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2016年1月15日 (金)

一月のセロリ

暖かい地域では一月のセロリは不思議ではありませんが、雪と氷点下の北海道では不可能です。

北海道は大ざっぱに言えば、夏野菜だけの巨大な生産地域です。だから一月の北海道で手に入る野菜は、ジャガイモや持ちの良いカボチャ、大根やキャベツなど、すでに収穫されたものを蔵の中や雪の下に貯蔵してあるものばかりです。普通の葉物野菜は、北海道以外から持ち込むしかありません。

札幌に有機農業協同組合というのがあって、構成員は札幌近郊の有機農産物の栽培農家です。こういう組合は、有機栽培農産物の価値を評価するタイプの消費者にとって便利な存在ですが、供給者側も消費者の好みや消費量が、消費者(とくに会員)の要望や出荷量を通して直にわかるので、次の作付計画も共同で無駄のないものが作成できる。

しかし、夏野菜の季節は大忙しですが、冬は、大根などの出荷を除けば、作付計画を練り関連の準備作業をするしかすることがありません。こういう場合は、冬に北海道の夏野菜が収穫できる北海道とは真逆(というと大げさですが、それに近い)の地域と提携すれば、会員や有機農産物の好きな消費者に、冬でも各種の野菜(たとえば、セロリや小松菜)、北海道では生産しない種類の野菜(たとえば、レンコン)を提供できます。

パートナーは鹿児島の有機農業協同組合。鹿児島だけでは品揃えが無理なので、沖縄や宮崎、あるいは佐賀の有機栽培農家からから調達して、札幌の共同組合に送ってきます。セロリやインゲンは沖縄、レンコンは佐賀、玉レタスは宮崎、そして里芋・長ネギ・小松菜・春菊・菜の花などは鹿児島。

北海道が夏野菜でいっぱいになる時は、調達元と出荷先が逆になる。いいシステムだと思います。消費者にとっても生産農家にとっても。

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