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2015年4月 1日 (水)

ドングリはミズナラの堅果、あるいは札幌は落葉広葉樹の街

冬の最中は次の秋の話などする気分とはほど遠いのですが、春を少し実感する季節になると余裕が出てきて、ドングリの話などもする気になります。

ドングリの季節は秋で、その頃になると、街路樹の多い歩道を歩いていると道路や舗道にドングリがいっぱい転がっています。色形のよいものをいくつか拾って帰ったりもします。ドングリがいっぱい転がっていると云うことは、街路樹にミズナラ(水楢)の樹がたくさん混じっているということです。

ミズナラなどブナ科植物の堅果(木の実)をドングリと呼んでいます。どんぐりコロコロの、あのドングリです。ぼくの近所のドングリは多くがミズナラですが、日本では20種類くらいのドングリの木があるそうです。クリ(栗)も堅果、ドングリです。

札幌は針葉樹の松などもありますが、基本は落葉広葉樹の拡がる地域で、ナラの樹やニレ(楡)の樹、それからカエデ(楓)の木などに散歩の途中でよく出会います。クリ(栗)の木にもときどき遭遇します。

 「ミズナラは,東アジアの温帯林を代表する樹種の一つ。適潤~弱湿性の土壌を好み,緩斜面の中・下部で成長が良い。火山れき地や蛇紋岩地帯にも耐える。萌芽性が強い。北海道は日本の代表的な産地で,ほぼ全域に分布し,低地から亜寒帯性針葉樹が優占する山岳地まで広範囲に生育する。」「ドングリは大小野生動物の重要な食料となる。ミズナラの更新や分布域の拡大はネズミ類・リス類・カケスなど小動物の分散貯蔵によるところが大きい。」(「北海道木材データベース」より)

だから食料としてのドングリが少ない時は、ヒグマはお腹がすくので札幌の山に近い街中に出没して大騒ぎということにもなります。

札幌が落葉広葉樹の街であると云うことをマクロに示し、ぼくのミクロな散歩経験と合う資料を探していたら、以下のような地図「東アジアの植生と照葉樹林文化とナラ林文化の範囲」に出会いました。佐々木高明著「日本文化の多様性」という書物の中の地図です。

Photo

説明文の一部を引用します。「東アジアでは長江流域を境に、その南には常緑の照葉樹林帯が広がり、北には落葉広葉樹林帯(ナラ林帯)が分布」「長江より北にはリョウトウナラの疎林で構成される温暖帯落葉広葉樹林があり、その北東にはモンゴリナラをはじめ、カバノキ、シナノキ、ニレ、カエデなどで構成される典型的なナラ林帯が広がる。」

こういう地図を見ると札幌は落葉広葉樹林帯(ナラ林帯)の一部であることが納得でききます。ゴールデンウィークが近づいたら、休日にはナラ、ニレ、カエデの新緑を求めて散策する予定です。

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