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2015年5月14日 (木)

料理酒は、地元の食米で作った日本酒

Kit Oisix

ご飯として食べるためのお米を「食米」、日本酒用のお米を「酒米」あるいは「酒造好適米」と呼んでいます。「コシヒカリ」、「あきたこまち」や「ゆめぴりか」は売れ筋の食米、一方、評価の高い酒米としては「雄町(おまち)」や「山田錦(やまだにしき)」、あるいは「五百万石」などがあります。その中間のお米というのもあり、中間なのでどっちでもいいと思うのですが、炊いて食べるというよりも日本酒用です。「松山三井」や「日本晴」などがそうで「酒造適正米」という微妙な名前がつけられています。

「雄町」は「備前雄町」と云われるように岡山の酒米、「山田錦」は兵庫の酒米(最近は阿波山田錦という徳島産の山田錦も人気がある)、「五百万石」は新潟の酒米です。それから、「吟風(ぎんぷう)」というのは北海道の酒米。食米の食味が銘柄や産地によって違うように、酒米も銘柄や産地によって味が違う。

ワイン用のブドウと同じように、日本酒ももともとは普通のご飯用のお米を発酵させて楽しんだのでしょう。しかしいったんそうなると、ブドウはよりワイン作りに向いたブドウが、お米はより日本酒に向いたお米が開発されるのは酒の文化の常です。

料理酒というのがありますが、我が家では使わない。普通に飲むワインや日本酒を料理酒として使います。お気に入りのワインやおいしい日本酒をそのまま料理酒として使うのも一つの方法ですが、味・機能と値段のバランスを考えると普通は適正な方法とは云えない。

飲む日本酒としても(たとえばぬる燗で)それなりに楽しめるのだが料理酒としても有能、というような日本酒があれば家庭では意外と便利だと考えていたら、世の中にはそういうものがあるものです。素性のはっきりとした北海道産の食米で作られた純米酒に出会いました。

精米歩合は65%。価格は非常に穏当。お米の産地もお米の銘柄も明瞭です。ただし、ある産地の二種類の人気食米(ゆめぴりか、ななつぼし)をブレンドしたものなので、生産年によってブレンドの割合が違う。有体に云えば(これはぼくの勝手な類推ですが)、そのお米産地の、おそらくは、あまった食米で作った日本酒なので、二つの銘柄の余り具合が年によって微妙に違う、したがって、おそらく、味は毎年それなりに変化する。しかし、料理酒やちょっとやる日本酒としては申し分ない。値段を考慮するととてもできの良い日本酒です。ワインもブドウに恵まれる年とそうでない年があるので、まあ、同じことです。

ぬる燗で味わってみました。穏やかな味の日本酒です。一合から二合くらいを晩ごはんに楽しむような飲み方が、このお酒とは長く付き合えると思います。押し出しの強い大吟醸などとは違って、態度が控えめなので、料理の邪魔をしない。我が家での主な用途は料理酒なので、料理をしながら少々いい気分にもなれます。欠点は販売チャネルが限定されていること。これはいたしかたありません。

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