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2015年5月25日 (月)

出前と御用聞きとリバイバル

何か食べものを出前してもらうということはしないので、新聞の折り込み広告や郵便ボックスにポスティングされるチラシを材料にします。出前案内チラシが頻繁に目につくのは、ピザと寿司と宅配弁当です。

集合住宅の宅配ボックスまでを含めて自宅とし、食べるものの場合には宅配ボックスというわけにはいかないので、対象を食べもの以外まで拡げると、自宅まで商品を出前してくれるサービスには、衣類のクリーニングなどがあります。知り合いに送るクール便を自宅まで引き取りに来てもらうというのも広い意味での出前サービスかもしれません。注文した食べものやすでに購入し終わった商品を自宅まで届けてもらうのを出前サービスとすると、生協やスーパーやコンビニも最近は有料の出前サービスに熱心になってきたようです。

出前はただのサービスというお客の側の思い込みもありますが、ピザのチラシを見ると、出前されるピザの値段と店までお客が取りに行く値段との間には相当な開きがあるので、お客が出前時間にうるさくて冷えると価値がなくなる食べものには出前代金がしっかりとビルトインされていることになる。まあ、そうでないと商売が成り立たないので、フェアな価格設定という云い方もできます。

出前サービスを一歩進めると御用聞きになります。出前サービスは注文されたものをお客に届けるだけですが、御用聞きとなるとお届け活動に営業活動が加わります。いちばん高度な御用聞きはデパートの外商ですが、そんなものには縁がある人は多くはない。しかし、毎日のワイシャツや季節の衣類でクリーニング屋さんの御用聞きのお世話になっている家庭は少なくないと思います。クリーニング屋さんの取扱商品は衣類だけではありません。しっかりとその他の品目の販売もします。玄関の内側に毎週のように入ることのできる、そうでない人たちにとってはうらやましいビジネスです。

最近はコンビニチェーンも御用聞き商法に関心持ち始めたようです。かつていちばん典型的だったのは酒屋さんの御用聞きでしたが、そういう御用聞きビジネスを30~35年ほど前に構造的につぶしてしまったのが、コンビニチェーンやスーパーでした。自分で壊したモデルを今度は生き残るために使い始めようとしている。皮肉なものです。30年から35年くらい経過して、その間の市場の構造変化と環境変化で、そのときは非効率だとして捨てられた古いモデルが、今度は新しい表情と新たな顧客訴求力を持ち始めたというわけです。しかし、こういうことはビジネスやマーケティングの世界ではときどき起こります。

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話は変わりますが、こういうタイプのリバイバルの持つ皮肉を気にするよりは、政治の世界で目立ち始めた「八紘一宇」や「大本営発表」のリバイバルを注視していた方がよさそうです。関連記事は「『大本営発表』を求めて午前六時の急ぎ足」。

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