« 寒すぎるとお腹がすかない | トップページ | 対象に潜むスピリットと、それを掴(つか)む書 »

2015年2月 9日 (月)

キャベツ・白菜・ジャガイモ・里芋(さといも)

蓮根(レンコン)の平成25年の家計購入量(正確には1人当たりの購入量)が、それより8年前の平成17年の購入量よりも30%多いという資料をあるところで目にして、はたしてそんなことがあり得るのかと考え込んでしまいました。

レンコンは、家庭では煮物にするか、キンピラにするか、酢の物にするか。天ぷらという手もありますが、ブロッコリーやカリフラワーのようにさっと茹でて、あるいはさっと蒸してさっと食べるというタイプの、つまり手間ひまのかからない簡単素材ではありません。ゴボウとまではいきませんが、調理の手間という意味では、ブロッコリーよりはゴボウ寄りの素材です。

同じ資料によれば、ゴボウは同じ8年間で4%減少しています。といっても、最近の「面倒な食材からの逃走」という主婦の傾向を考えるとわずか4%しか減少していないとも云えます。ゴボウも、たとえばおいしいキンピラを作ろうとしたら手間ひまのかかる厄介な素材です。

1970(昭和40年)年から2013年(平成25年)までの生鮮野菜全体の家計購入量(1人当たり)の推移と「キャベツ・白菜・ジャガイモ・さといも」の推移を眺めてみます。

「キャベツ・白菜・ジャガイモ・里芋(さといも)」を選んだ理由は、以下の通りです。

1.この4つはそうとうに以前から市場に出回っている家庭向けの伝統野菜である。

2.キャベツがたっぷりのお好み焼きやジャガイモが主役の肉ジャガは和風の食べ物ではあるが、キャベツは洋風の葉物野菜、白菜は和風の葉物野菜、それからジャガイモは洋風の根菜、里芋は和風の根菜と考えると(そう考えることに、とくに問題はない)、消費市場がそれなりに洋風嗜好かそれなりに和風嗜好か、その傾向が観察できる。

3.我が家は「白菜・里芋」の組み合わせの方が、「キャベツ・ジャガイモ」よりも好きなので、結果にあらためて興味がわく。

_

グラフからは、以下が読み取れます。

・葉物野菜の需要は、洋風のキャベツも和風の白菜も「平成」に入ってからは衰えていない。キャベツは、丸ものでも、それから最近はカット野菜でも売り場の人気ものである。白菜に対する家庭の需要は安定している。

・ジャガイモ消費は横ばいだが、里芋の消費者需要はわずかな逓減傾向にある。調理が面倒というのが里芋需要に影響していると思われる。しかし、皮を剥いてあるなど下処理済みの里芋(さといも)パックもあるので、その落ち幅はわずかである。里芋の需要推移は、コメの需要推移と似ている。

念のために、上の4つの野菜を含むところの生鮮野菜全体の1人当たりの年間購入量推移に目を向けると以下のようです。野菜の消費需要は2005年(平成17年)、2006年(平成18年)を底に安定しています。日本の消費者は、摂取量は控えめですが、総体的には、この10年でまた野菜に関心を持ち始めたのでしょう。

Photo

摂取量が控えめとは、デパ地下でもスーパーでもその他の売り場でも観察できることですが、買い物カゴに入っている野菜の絶対量がとても少ないという意味です。まれに野菜がいっぱい詰まったカゴを持つ自炊系男子や炊事女子に出会うとほっとします。

□□

人気ブログランキングへ

|

« 寒すぎるとお腹がすかない | トップページ | 対象に潜むスピリットと、それを掴(つか)む書 »

イモ類」カテゴリの記事

野菜と果物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1317632/58862411

この記事へのトラックバック一覧です: キャベツ・白菜・ジャガイモ・里芋(さといも):

« 寒すぎるとお腹がすかない | トップページ | 対象に潜むスピリットと、それを掴(つか)む書 »