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2015年8月21日 (金)

「青丹よし」の色彩イメージなど

「青丹(あおに)よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」(万葉集)の「青丹(あおに)」とは青と朱色ということですが、日本の青は、いわゆる青も、それから緑も、そして黒に近いようなものもみんな青ですし、朱も幅の広い色なので、当時の「青丹よし」の具体的な色彩展開を見てみたいと、10年ほど前まで、思っていました。言葉による説明は多いのですが、色は言葉だけではよくわかりません。

平等院が今から10年前に発行した「平安色彩美への旅 -よみがえる鳳凰堂の美- CG写真集」という60ページ程度の小ぶりな冊子があります。そこに収められている、十二世紀中ごろの鳳凰堂の色彩を再現したCG写真が、奈良と平安という時代の隔たりはありますが、ぼくには「青丹よし」のいい手がかりになっています(ぼくの手元にあるのは、2006年5月発行の第2刷)。

以下はその写真集の表紙と裏表紙をコピーしたものです。

          Cg_2006_awk

          Cg_2006_bwk

上の二つと、そのあとで再建された平城京・朱雀門の青と丹を重ねあわせると「青丹よし」の色彩イメージがそれなりに具体化してきます。

          A

                                         B_small

再建された平城京・朱雀門の青と丹。 なお、この2枚の写真は「奈良市の旅行記(ブログ)サイト」よりお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。

「青丹よし」になる前の奈良、古代の香りにあふれ、魂と怨霊にみちた八世紀の奈良を仏教的な味付けの映像で楽しみたいと思ったら、折口信夫の「死者の書」という小説を川本喜八郎が人形アニメーション劇で映像化した作品にまさるものはありません。下の写真は、その舞台になっている二上山(ふたかみやま)と當麻寺(たいまでら)。

          Bw

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