば、ハンバーガーとフライドポテトと甘いドレッシングのサラダとツナマヨおにぎりを食べ続けるようなものです。そういう人にとっては缶コーヒーも必需品です。つまり長期で見ると、健康にいい内容の食事だとはとても云えない。だから、ぼくたちはインターネットや新聞の折り込みチラシで、DHA/EPAサプリメントの広告をよく目にするわけです。サプリメントを販売する食品会社は、そういう人たちの食事内容についてはよくご存知です。
α-リノレン酸をいっぱい含む植物油にシソ油(エゴマ油)、亜麻仁油(フラックス油)やインカ・グリーンナッツ油(インカ・インチオイル)があります。酸化されやすいのでサラダのような火を通さない料理に使います。あるいは、これを料理と呼んでいいのかどうかわかりませんが、朝ごはんで納豆を食べるときに、辛子や醤油の替わりに、塩と亜麻仁油やグリーンナッツオイルを使うと新しい納豆の世界を楽しめます(関連記事は「納豆と亜麻仁油と、白髪三千丈」と「好みの納豆、好みの食べ方」)。
北海道でもその「亜麻仁油」が生産されています。対象をサラダと納豆に限定すれば、料理の好きな人も好きでない人も北海道産の良質な「亜麻仁油」を試してみることができます。欠点は味にいくぶんの癖があること、それから値が張ること。
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【蛇足的な註】圧搾した油だけではどうもねえ、という方には、その「亜麻仁油」製造販売会社は「亜麻仁油」以外に「亜麻仁油サプリメント」も提供しているようです。
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