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2015年8月13日 (木)

クランベリーとハスカップ

ラベンダー以外の、鉢植えで冬越しができるタイプの小ぶりな木本(もくほん)植物を探していたところ、小さな鉢に植えられたクランベリーがいくつか、週末の散歩途中で前を通った花屋さんの店頭に並んでいました。こういうのを奇遇というのでしょう。

Wikipediaによれば「クランベリー (Cranberry) とはツツジ科スノキ属ツルコケモモ亜属 に属する常緑低木の総称。北半球、寒帯の酸性の沼地に見られる」となっています。園芸関連の本や記事を調べてみると、クランベリーはけっこう個性豊かなタイプですが、札幌向きの植物だとは思います。だから、近所の花屋さんが、早朝の空気に秋の気配が漂い始めるころに店先に並べられるように手配したに違いない。その個性をまとめると、

■北米や北アジアの寒帯地域の酸性の湿地・沼地の生まれ育ちなので、乾燥に弱く、また根が浅いということもあって、水切れに弱い。根のまわりの土がつねに湿っている状態が好きらしい。

■酸性土壌が好きで、土が弱酸性になると枯れてしまう。

■夏の暑いのはダメ。西日にも弱い。しかし、寒さにはとても強い。

■非常に酸味が強いので生食には向かない。しかし、産地(北米など)では生の実を食べる。

■アメリカ先住民は生薬としてクランベリーを利用していた。

我が家では乳酸菌溶液は常に用意してあるので、特定の土壌を酸性に保つのは比較的簡単です。買ってきたクランベリーをを、さっそく、大きな鉢に移し替えました。

          20150813

酸っぱいけれどもおいしい果実といえば、北海道には、青紫の甘酸っぱい実のなるハスカップという落葉低木があります。

栽培農家の若者が「酸っぱいのでジュースかジャムがお勧め」という生果実のハスカップをそのまま食べると、上品な酸っぱさと軽やかな甘みが伝わってきて、食べ続けるのを止めるのが辛いくらいです。「産地では(生食に向かないとされる)生の実を食べる」というのが実感としてわかります。ハスカップの果実そのものはとてもやわらかくて自分のわずかな重みで自身に傷がつくといった様子なので、生のハスカップに店頭でお目にかかる機会はほとんどありません。

「アメリカ先住民は生薬としてクランベリーを利用していた」などという一節を目にすると、クランベリーの黙想効果(そんなものがあるとはどこにも書いてありませんが)についても想像してしまいます。

カルロス・カスタネダの著作集の主人公は、(メキシコ)ヤキ・インディアンの呪術師「ドン・ファン」です。彼が寒帯地域の果実であるクランベリーを食べていたとは思われませんが、北の呪術師仲間から乾燥クランベリーをもらい、あるいは瞑想の前に口にしていたかもしれません。そう考えた方が、我が家にやってきたクランベリーに時空を超えた親近感が覚えるので、ぼくの中では勝手にそういうことにしておきます。

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