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2015年9月 7日 (月)

顔が見える農家、生産や栽培の日常が見える農家

数年間ほど、ラグビーボールかアメリカンフットボール用のボールを小さくしたような形のミニトマトを大きめのプランターで作っていたことがあります。このミニトマトは背が高くなるタイプで、そういう環境だと上へ上へと伸びていく茎とのお付き合いは趣味のアマチュアにはなかなかにやっかいでした。旬の間にある程度の数を確保するのは比較的簡単でしたが、どうも味に深みが出ません。

我が家に限ったことではないのですが、たいていのアマチュアは味が期待に達しなくても、我慢して自家栽培ミニトマトを毎日食べます。だから、その時期は、ミニトマトの生産農家の販売量がその前後よりもやや落ち込むことになるそうです。「おいしくてもまずくても、自分の作ったものは食べますから。」ミニトマトの大きな生産農家と話をしていた時に出た話題のひとつです。

近所の二年ほど前から野菜の品ぞろえが良くなってきたある小売店の野菜売り場には、近隣農家で生産されたご近所野菜のコーナーと、別の近隣農家が栽培した有機野菜のコーナーがあり、赤いミニトマトも一人用ないし二人用のパック詰めや家族向けの袋詰めが並んでいます。商品ラベルにはカタカナ表記の生産者名も含めた生産農家の名前がそれぞれ「墨痕鮮やかに」印刷されてあるので、農家の名前と野菜の種類と味の組み合わせが、消費者のデータベースにだんだんと蓄積されていきます。

お気に入りの農家のミニトマトを朝食用に購入しました。甘くて、味が濃い。洗ってヘタを取り、いくつかを縦に二つに切れば、それだけで朝のサラダになります。

北海道や九州には有機農産物の生産者の組合があります。それぞれに得意な農産物と得意な季節があるので、不足分はお互いに都合しあっています(たとえば、レンコンや里芋)。そこの農産物を買うと、箱の中には必ず組合員であるところの農家の紹介レターが入っており、そのペラものでその農家の得意な農産物や農産物生産に関する考え方や栽培方法へのこだわりなどがわかります。 

面白いのはある農家の放し飼いの鶏の卵。10個入りパックが購入単位なのですが、その厚紙製のパックの中に、月替わりの小さなニューズレター(大きさからするとニューズメモ)が入っていて、そこには、カボチャの季節には自分で栽培しているカボチャくずを、基本飼料以外に、いっぱい食べさせるので卵の黄身はオレンジ色に、コメを多めに食べさせる時期には黄身は白っぽくなる、といったことが鶏の様子の簡単な描写と一緒に書かれています。

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