ヤーコンは飽きない
ある農産物がメイジャーかマイナーかは、それが消費の現場で農産物名一般(たとえば、コメ)だけで呼ばれているならマイナー、そうではなくて、個別の銘柄名(たとえば、ゆめぴりか、つや姫、それから、龍の瞳など)で呼ばれているならメイジャー、だろうと思います。
ジャガイモもヤーコンも、ともに南米アンデス生まれですが、たとえばジャガイモが、ただジャガイモという名前で野菜売り場に並ぶことは、北海道では、まずはあり得ない。男爵、メイクイーン、北あかり、レッドムーン、インカのめざめ、マチルダなどと表示していないと消費者は納得しない。親切に「ジャガイモ(北あかり)」とは書きません。ちょうど「魚(アジ)」と書かないのと同じです。しかし、ヤーコンは北海道でもヤーコンです。個別銘柄表示までには至りません。メイジャーとマイナーの違いが出ています。
しかし、我が家では、今やヤーコンがメイジャーで、ジャガイモがマイナーです。もともとジャガイモは我が家ではメイジャーではなかったのですが、そのマイナー化現象が顕著になってきました。理由は、ジャガイモは洋風料理向きで、肉じゃがのような和風もありますが、基本は油やバターがないと始まらないからです。
ヤーコンは和風料理向きです。我が家の定番であるケンチン汁の具に向いている。キンピラもおいしい。サラダでも楽しめる。カレーにも便利。煮崩れしません。ヤーコンは飽きない。
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