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2016年4月

2016年4月28日 (木)

北海道大学植物園の入園に際しての「注意事項」は面白い

札幌駅南口から少し歩いたあたり、あるいは北海道庁の近所、あるいは北海道警察のすぐそば、そこに北海道大学植物園があります。ただし、温室を除いて、晩秋から早春は植物園は休園です。雪が積もっていて歩けない。開園は毎年4月29日です。

大学管理の植物園で学術研究や教育にも使うのでそういう方向に人の手が入り、きちんと整備されていますが、植物園の一区画は自然林(原生林)で、落葉広葉樹のハルニレ(下の写真)など明治の開拓以前の札幌周辺の植生がほぼそのまま残っています。ここを、毎年、晩春から初夏のどこかの天気の良い週末に、ゆっくりと樹木の香りを吸い込みながら散策することにしています。気が向けば、秋も。

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そろそろ半袖かという季節になると、園内の北側の端の方では、巨大な蕗(ふき)が巨大な葉を茂らせて林のようになり、子供などは迷いこんだらそこから出られないのではないかといった不気味な雰囲気が立ち込めます。下の写真は4月初めのその蕗の薹(とう)。植物園を取り囲む鉄製の塀の隙間から撮影。出始めたばかりで、まだ可愛らしいですが、それでも大きい。

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読んでいて、おもしろいのはこの植物園の注意事項。入園者というのはいろいろなことをするものです。多様な行動パターンをとる入園者とのやりとり経験が「注意事項」には集積されています。具体的な場面が想像できるので、目を通していて飽きない。以下に注意事項をホームページからそのまま引用してみました(ただし、括弧内はぼくの勝手なコメント)。

◇ ◇ ◇

注意事項

・園内の植物や昆虫は、教育研究資料となっています。採取・採集することはできません。(こういう採取・採集が趣味の方は、どこでもいらっしゃるようです。)

・園内は全面禁煙です。文化財建築・植物の保全のため、園内での火器の使用はお断りしています。(禁止にしないと、街の歩道でしばしば見かけるように、吸殻をポイ捨てする人が出現するのでしょう。)

・飲酒はお断りしています。(札幌観光を兼ねている方は、お昼ごはん時に軽く飲んで、ほろ酔い気分で散策されたらいかがでしょう。)

・運動用具の持ち込みはできません(ロッカー・受付に預けてください)。(キャッチボールやサッカーのパス練習をする広さは十分にあるので、そういう子供がいたのでしょう。こういうところは子供だけでは来ないので、おそらく子供の行動を気にしないタイプの親と一緒。)

・楽器の持ち込みはできません。(ギターとかを桜の下でかき鳴らした若い人がいたのかも。)

・イヌ・ネコなどペットを連れての入園はできません。障がい補助犬の入園は可能です。(連れてきた人は、出直しですね。)

・園内の芝生に入ることはできますが、植え込みの中に踏み込むことは遠慮ください。(すぐ間近でお気に入り植物を観察したいのでしょうが・・・)

・作業中の機械には近づかないでください。(これは植物園に限りません。危ないので、どこでもそうです。)

 ■■■写真撮影をされる場合■■■

・植え込みの中に踏み込んだり、三脚を立てないでください。 (こういう熱心なカメラマンは多そうです。とくに三脚の好きの方。)

・撮影の効果として花に霧吹きをしたり、花や葉を摘み取ったりしないでください。(霧吹き持参ですか?自宅での撮影方法の再現ですか?)

・撮影の影響で、鳥が繁殖を放棄することがありますので、配慮してください。(はい)

・博物館建築内での三脚の利用はできません。(はい)

・博物館施設内ではフラッシュの利用をお断りしています。(はい)

(それから)

・カラスに注意してください。特に5~6月のヒナがかえる時期は、神経質になっていて時におそってくる場合があります。巣に近づかないでください。(カラスには、凶暴性があります。向こうも、人間には凶暴性があると考えているかもしれない。)

・スズメバチの巣を見つけた際は、近づいたり騒いだりせずに職員に知らせてください。
(注意が必要な時期:6月~10月)(ぼくはこわくて近づけないが、勇敢な方がかつて何人かいたかもしれない。)

・ウルシなどかぶれやすい植物をみだりに触らないようにしてください。(興味本位で触り、そのあとかぶれて、あわてて受付や事務所に駆け込んだ入園者がいたとしても不思議ではない。)

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2016年4月27日 (水)

古い梅の樹が開花するとき、世界は起こる・・・

道元の「正法眼蔵」「第五十三 梅花」に次のような一文があります。

「老梅樹忽開花のとき、花開世界起なり。花開世界起の時節、すなはち春到なり。」(老いた梅の樹がにわかに開花するとき、花が開いて世界は起こる。花が開き世界が起こるとき、すなわち春の到来である。)

この一文の形而上的な意味合いの光景ではなく(華厳哲学はこういう事態の静かな側面をを「事事無礙(じじむげ)」と呼び、空海はもっと動的に「六大無碍(むげ)にして常に瑜伽(ゆが)なり」と詠みましたが)、その形而下的な光景は、今の札幌の中心部をぶらぶらすると簡単に眼にすることができます。

梅の花が開くときには、ほかの花も開く瞬間を競うように一斉に花開きます。ピンクの花だと「梅」と「桜」、そして「桃」。彼らがおたがいの違いを意識しているかどうかはわかりませんが、それぞれの微妙な濃淡をぼくたちは楽しみます。黄色だと、人の目線くらいの高さに「れんぎょう」があり、地面近くには「水仙」が咲き、もっと地面寄りには「タンポポ」が上を向いて風に揺れています。白は、黄色の隣に白い「水仙」。ブルーや紫だと「ビンカ・ミノール」。車道の植え込みや公園の歩道際の植え込みに絨緞のように広がって青い小さな花を並べています。

この前の日曜日の午後、帰宅途中の歩道に、三枚の桜の花びらの根元が一緒になった状態で落ちていました。風で落ちたのか、カラスが悪戯でもしたのか。落ちたばかりかとてもきれいだったので、持ち帰って、冷酒用のグラスに活けました。

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桜は、多くの花びらが作りだすぼんやりとした淡い空間が昼も夜も美しい。しかし、目の前に一樹だけある場合は、梅の凛とした風情のほうがぼくには好ましい。

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2016年4月26日 (火)

TPPとニュージーランドの酪農に関する雑感

TPP協定の第三十章が「最終規定」ですが、その本文(和訳)の最後のあたりは次のようになっています。

「第三十・七条 寄託者
1 この協定の英語、スペイン語及びフランス語の原本は、ここにこの協定の寄託者として指定されるニュージーランドに寄託する。・・・後略・・・」

「第三十・八条  正文
この協定は、英語、スペイン語及びフランス語をひとしく正文とする。これらの本文の間に相違がある場合には、英語の本文による 。以上の証拠として、下名は、各自の政府から正当に委任を受けてこの協定に署名した。二千十六年二月四日にオークランドで、英語、フランス語及びスペイン語により作成した。」

各国代表が署名に集まったオークランドはニュージーランド最大の都市。TPPの最初の4か国はシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイなので、ニュージーランドが協定の寄託者(Depositary、書類を預かる人) および署名地に選ばれたのでしょう。

TPPへの参加を表明している国で、酪農が圧倒的に強いのがニュージーランドです。米国などもまったくかなわない。たとえば、牛乳の生産コストは、日本はニュージーランドの4倍高く、米国はニュージーランドの2倍くらい高い。しかし、平らな地面が見渡す限り広がるような国ではない。どうやっているのか。

酪農専門家の資料(酪農学園大学 荒木和秋教授の資料など)を参照すると、ニュージーランド酪農の特徴は、以下の通りです。

・牛を牧草地をローテーションしながら通年放牧、したがって牛舎は持たない
・牧草に依存した季節繁殖、配合飼料は使わない、冬季は休む
・利益を圧迫する機械設備は所有しない、契約で外注サービスを利用
・利益を生まない施設(サイロや牛舎)は持たない

たいていの米国や日本の酪農家が好きな「立派な牛舎で、濃厚な配合飼料」というのとはずいぶんと違った方向を向いています。農家のコスト意識が強く、牛は放牧地でのびのびと暮らせて幸せそうです。

北島と南島からなるニュージーランドの国土面積は約27万平方キロメートルで、日本よりも狭い。日本(約38万平方キロメートル)の71%です。お隣の巨大なオーストラリアと比べるととても狭い。しかし、主要産業は、農業(牧畜・酪農)と林業です。牧畜と酪農のための広い放牧地はどこにあるのか?

United Kingdomという括りでの英国における牧草地は、長い時間をかけて雨や風と折り合いをつけたような具合に仕上がっていますが、ニュージーランドの牧草地は、とても自然な感じとけっこう無理をしている不自然な感じが共存しているような印象です。観光目的でない写真を見るとそう思う。

国土に占める牧草地の割合を確かめたかったので、ニュージーランド統計局 (Statistics New Zealand) のサイトを訪問しました。2012年現在の数字でいうと、

・牧草地(ただし、森林を開墾して牧草地に転化したもの)の割合は39.8%
・もともとは原生の草むらでそれが牧草地になったものの割合は8.6%
・原生林の割合は23.8%
・植林の割合は7.5%
・残りの20.3%が、裸地や湖水、農地や住宅地など。

ニュージーランドは、もともとは、つまりマオリがニュージーランドを発見したころは国土の85%が森林(原生林)だったそうなので、国土の60%以上の面積に相当する森林(原生林)がなくなったということになります。森林(原生林)が開墾されて、牧畜や酪農のための牧草地へと変貌したわけです。

【註】ちなみに、FAOの国別・森林率推計(2013年)によれば、日本の森林率(国土に占める森林面積の割合)は68.5%、ニュージーランドのそれは38.5%。ニュージーランドでは原生林が伐採・開墾されすぎたので、植林をするようになった。FAOの森林の定義は少し広いのかもしれない。

ニュージーランド人と何度か仕事をしたことがありますが、農業や酪農といったものとはまったく無関係な分野だったし、その場所もニュージーランドからは隔たったところだったので、ヒトの数よりヒツジの数が多い国の人という以上の印象はありませんでした。性格の温和な人が多そうだというのがその時の印象です。

しかし、こういうタイプの、つまり、MBAの教科書に載っているような合理化・効率化の方向とは位相のずれたタイプの原価や経費の削減方法に長けているとは意外でした。ただ、原生林の相当部分を消滅させ続けてきたツケ(たとえば、山から森林がなくなると近隣の海は痩せる)がどうなっているのか、酪農との帳尻合わせという意味で、気になるところではあります。

北海道も明治以降、森林が開墾されて畑地になりました。現在進行中のものや、開墾されて間もない畑地もあります。以下(『・・・』部分)は、数年前(2009年5月)にぼくが書いた「北海道東北部の開墾地」に関する雑文から一部を引用したものです。ぼくにとってはいいものを見たという意味で印象的な光景でした。

『タマネギで有名な北見市から石北峠に向かう道路は、無加川(むかがわ)という川に沿って伸びていますが、この道路に沿って、正確には川に沿って、いかにも開墾地という光景が広がっています。どれほど前に開墾したのでしょうか。バスの窓から見た景色です。川の名前は、その場で、手元の地図で調べました。

奥行きが60~100メートルくらいの幅の畑作地が川に沿って、程よい区切りをつけながら、延々と続きます。畑作地のすぐ向こうは、高さ10メートルくらいの白樺の密集した林です。白樺林を切り倒して、開墾したのでしょう。木を切り倒すのは勢いでできそうな気もしますが、残った木の根っこを掘り起こして耕作地にするには結構な量の作業と忍耐が必要だと思われますが、その忍耐の量が伝わってきます。

そのようなことをぼんやりと考えながらバスに揺られていると、まさに今開墾中の区画が現れました。木は切り倒してありますが、木の切り株はまだそのままです。開墾を中止して打ち捨てられた一画かなとも思いましたが、そこだけが別扱いということは、その一角までの、そして、周囲の雰囲気からしてなさそうです。1~2ヵ月後にはできたての耕作地になっていることでしょう。』

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2016年4月25日 (月)

郊外の道端の土筆(つくし)

札幌市の隣の市で所用がありました。市内のある駅で電車を降りて、広々とした道路沿いの歩道を目的地まで10分ほど歩いていく途中、道端に土筆(つくし)が生えていたので写真を一枚。

誰が考えついたのか、「つくし」は漢字で書くと「土筆」。たしかに「土で作った筆」「土が作った筆」「土から生え出た筆」です。坐り込んでしばらく眺めていました。

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ひたすらアク抜きをして佃煮にして食べるのがお好きな方もいらっしゃると思いますが、土筆の佃煮はでき上がってみるとあまり食欲をそそる感じにはならないので、ぼくは土から生え出た筆の様子に春を感じるだけにしておきます。

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2016年4月22日 (金)

公園のベンチも春の準備

先週の土曜日の遅い午後、所用で通りかかった札幌中心部の公園で年季の入った木製ベンチの組み立て作業をしていました。緑と白と黄色のコーンは作業中のしるしです。

札幌だと、冬の間は、降り続く雪でベンチが埋もれてしまいます。木製ベンチなのでそのままだと傷んでしまう。だから、冬季は市の管理するどこかの倉庫に退避、ということなのでしょう。鉄製の土台があり、そこに留める感じでベンチを作っていきます。

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この日は、薄曇りでベンチに腰かけて本など読むには肌寒かったのですが、少し先の広場では、小さな女の子が補助輪のついた自転車で走り回っていました。

ゴールデンウィークになれば、このベンチに座って一杯やりながら(別に一杯やらなくてもいいですが)お花見ができます。ずっと昔は、花とは中国の伝統をまねて梅でしたが、そのうち花は桜になりました。札幌ならエゾ桜です。

しかし、札幌は北の街なので、ゴールデンウィークに開くのは桜だけではなく、その狭い時期を逃すともはやチャンスがないといった感じで、梅も桃もいっしょに一斉に咲き始めます。だから札幌の花見とは必ずしも桜だけが対象というわけではありません。この公園は、桜専用というわけではないし、近所に梅や桃の樹もそれなりにあるので、このベンチに腰掛けると、奈良と平安とそれ以降が混淆したようなお花見が楽しめます。

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2016年4月21日 (木)

夢の中で話した『気象庁のお仕事』

気象庁の広報係になった夢を見ました。どこかの大きなホールで多くの方を前に、気象庁の仕事を紹介しています。以下は、その夢のなかでぼくがしゃべった内容です。夢の中身は起きるとすぐに消えてしまいますが、それなりに細部まで記憶していました。けっこう正直にしゃべっているようです。

『気象庁の仕事を紹介させていただきます。

衛星を飛ばして観測データを報告するだけの簡単なお仕事です。天気予報は、間違えても何も言われません。予報精度が低くても言い訳をする必要はありません。一般の民間企業と違って、予報精度、つまり仕事の結果が定期的に公開され論評されることもないので、安心して日々の業務を遂行することができます。「お前たちの予報は二日に一回は外れるね。晴れるといったのに雨に降られた。」などというコメントは担当者の耳には届きません。

地震などの事象の説明も仕事の一部ですが、説明と云っても「後付け説明」でいいのでストレスはかかりません。1885年以降に似たような事例がない場合は、手元にデータがないわけですから、「観測史上、前例がない」と言っておけば大丈夫です。50年ぶりとか100年ぶりというのは、わたくしたちが所有する観測データに関する限りは50年ぶり100年ぶりということで、だから51年前以前の観測データがない場合もあるのですが、それ以前に同じような事象がどれだけ頻発したかということについては、気にしませんし、問題としません。つまり、私たちは科学的、客観的な視座で業務を遂行しているということです。

温暖化に関する日本の年平均気温偏差の報告も、したがって、最初の年は観測データが存在する1898年です。それ以前の、たとえば縄文時代や平安時代、あるいは江戸時代の気候変動については調べません。仕事の対象外です。

気象庁の仕事をかいつまんで紹介させていただきました。ストレスの少ない楽しい仕事です。ご興味のある方はいっしょに働きませんか。皆さまのご理解とご支援をお願いします。』

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2016年4月20日 (水)

明るい口調で「体力が尽きるか、材料が尽きるか」

テレビの報道番組などのインタビュー映像だけにもとづいた話なので、そうでない方もいらっしゃると思いますが、熊本の方たちは悲惨な状況でも明るい。明るく振舞える。

人は突然に悲惨な状態、極限状態に陥ると、通常は彼の意識や感情は泣き叫ぶ方向か、あるいは、茫然自失の方向に向かいます(日本文化はおおげさに泣き叫ぶ方向は得意ではないけれど)。住んでいた家が倒壊し食べ物もとても不足した状況なので、茫然自失の状態を引きずるのは当然だとしても、熊本の方々には、落胆とイライラのなかに明るさがあるように、ぼくの目には映ります。

暖かい地域に暮らす人たちの心的特性なのか、その特性に、「火の国」に住み続けることで蓄積された地震災害や火山災害に対処するための深層心理の元型のようなものが加わってそうなっているのか。報道されたインタビューに関する限りは、熊本の方々の受け答えは、淡々、恬淡(てんたん)、明るいという印象が強い。感心しています。

今週の月曜の夕方にある報道映像を目にしました。熊本のある被災地域の取材映像です。(取材時点では)そこには公的機関からの食料や水の配給がまったくありません。危機対応システムが設計不良で届けるのを忘れているのか、防災インフラが脆弱で届けようとしても届けられない状態なのかはわからない。

年の頃は60歳から65歳くらいの7~8人の主婦が集まって炊き出しを作っています。コメや里芋や油揚げなどのありあわせの食材をそれぞれの家から持ち寄り、おにぎりやイナリや里芋の味噌煮などができ上がっていきます。近隣で救助活動にあたっている消防署員用の炊き出しです。8時間以上立ち詰めで炊き出しを作ったそうです。その様子をインタビューした放送局員が「8時間も立ちっぱなしで、お体は大丈夫ですか?」。それに対して、割烹着姿のある主婦が明るい口調で答えました、「体力が尽きるか、材料が尽きるか」(体力が尽きるのが先か、それとも、材料が尽きるのが先か)。

今回の熊本地震でお亡くなりになった方々に心からお悔やみ申し上げます。また被災された方々には心からお見舞い申し上げます。余震(と思しきもの)が止まない様子なので、余震被害を避けるための避難所生活や屋外生活が続いてたいへんだと思いますが、「持ち前」の明るさを内側に感じて、頑張ってください。

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2016年4月19日 (火)

打者のヘルメットと、投手の投球テンポと、ビール

プロ野球の話です。ヘルメットをいつもぴかぴかに磨き上げている打者もいれば、シーズン開始直後はきれいだったのがそのうち手垢や汚れでくすんできてほとんどマット仕上げ風になったのをかぶっている選手もいます。バットやグローブの手入れには余念がないのに、ヘルメットだけはマット仕上げと云う打者もわりに見かけます。

ヘルメットの磨き具合で、たとえば、その選手の部屋がどのようであるか、余計なモノがなくすっきりと整頓されているのか、あるいはごちゃごちゃとモノが多くて混乱の極みなのかは簡単に想像がつきます。打者の場合、ヘルメットのきれいさと打撃成績全般が比例しているとわかり易いのですが、必ずしもそうではないようです。両者の間にどういう相関関係があるのか、実際のところはよくわからない。

一方、投手の投球テンポというのと、その投手の投手成績は相当な相関があるようです。球場のスタンドにいても、テレビの前でも、投球テンポの悪い投手は見ていて楽しくないし、腹が立ってくる(べつに腹を立てる必要もないのですが)。

簡単に三振を取ったかと思うと、四球を出す。ストライク2つのあとでボールを3つ続ける。得意のストレートで思ったようにきれいなストライクが取れないのでムキになる。テレビ画面だとその表情がよくわかる。ムキになると、本人は剛速球と思っているところの、スピードガン表示だけは大きな数字で打者に向かっていくボールを投げてしまう。するとボールは小気味よくセンター前や外野フェンスまで弾き返される。フォークボールを投げると、ボールはベースのずいぶんと手前で打者に当たりそうになりながらバックネットまで到達する。

そういうような場合、多数の観客のひとりであるにすぎないぼくでさえ、テンポの悪さにイライラしてくるのだから、守備に就いている野手は心底うんざりしているに違いない。うんざりしていると打球への半歩が遅れるし、試合中のモチベーションも下がってくる。打率も下がる。ぼくのようなスタンドの観客は余計なもう一杯のビールで酔っぱらってしまう。だから、結果としてそのチームがそのゲームに勝ったとしても、そういう投手には勝ちがつかない方がいい。

プロ野球のシーズンになりました。そんなことを考えながら野球を楽しんでいます。プロ野球のファンと云うのは(野球に限りませんが)、けっこう勝手なことを云うものです。

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2016年4月18日 (月)

非常用リュックと水と餅と寝袋

今回の熊本地震でお亡くなりになった方々、心からお悔やみ申し上げます。また被災された方々、余震被害を避けるための避難所生活や屋外生活が大変だと思います。心からお見舞い申し上げます。

気象庁の地震情報を見ると、地震は14日以来、複数の震源地で連続して発生していて、震度が3から4の余震が止む気配がありません。気象庁の「知見」は別にして、中央構造線断層帯に連なっているような嫌な感じの地震なので今後のことが気になります。

2010年9月に「5年目の非常用ご飯」というブログ記事で書いたように、1995年の神戸の震災以降は、定期的に、あるいは今回のような出来事があると、二ヵ所にまとめて置いてある非常用グッズを確認することにしています。

□非常用リュック(三日間の非常食や水などが入っており、外へ避難するときはこれを背負うことになる。配偶者用とぼく用の2つ。)

□5~6リットル容量の蛇腹式の水タンクを2個(ライフラインが止まって、水の配給を受けるときの水運搬用具。これで自宅まで水を運んでくる。注ぎ口アタッチメントもついているので便利。ポリの蛇腹式なのでふだんは場所を取らない。5~6キログラムなので持ち運びできる。)と、キャンプ用ブルーシート(色は緑、外に避難した時に地面に敷く。)

□寝袋(ヘビーデューティ仕様のもの、雪山でも大丈夫。避難所などの暖房のない冬の室内で使うことを想定しているが、いざとなれば外でも。持ち運び用バッグに二人分を収納してある。)

■1.5リットルないし2リットルのペットボトル入りの水(複数本)

■餅(火さえあればOK、煮炊きに水は要らない。複数パック。)

■簡易ガスコンロと、それ用の携帯ガスボンベ(複数本)

念のため、細かいものも多い非常用リュックの中身を点検します。中に何が入っているのかは一覧表にしてリュックのポケットに入れてあるのだけれど、中身とその収納場所を再確認しておくと、いざという時にバタバタする度合いが少なくなるはずです。

もっとも、非常用リュックは、(外出時や旅行中ではなく)それを置いてある自宅にいるときに災害が発生し、また若干の時間的な余裕がないと持ち出せませんが(夜中の突然の大地震の場合はそうした余裕がない場合もある)、災害時の必需品ではあります。

災害のニュースや報道番組を見るときに、戸外や避難所に避難している方々が非常用リュックやそれに類するものを手元にお持ちかを、失礼だとは思いますが、参考までに拝見することにしています。1995年以来の習慣です。

関連記事は、

5年目の非常用ご飯
地震と津波と非常用リュック
非常用ご飯の味
非常時の食べものには、お餅(もち)が便利」。

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2016年4月15日 (金)

続・焼きたてのパンの景色

焼きたてのパンの景色」の続きです。焼物と似ています。その日によって、焼き上がりの景色の違いを楽しめます。コメで作った自家製天然酵母を使うようになって、パンの表情により強い個性が出てきました。天候の違いも影響しているかもしれません。コメの酵母は作り続けています。

もはやパンでないような具合に才能を発揮されるのは食べる側としては困るけれど、鳴海織部のぐい呑みくらいの奔放さは歓迎です。

_a 鳴海織部のぐい呑み

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2016年4月14日 (木)

黒胡麻(ゴマ)を炒(い)る

胡麻(ゴマ)を炒(い)っている時のいい香りが台所から漂ってきました。香りに誘われて近づいていくと、配偶者が鹿児島の黒胡麻を炒っています。

最近は炒りゴマが多いので、自宅で胡麻を炒るという作業が一般の家庭ではほとんどなくなったようです。わが家も例外ではありません。専用の胡麻炒り器はありません。配偶者は厚手のフライパンを代用していました。

朝ごはんのときに、炊きたてご飯に炒り胡麻をふりかけたのを口にすると、それだけでもけっこう幸せな気分になります。

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胡麻の自給率は、大豆やトウモロコシと比べても極端に低くて、0.06%です。少し古いデータですが(新しい国内生産実績がどうも見あたらない)、胡麻の国内生産量は96トン(農水省「特産農産物・生産実績」、2007年)、対応する年の輸入量は16万6000トン(財務省貿易統計、2007年)。輸入量は増えているので現在の自給率は0.06%以下ということになります。

世界の胡麻生産量は350万トン。胡麻の上位生産国はインド、ミャンマー、中国、スーダン、エチオピア。日本や中国や韓国は胡麻油や練り胡麻、粒胡麻など胡麻好きですが、トルコやシリア、レバノン、チュニジアなど中近東や地中海沿岸諸国も胡麻ペースト、胡麻ソースが大好きみたいです。「開けゴマ」といういささかなつかしい呪文・おまじないの生まれ故郷が昔のアラビアだとすると、その近隣諸国が胡麻好きなのは当然かもしれません。

関連記事は「国産の胡麻(ごま)」。

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2016年4月13日 (水)

「そうだったのか!TPP」というタイトルの小冊子

TPP協定の内容が対応する日本語訳も含めて公開され始めたのが去年の11月で、それから徐々に公開範囲も広がってきました。公開された内容(PDFファイル)は「TPP政府対策本部」で見ることができます。

しかし、すべての関連資料が公開されているわけではないので、以下のような新聞記事を目にすることになります。

見出しの最後に「自民」という言葉がくっついていて、誰がそれを公開して、誰がその内容がわからないと言っているのか、全体として意味がよくわからない見出しですが、それはさておき、以下のような報道が先日ありました。黒塗り資料の様子は、これを若い官僚が一生懸命に作ったかと思うとけっこうおもしろい。

『TPP交渉資料、全て黒塗りで公開 内容分からず 自民』(朝日新聞DIGITAL 2016年4月5日)

Tpp_20160405 黒塗りで提出されたTPP交渉資料 

 『環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案の衆院特別委員会での審議をめぐり、自民党は5日、民進党が求めていた政府の交渉資料を、特別委の理事懇談会に提出した。ただ、全て黒塗りされ、内容は分からない状態だった。

民進は、情報開示がないと十分な審議ができないとして、甘利明・前TPP相とフロマン米通商代表部代表の会談記録の提出を要求。自民は5日、首相官邸への報告用に論点をまとめた資料を提出したが、全て黒塗りされ、「TPPブルネイ交渉会合 平成25年9月」などというタイトルだけが上から貼り付けられていた。』

「そうだったのか!TPP」というタイトルの小冊子が無料でWEBからダウンロードできます。編集・発行は、「TPPテキスト分析チーム」で、全部で16ページです。TPPの概要と問題点が、「農業、食の安全、医療・保険、知的財産、投資、金融、地域経済、環境、雇用、電子商取引」といった分野別に、批判的にまとめられています。

同じチームが、別に「TPP協定の全体像と問題点」(-市民団体による分析報告- Ver.4)という報告書(これは厚い)も発行しており、これも無料ダウンロードできるのでこれらを詳細なインデックスとして読みながら、適宜、TPP協定の章別の関連箇所を参照するというのがTPP協定の全体的な理解のためには効果的だと思います。もっとも、私的な勉強会などでその気になって時間をつくらないとできない種類の作業なので、とりあえず「そうだったのか!TPP」に目を通すだけでもいいかもしれません。

TPP推進の立場に立った資料を読んでみたい場合には、あたりまえですが、政府作成の「総合的なTPP関連政策大綱概要」や「総合的なTPP関連政策大綱」が便利です。

以下は蛇足。ぼく自身のための備忘録。今までに書いたTPP関連のブログ記事。

<最近のもの>

2015年11月24日 (火)
・「TPP協定交渉の大筋合意に関する説明会」に参加してみました
2016年3月10日 (木)
・TPP協定関連資料に目を通す(農業や遺伝子組み換え農産物に関して)(その1)
2016年3月11日 (金)
・TPP協定関連資料に目を通す(農業や遺伝子組み換え農産物に関して)(その2)
2016年3月14日 (月)
・北海道らしい、日常食材の贅沢
2016年3月16日 (水)
・TPP協定と、そのいちばんの受益者について
2016年3月28日
・先日の「国際金融経済分析会合」におけるスティグリッツ教授の提言資料に目を通してみた

<以前のもの>

2015年3月10日 (火)
・比較生産費説について以前から気になっていたこと
2014年2月26日 (水)
・ダニ・ロドリク著「グローバリゼーション・パラドックス」と、下村治著「日本は悪くない(悪いのはアメリカだ)」:グローバリゼーションと国民経済
2013年3月18日 (月)
・素材のカットのしかたや味付け方法の事例研究(TPPの経済効果報道に関して)
2012年4月12日 (木)
・グローバリゼーション: その意味の私的な利用の仕方
2012年11月22日 (木)
・判断の座標軸をいちおう整理しておくと・・

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2016年4月12日 (火)

タクアンの醍醐味はボリボリ

4月上旬のある日に、一斗樽から2015年度産のタクアンの最後の6本を取り出しました。すぐに食べるもの以外は、湿った糠(ぬか)をつけた状態で真空パックにし、冷蔵庫で保存です。2015年版はお正月明けから食べ始めましたが、この6本も5月下旬くらいでなくなると思います。

タクアンはボリボリと音を立てて食べないとおいしくない。すぐとなりで朝ごはんをいっしょに食べている人から聞こえてくるボリボリもいいものです。つまり、ボリボリと噛みごたえのないタクアンは、タクアンではないということになる。そのためには、タクアン作りの最初の工程で、大根が「へ」の字と「つ」の字の間の形にしなやかにたわむくらいまで、天気を気にしながら、ゆっくりと天日干しする必要があります。

すぐ下の写真は、2015年10月下旬の大根。天日干し7日目の朝の様子。2015年版は、丸8日間で天日干しが完了しました。

201510_7_d

下はその「ボリボリ」タクアンです。手前味噌が決して手離せないように、手前タクアンからも離れられません。

2015

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2016年4月11日 (月)

途方にくれてしまうような駅

函館までの北海道新幹線に関して」と「北海道新幹線の乗車率と他の新幹線の乗車率、羽田-札幌便の搭乗率」の続きです。

夕方の地元のニュース番組を見ていたら、北海道新幹線の現在の終点である「新函館北斗駅」で降りる乗客のほとんどが、乗り換えが面倒くさいであろう在来線の列車に乗り換えてそのまま函館に行ってしまうという内容の取材がありました。この駅の「乗り換え出口」ではない「普通の出口」を利用する乗客はほとんどいないらしい。「期待を裏切られました」というのが地元での商店の人の意見らしいですが、客観的に見れば、そもそもそんな過剰な期待を持つ方がどうかしています。予定通りの現象が予定通りに発生しているとぼくの目には映ります。

最初の10日間くらいの平均乗車率は25%程度とのことですが(その後の予約率・乗車率に関する発表はない)、新幹線を利用した観光客が函館まで来るようになったということだけで十分です。観光で函館方面というか道南方面に来たのなら、その日の遅すぎない午後にはとりあえず、函館の湯の川温泉の旅館やホテルで湯につかり、いっぱいやり、すべてはそこから始まります。途中の乗換駅で使う無駄な時間はありません。ぼくならそう考える。

下の写真は1970年6月の東海道新幹線「新横浜駅」周辺の様子。開業からほぼ6年後の駅前風景です。この駅には各駅停車の「こだま」しか停車しなかった。「ひかり」が1日に1往復だけ停車するようになったのが1976年。そのころの「新横浜駅」の周辺は文字通りペンペン草が生えていました。何もなかった区画に事業所や事務所が増え、なんとなく街らしくなってきたのは1990年代に入ってからです。開業から25年かかっています。1992年にはなにか場違いな風情でホテルができた。

1970_6

写真は「プリンス備忘録」というブログ(の2012年3月12日の記事)から引用させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

1970年と云うのは今から46年も前の話で、一部を除いて、日本全体が象徴的には写真のような風景だったので、46年前の新横浜駅と2016年の新函館北斗駅を比較する意味は薄いのですが、現在の新函館北斗駅の周辺は、写真の田んぼの替わりに畑を配置すると(立派な駅ビルを除いて)なんとなく似たような光景になります。この駅で降りて、名物を食べろ、付近を散策して買い物をしろと言われても、途方にくれてしまう。

現在の計画だと北海道新幹線が札幌まで来るのにあと15年かかります。それをどう前倒しするかとか、青函トンネルに関して、貨物列車と新幹線のもっと新幹線よりの住み分け方法を今後どうするとか、北海道新幹線をもっと魅力的な交通媒体にするための別の課題はいろいろとあります。しかし、新函館北斗駅まで新幹線でやってきた乗客が、函館へのアクセス列車にたいした不平も言わずに乗り換えて(ほんとうは大きな荷物を抱えてイライラしているに違いないと思われますが)、函館まで直行してくれるというのは、とてもけっこうなことではあります。

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2016年4月 8日 (金)

「はぜきび」(ポップコーン)と、トウモロコシ

ポップコーン(popcorn)は、映画館で大きなコップ型の紙容器で売っている塩味のいわゆるポップコーン(popped corn)の材料で、爆裂種のトウモロコシのことです。popとは、「バンと爆発する」とか「パンとはじける」という意味であり、また北海道ではトウモロコシのことを「とうきび」と呼ぶので、ポップコーンを北海道方言に変換すると「はぜきび」になります。

写真は、その「はぜきび」を収穫したあとまるごと乾燥させたもの。素性(生産者)のわかっているポップコーンをまた食べたくなったので、近所の有機野菜の生産グループから野菜といっしょに買ってみました。

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トウモロコシには、いわば趣味の食べもののポップコーンと、ヒトが料理の食材や加工食品(たとえばスープや冷凍ミックス野菜など)として食べるスイートコーン、それから家畜飼料用のデントコーンなどがあります。

トウモロコシの国内生産量は25万トンくらいで、その50%が北海道で生産されています(農水省)。だから、北海道では7月から9月の旬の季節には黄色や白や(黄色と白がミックスした)バイカラーと呼ばれる品種など各種のトウモロコシが出回りますし(我が家でもときどきは休日の午後のオヤツとして楽しみます)、郊外に少し背の低い飼料用のトウモロコシ畑が広がっているのを目にすることもできます。しかし、ポップコーンに出会うのは難しい。

食料需給表(農林水産省、平成25年度)によればトウモロコシの国内生産量はゼロです。国内消費量は、約1,500万トンで、そのうちの24%をヒトが食べ、76%は家畜が食べます。国内生産量は国内消費量の1.5%くらいはあるのですが、食料需給表と云う統計資料の上では、全量輸入と云うことになっています。

トウモロコシの生産が世界でいちばん多いのは米国で、日本はその米国にトウモロコシ輸入量の83%~85%を依存しています。

米国は遺伝子組み換え(GM)作物の栽培が盛んな国で、大豆やトウモロコシや綿花は、作付面積比率で云えば、92%(大豆)、80%(トウモロコシ)、86%(綿花)が遺伝子組み換え品種によって占められています(2008年、米農務省)。最近は遺伝子組み換え品種の占める割合がもっと増えていると思うので、わが国が消費している、つまり、ぼくたちが加工食品として口にしているトウモロコシ(あるいは、家畜が飼料として食べているトウモロコシ)のほとんどが遺伝子組み換え品種だと思われます。

トウモロコシと似たところのあるのが大豆ですが、大豆の自給率や遺伝子組み換え大豆の割合に関する関連記事は「北海道らしい、日常食材の贅沢」。

蛇足ですが、以下は、調理前のポップコーン (30g) とでき上がったばかりのポップコーン。

30g_tm2

30g

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2016年4月 7日 (木)

ときどきはカレイ、カレイは黒よりも赤

「赤のほうが身が締まっているので、煮付けにするとおいしいですよ」と対面販売の魚屋でベテラン女性から赤カレイを勧められました。手前側に赤が、向こう側に黒が並べられています。当初カレイを買うつもりはなかったのですが、サワラ(鰆)のついでに買っても悪くない。今は子持ちの季節ですが、卵の少ない赤の大きな切り身を二切れ購入しました。

赤も黒も、ともに北海道で水揚げされたカレイですが、赤は北海道の日本海側の北の島(礼文れぶん島)で、黒は礼文島から日本海を南に下った積丹(しゃこたん)で獲れたそうです。

魚の図鑑に載っているような正確な名前はわかりません。日本全域で獲れるカレイはとても種類が多くて、「『アカ』ガレイ」も「『クロ』ガレイ」もその中にいるのですが、「アカガレイ」は北海道よりも南の海域が好きみたいなので、売り場の「赤」と「黒」がどれなのかはよくわからない。魚介類の売り買いをしている人たちは図鑑分類みたいなのには興味がないので、その女性に聞いてもしかたがない。「甘エビ」や「南蛮エビ」と呼ばれているエビの売買と同じことです。

北海道でよく獲れるカレイは北海道では最も漁獲量が多くて干物向きなのが「ソウハチ」で(ニオイが強いので干物にしか向かない)、このカレイは干物売り場の常連です。煮付けに向いたのは、黒褐色の「マガレイ」や赤褐色の「クロガラシカレイ」、ついでに、灰褐色から黄褐色でぬるぬるしている「ヒレグロ」。それから、刺身は、やはり「マツカワ」です。

魚売り場の女性の云うところの「赤」は、煮付けでおいしくいただきました。

蛇足ですが、サワラは自家製の醤油麹に漬け込みました。塩麹も便利ですが、少量のニンニクを使った醤油麹もそれ以上にすぐれものです。生魚の切り身の短期保存ができるし、味もよくなる。

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2016年4月 6日 (水)

にこにこマーク、地下空間との出入り口からゴミ袋まで

札幌市のにこにこマークが以前から気に入っています。どなたがデザインしたのか、とてもいい。街中のいろいろな場所で見かけます。上の写真は、大通り公園にある地下空間(地下街・地下通路)との出入り口。少し前に完成しました。札幌市の有料ゴミ袋にも同じにこにこマークが印刷してあります。

           Sapporo

           Sapporo_3

写真はたまたま10リットル用ですが、燃やせるゴミでも燃やせないゴミでもまったく同じ袋なのがうれしい。いろいろと考えてそうなったのでしょう。一見(あるいは、環境問題やブンベツがガチガチにお好きな方から見れば)、アバウトみたいだけれど、生活者にとっても行政にとっても気分がいいし効率がいい。

地方自治体によっては、ゴミの種類によって妙に細かくゴミ袋を使い分けさせているところがあります。しかし、知恵を出そうとし過ぎて智恵足らず、とぼくの目には映ります。かりにそういう自治体に住むことになると、ぼくのようなタイプは気がくるってしまうに違いない。そういう自治体のゴミ袋には、にこにこマークではなく、ため息マークや苦虫マークが似合いそうです。

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2016年4月 5日 (火)

焼きたてのパンの景色

陶器と同じです。景色の違いを楽しめます。

以下はホームベーカリーで焼いたものですが、自家製の天然酵母でパンを焼くようになってからとくに、焼きたてのパンの景色の違いを以前よりももっと楽しめるようになりました。焼物ほどではないにしても、自然の条件が違うとパンも姿かたちに個性を発揮します。酵母も、毎日同じ機嫌というわけではないでしょう。

焼き上がった後しばらくすると表面に皺が寄ってきますが、その表情もなかなかいいものです。

20160402

20160330

Hkey_a_20160328

Photo

20160318

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                   表面にシワがより始めた

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2016年4月 4日 (月)

二口で料理酒に格下げ

ラベルには「Zweigelt-Rebe ツヴァイゲルト・レーベ 北海道産葡萄100%  2007年 木樽熟成」と書いてあります。買ってから半年ほど寝かせてあったのを、2016年の3月末に飲んでみました。香りはいい、しかし、味が最悪でした。なかなかにいい香りだったので、ひと口目は何かの間違いかもしれないと思い、二口目を試します。やはり、ひどくマズイ。飲むのを止めました。配偶者にも試してもらいましたが、同じ意見です。値段は、おいしい純米吟醸の一升瓶と同等以上だったので、腹が立つ。別に腹が立ったわけではないのですが、そう書かないと納まりが悪いので、そういうことにします。

ダメな商品を心ならずも買ってしまうということは誰しもが経験します。まあ、そういうことです。

以前、Windows PCをあるPCメーカーの通販サイトで買ったことがあります。届いたPCはDOA (Dead on Arrival) 状態でうんともすんとも言わない。どこのが外れたのかわからない小さいネジも梱包材の中から現れました。古い漫画に登場するような話です。修理担当窓口に電話をしたら短時間の会話のあとすぐにマザーボードなどを取り換えるために送り返すことになったのですが、こういう本格的なDOA状態の製品に出くわすというのもなかなか珍しいので、うんざりはしましたが、修理担当窓口とはそれなりに愉快な会話を楽しみました。先方が愉快と感じたかどうかは別の話です。

今回の赤ワインはそれに近いような感じですが、このワインの場合には修理担当窓口というのがないのでPCのような愉快な会話は楽しめませんでした。さっそく料理酒に格下げです。

樽に使った木の中に、偶然、葡萄の味を壊してしまうような酷い成分を含んだのがあって、それが年月をかけて溶け出してきて、香りには変な影響を与えずに、味だけを最悪の状態にしたのかもしれません。そういう可能性がないとは云えない。そう、好意的に考えます。しかし、いずれにせよ、このワイン醸造会社のワインを二度と口にしないことだけは確かです、ちょうどそのPC会社の製品とはその後のおつきあいがないように。

下は、意図的にピンボケ状態で撮影した当該「DOA」ワイン。

Zwegeltrebe_2007 わざとピンボケです

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2016年4月 1日 (金)

地元の月刊「週刊誌」

ここで云う「週刊誌」とは、電車や新聞に掲載されている文字中心の広告を眺めているだけでほぼその内容が想像できるし、その方が楽しいので、実際の購入には決して至らない種類の週刊雑誌のことで、「週刊□□」とか「週刊■■」とかがその代表例です。

しかし、しかたなく順番待ちをする場所や、どちらかというと古いタイプの喫茶店で時間調整をするような場合に、そういう雑誌が置いてあると、スポーツ新聞などといっしょに何となく手に取ってしまうことがあります。

そういう週刊誌に近い性格の紙質のよい月刊誌が地元にあって、こちらには地元の政治サークルや経済サークルのゴシップ的な記事がたくさん掲載されています。紙質がよいというのは写真付きの記事が前提となっているからでしょう。きれいな女性のいるバーやクラブの宣伝風の紹介ページや病院・歯科医院やその他の各種業界の特集も定例みたいなので、安定した定期購読者層に支えられているのだと思います。書店の雑誌コーナーに並んでいますが、実際に誰かが買うのを目撃したことはありません。

この月刊「週刊誌」も、地元の日刊紙や全国版の経済新聞とセットのような感じで、企業や施設のロビーや、順番待ちをする場所や、札幌中心部のビル街の地下喫茶店などに置いてあるので、ぼくもパラパラとページを繰る場合があります。今月号は、ある国会議員の補欠選挙に関する取材やインタビューと地元のプロ野球球団の特集がメインのようです。

それから、この雑誌で紹介されるススキノのバーやクラブに所属するところの、複数のきれいな女性たちの髪型がおたがいに(見分けがつかないくらいに)よく似ている場合が多いのですが、それはなぜなのか、その理由について、雑誌を片手に思索することも可能です。次回、お世話になっている美容室に行ったときに、そのことを話題にしてみるつもりです。

ベストセラー雑誌ではないのかもしれませんが、足で稼ぐマーケティングがしっかりとしているのかロングセラーであることは間違いないようです。義理で購読を開始した定期購読者も、意外と細部に目を通しているのかもしれません。

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