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2015年3月 3日 (火)

冬の東京は北海道より寒い

Kit Oisix

ホテルに泊まっただけでは気づかなかったのが、親戚や知人宅に泊まるとよくわかったそうです。冬の東京は北海道よりもはるかに寒い。札幌の行きつけの美容室で働く若い女性の意見です。ぼくに異論はありません。

冬の室内温度に話を限れば、東京は確かに北海道より寒い。薪(まき)ストーブが燃え、冬は家の中だとどこにいても半袖Tシャツ、食後にアイスクリームという家庭が現在の北海道にどれほどあるかは知りませんが、一般の家庭の室内は、戸建て住宅でも集合住宅でも、100年前はいざ知らず、最近は、北海道の方が東京よりは暖かい。

その理由は、ひとことで云うと、家屋が寒冷地仕様になっているかどうかです。わかりやすい例をあげれば、壁は断熱能力が高く十分に厚い、ガラス窓は二重窓、窓ガラスに Low-Emissivity(低放射)の複層ガラスを使っている、などです。つまり、昼間の太陽光の室温利用を含めて、暖房効率が高いか低いか。暖房効率が高いと冷房効率もよい。

だから、東京の平均的な住居と北海道の寒冷地仕様の平均的な住居を、居住者感覚でざっくりと比較すると、

・北海道は家全体が暖かい。
・東京は暖房費をかけても家全体が北海道ほどは暖かくない上、暖かい部屋(居間など)と寒い部屋(風呂場・洗面所や手洗い)の差が激しい。暖房のきいた部屋は、すぐに窓ガラスが結露する。

客観的な室内温度に関する地域別のデータを探していたら、測定結果が十分に多い、面白い比較表が2つ見つかりました。一つはウェザーニューズの2010年の1月中旬の調査データで「普段過ごしている部屋の温度」、もう一つは2014年1月下旬の調査データで「朝起きた時の寝室の温度」です。

北海道では、「普段過ごしている部屋の温度」が21.55℃、「朝起きた時の寝室の温度」が18℃~20℃ なのに対し、東京ではそれぞれ 19.45℃、12℃~14℃。『冬の東京は北海道よりもはるかに寒い』という美容室の女性の意見が裏書きされています。

ところで「『島根は鳥取の左側です!』、それから、島根のお米」というブログ記事で書いたように、島根と鳥取はお隣同士ですが、「普段過ごしている部屋の温度」に関しては、島根が20.5℃と高く(全国3位)、一方、鳥取は16.97℃と全国いちばん低く(47位)、3.53度も違います(北海道と東京の差は2.1度)。鳥取は西日本の豪雪地帯なのでその影響が温度差に現れているのかもしれないとは思うのですが、寒いなら居間を暖かくするという東北や北陸のような方法もあるわけで、なにか文化的な違いがあるのかもしれません。

文化的な違いのなかには、食べもの(食材や料理方法)の違いが含まれますが、熱さや寒さに対する対処法(我慢もそのひとつ)も含まれます。こうなると、島根と鳥取という区分だけではわからない。こういう場合は、藩という文化継承の単位で見るとそういう違いの理由が見えてくる場合もあります。藩で見ると、島根は「石見(いわみ)」・「出雲(いずも)」・「隠岐(おき)」、鳥取は「伯耆(ほうき)」・「因幡(いなば)」です。何かありそうな気もしますが、今は時間がないのでこれ以上は立ち入りません。

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