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2014年10月 2日 (木)

「配食サービス」がにぎやかになってきたのですが・・

総菜や弁当をコンビニやスーパーやデパ地下で買ってきて家庭内で食べることを、外で食べる「外食」に対して、「中食」(なかしょく)と誰かが命名し、その不思議な響きの造語もいつの間にか標準用語になったようです(ぼくにはまだ違和感がありますが、それはさておき)。

それと同様に、「晩ごはんなどを、一週間単位で、家庭に毎日配達するサービス」や「晩ごはんの日々のお届けサービス」のことを別の誰かが簡潔に「配食サービス」と名づけました。名前が実体を呼び寄せたのか、ここ一年くらいの間に「配食サービス」の折り込みチラシや広告を頻繁に目にするようになりました。

居酒屋チェーンが運営するもの、地元のレストランが業態を拡げたもの、大手のコンビニが参入したもの、生鮮食材や加工食品の小売りチェーンが地域限定のテストマーケティングのあと運営を開始したものなどいろいろです。食材の調達機能、味付けが悪いと話にならないので料理人、それからカロリー計算と栄養バランスのために管理栄養士、狭い時間帯で食べものを届けるデリバリーサービス設備などが必須項目です。

商品は冷凍品を一週間分届けるのでお湯かレンジで温めてくださいというものから、お届けは午後1時半から午後6時までの間、すぐに食べない場合は冷蔵庫で保管しその日の夜10時までに食べてください、容器は水洗いしてお返しください、というのまでさまざまです。食事内容も、普通食から低カロリー食、タンパク質控えめメニューまで、品揃えが豊富です。

配食サービス専用というわけではありませんが、「夕食を届けるときにお声掛けして安否確認」を付加サービスとして宣伝しているところもあります。普通はこんにちはと声をかけないとご飯を届けられないので、わざわざそう云うこともないのだけれど、ひとり暮らしのお年寄りと離れて暮らす家族にはいくぶんの安心材料かもしれません。アイデア自体は以前からありましたが徐々に実現されつつあるようです。

しかし、人の気配があるのに声をかけても返事がない場合、配食サービスの担当者がどう対応するのかについての記述はチラシや広告には見当たりません。ご家族の登録携帯番号にでも連絡するのでしょうか。

今まで料理を作ってきた方がなんとなく面倒になって料理に使う時間を少なくする、漬物などを作らなくなるという話はときどき耳にします。そういう種類の億劫さは実年齢の高さと相関があるようなないような微妙なところです。配食サービスはケイタリング・サービスとは違い、対象顧客の年齢層が高めです。ぼくの偏見によれば、食材の調達や調理がめんどうになって配食サービスに切り替えるということは、食べもの以外の領域でそういう傾きを補正しない限り、「姥捨て山」や「老残」というあまり棲みたくない世界に近づきつつあるということです。配食サービスを自分の意思で利用する方は、そういう自覚を常に身近に持っていた方がいいかもしれません。

関連記事は、「カット野菜と『姥(うば)捨て山年齢・症候群』」、および「カット野菜と『姥(うば)捨て山年齢・症候群』(2014年版)」。

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