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2015年11月10日 (火)

最近のミカンと最近のリンゴ

もっぱらご近所野菜や有機栽培野菜のような地元の農産物、ないしはや納豆のような地元の加工食品だけを購入している小売りチェーンからダイレクトメールでレターサイズの冊子が届きました。冊子のタイトルは「2015の冬ギフト・・北海道の冬を送ろう」。北海道に住む人たちが、北海道以外に住む人たちや北海道の別の地域に住む人たちに届けるお歳暮用の農産物・畜産物・水産物・お酒が90ページにわたって掲載されています。ダイレクトメールが届いたのは、以前、お世話になった方にメロンやアスパラガスをそこから送ったことがあるからです。

「北海道の冬を送ろう」なので、ビールやウイスキーも、ほとんどすべてが北海道産なのですが、リンゴだけは余市(よいち)や七飯(ななえ)といった北海道の産地だけでは賄いきれないので、青森や岩手・秋田・長野のリンゴも含まれています。リンゴの収穫量は、国内では青森県が55~56%と群を抜いて多く、長野、山形、岩手が続きます。北海道は8番目で収穫量はわずかに1%です。当然ながら、静岡以西の果物であるところのミカンは冊子には載っていません。

冬の果物といえば、コタツで籠(かご)に入ったミカンでした。ミカンがコタツの上を独占風に占有していたかどうかは別にしてそういうイメージが定着していました。しかし、気がつけばぼくたちはミカンをあまり食べなくなっています。本当の理由はよくわかりませんが、「コタツでミカン」が寒い季節と果物の組み合わせのデフォだったなら、コタツが居間から段々と消えてしまったら、必然的にミカンも徐々に家庭から消えてしまいます。

包丁などを持たない、あるいはあっても使わないカップラーメンやインスタント食品や加工食品が好きな独身男性や独身女性にとっては、ミカンは指でさっと皮を剥くだけのめんどうくさくない果物ですが、彼らや彼女らにミカンが人気があるという話も聞こえてきません。

我が家の場合でも、ミカンと違って、リンゴは以前と同じ程度か、あるいはそれ以上に安定的に食べています。そういう消費需要に支えられたのか、リンゴはいつの間にか高級果実の仲間入りをしたみたいです。農産物を基礎農産物と付加価値農産物に分けてみると、コメや麦や大豆は基礎農産物、メロンやイチゴやマンゴーは付加価値農産物です。リンゴやミカンは、その中間、どちらかといえば、基礎農産物に近い果物だと思っていましたが、ミカンが相変わらずそうであるのとは対照的に、リンゴは付加価値農産物の色合いが濃くなりました。

送られてきた冊子には、18個で3,790円(税抜き)の北海道産リンゴと、8個で5000円(税抜き)の北海道産のリンゴが並んでいます。前者は1個が210円(税抜き)、後者は1個が625円(税抜き)です。

ホテルの部屋で食べるのでしょう、中国や台湾や東南アジアからの観光客が、札幌デパ地下の果物売り場で買っていく果物のなかに高級リンゴが含まれている度合いも、折々のスポット観察の結果を積み重ねると、増えてきたようです。(海外旅行に果物ナイフ、ないしその等価物を持参するのは厄介ですが、リンゴなら丸かじりでも大丈夫です。)

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