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2015年10月 5日 (月)

都市生活者としてのカラスとスズメ

近所の札幌のカラスに関して云えば、印象は良くありません。簡潔に形容すればかれらは、黒い暴力団、黒い強盗です。

熟れたばかりのミニトマトを強奪していく。ラベンダーの鉢植えから食用になる種などをほじくり出そうとして鉢植えをめちゃくちゃにする。樹木の多い公園には半グレの様な容貌でたむろしていて、実際、人に襲い掛かる場合もあります。鳩が犠牲になった現場に遭遇したことがある。恐ろしいくらいの数で建物や樹木にヒチコックの「鳥」のような不気味さを周囲にまき散らしたりもします。ネットで囲われたゴミ置き場も悠然と荒らします。誰が言いだしたかカラスが嫌いだとされる黄色いネットなど何の役にも立たない。彼らは鼻で笑っています。

しかし彼らのいいところもあって、それは、鳩の害を予防してくれることです。暴力団が飲食店などから徴収する用心棒代を「みかじめ料」といいますが、トマトやその他でカラスに「みかじめ料」を払っているせいか、鳩は我が家には近づきません。

「七つの子」はカラスの子を歌った大正十年(1921)の童謡です。作詞は野口雨情。「烏 なぜ啼くの 烏は山に 可愛い七つの 子があるからよ 可愛 可愛と 烏は啼くの 可愛 可愛と 啼くんだよ 山の古巣へ 行つて見て御覧 丸い眼をした いい子だよ」。大正10年のカラスは歌詞のような雰囲気を持っていたのでしょうか。カラスの子どもの眼は平成27年でもたしかに丸くてかわいらしい。しかし他の面では、大正10年の歌詞と平成27年の現実との差は大きい。

近所のスズメはかわいらしい。単独でないしは数匹で活動しているスズメを頻繁に見かけますが、空を低く飛ぶ姿も、ポンポンと跳ねるように歩く姿も愛らしいものです。しかし、スズメも集団になると特定の農作物(稲など)を勝手に食べてしまうという話も聞きますし、スズメはカラスのような都市生活者でもあるので、建物や住宅の一部に住みつかれて困っている人たちもいるらしい。

誰かが鳩かなんかのために小さな公園に撒いたに違いない餌を、鳩のいなくなった時についばんでいるのに出合ったことがあります。写真の白いのはパンくずかなんかでしょうか。このあと、二羽で白いごちそうを分け合っていました。ぼくにとっては、電線の見える木の枝で勝手に休憩しているその下の写真のような光景にいちばんスズメらしさを感じます。

いずれにせよ、多くのカラスとスズメは現在は都市生活者です。

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