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2016年2月 1日 (月)

農閑期は短い

農産物の種蒔き・育成・収穫・出荷などをしていない期間を農閑期とすれば、夏野菜の生産が中心の北海道の農家は晩秋から冬にかけては農閑期ということになります。しかし、実際は寒い時期も農家は忙しい。

どんな農産物を生産しているかにもよりますが、たとえば、トマトやミニトマトの生産・販売を事業主体にしていて、それからトマトの苗の生産・販売なども手掛けている農家や農業法人だと、ゆっくりとできるのは一月だけで、その前後もけっこう忙しい。

トマトの収獲と出荷がピークを過ぎたあたりから、次の年の事業(生産・販売)計画を立て始めます。農協に卸すのではなく、直接にいくつかの流通チャネルに販売している場合には、その年の収穫と出荷が終わるあたりから、流通チャネル向けの営業活動が始まります。そこでチャネル側と生産と消費者動向に関する情報交換があり、次年度の生産品目や生産量が徐々に固まっていく。

その農家が、アマチュア園芸家向けのトマトの苗をホームセンターに下ろしているような場合は、自分で栽培するトマトの苗とは別建てで、それに先行して園芸家向けの苗を育成するので気温が一年中でいちばん低い月から作業が始まります。

ホームセンター経由で販売される家庭菜園向けは、タネ播きからでは気候条件などが間に合わないので、暖かい地方で発芽した苗をまとめて購入し、それをポットに移し替えて北海道の寒さに順応させてから徐々に出荷します。

札幌の気の早いアマチュア園芸家は、遅い春の訪れで気分が高揚し、時間の余裕のあるゴールデンウィークにトマトの苗を植え付けます。しかし、暖かい地域と違い、札幌はそのころはまだ寒いので苗が寒さに負けてしまって、失敗・やり直しということになりがちです。つまり、同じトマトの苗が同じ家庭菜園向けに時期をずらして二度売れるわけで、トマト農家はそういうことも栽培計画に織り込み済みの模様です。

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