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2015年5月26日 (火)

対面販売と通信販売

美味しい干物(たとえば、島根の「どんちっち」(アジの干物)、熊本や高知やのカタクチイワシやウルメイワシなど)などを別にすれば、魚は対面販売です。鮮度の良さそうな鯖を締めでも大丈夫かと尋ねたり、よく知らない魚は食べ方を教わったり、逆に北海道ではなじみのない魚の食べ方を尋ねられたり(関連記事は「イトヨリはどうやって食べるんですか?」)、その場で三枚におろしてもらったり、遅めの夕方で大胆にオマケしてもらったり、一週間の献立を配偶者と考えながら魚を選ぶのは楽しい作業です。

肉も独立の肉屋での対面販売が面白い。近所に怖い肉屋があります。注文した肉をどんな料理に使うのか、どんなふうに料理するのかを聞いてくる。すぐに答えられないと売ってくれないかもしれないという恐怖感を抱かせるような肉屋です。

素性と品質の確かな野菜などの農産物は野菜専門宅配も便利です。野菜に関しては近所の小売店で買う「ご近所野菜」(ご近所の農家で生産された野菜という意味)と野菜宅配を組み合わせると、レンコンや里芋は無理だとしても、必要な野菜や鶏卵はバランスよく手に入ります。

経済産業省の資料(「平成25年度、電子商取引に関する調査」)によれば、日本のB to C 市場のEC化率(インターネット取引率、通販率)は2013年で3.7%。市場規模は11兆2000億円で、前年からの伸び率が17.4%だそうです(下のグラフと表)。消費税の増税前の話なので、この傾向が2014年や2015年も継続しているのかどうかはわかりませんが、悪影響は家電量販店など、リアルな量販店舗の方により強く出ているようです。

B2cec_2013_20140826

EC化率が3.7%といっても、その内訳をみると、デパート、スーパー、コンビニなどの総合小売りではEC化率は6.4%、家電小売りが4.8%、旅行・宿泊関係が7.4%。これらの数値が相対的に高いのは想像に難くない。思ったより低かったのは、衣料のEC化率の1.7%、食料品の1.1%。食べ物はスーパーで現物、着るものも、スマホで見当を付けておいて、お金を払う段階ではお店で現物に袖を通す、現物の前に立つということのようです。

一方、これは日本に限った現象ではないのですが、食べものやその他の商品の当日宅配や翌日宅配が増えており、競合も激しくなっています。日本は、出前文化と御用聞き文化がもともと存在した国なので、街の伝統の復活みたいなものです。しかし、似たようなビジネスが米国の西海岸や東海岸の大都市で発生しているのは、興味深いところです。

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