« ハッカ(北海道のかつての特用植物)を自宅で育てる | トップページ | 大根を干し始めるのは10月最後の週から(2014年版) »

2014年10月23日 (木)

「徹底的に人手を省く」という考え方の応用範囲と射程距離

「人手省く稲作 徹底的に」という見出しで、日本のコメ作りを論じた新聞記事がありました。「人手を省く」というタイトルに込められた主張にとくに違和感を抱かなくなっているのが現在の日本ですし、グローバリゼーションが進行中の世界各地の状況です。

「人手を省く」とは「人手をかけない」という意味です。稲作や他の農産物の場合は「機械力を大規模に使った使った農業」や「粗放農業」ということとほぼ同義です。(関連記事は「古くて新しい農業経済の本(その1)」と「古くて新しい農業経済の本(その2)」 )

その表現をいろいろなものと組み合わせてみると、とくには違和感がない対象と違和感が急に立ち上ってくる対象があることに気がつきます。いくつか並べてみます。

「人手をかけない自動車生産」
「人手をかけないスマートフォン生産」
「人手をかけないレタス栽培」
「人手をかけない稲作」
「人手をかけないリンゴ生産」
「人手をかけない農業」
「人手をかけない家庭料理」
「人手をかけないコンビニ弁当」
「人手をかけない子育て」
「人手をかけない教育」
「人手をかけない学問」
「人手をかけない医療」
「人手をかけない葬儀・法事」
「人手をかけない放射性廃棄物処理」

「人手をかけない」とではなく、「人手をかける」「人手をかけた」と組み合わせた方が断然落ち着きが出てくる対象があります。上の例だと、植物工場向きの野菜以外の農産物、家庭料理、子育てや教育、葬儀や法事、放射性廃棄物処理。

「人手をかけない」弁当の代表が「コンビニ弁当」だとすれば、その対極にある上質な弁当を一昨日食べてみました。時間がなくて新幹線の中で食事をすることになり、乗車駅がたまたま京都だったので、食品添加物などを全く使っていない上質な弁当を駅ビル内のデパ地下食品売り場で購入しました。品名と原材料名は以下の通り。

_

価格は3000円。刺激的な味のコンビニ弁当の値段は300円から600円。人手をかけていい材料を選び、人手をかけて調理するとこういう弁当ができ上がる。従って安いものでも3000円という値段になります。この手の贅沢は普段はしませんが、「人手をかけた」食べものの適正価格というものがどういうものかを、その抑えた味つけや使用食材とともに再確認するにはいい機会でした。

□□

人気ブログランキングへ

|

« ハッカ(北海道のかつての特用植物)を自宅で育てる | トップページ | 大根を干し始めるのは10月最後の週から(2014年版) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

雑感」カテゴリの記事

食べもの」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/57755716

この記事へのトラックバック一覧です: 「徹底的に人手を省く」という考え方の応用範囲と射程距離:

« ハッカ(北海道のかつての特用植物)を自宅で育てる | トップページ | 大根を干し始めるのは10月最後の週から(2014年版) »