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2016年4月11日 (月)

途方にくれてしまうような駅

函館までの北海道新幹線に関して」と「北海道新幹線の乗車率と他の新幹線の乗車率、羽田-札幌便の搭乗率」の続きです。

夕方の地元のニュース番組を見ていたら、北海道新幹線の現在の終点である「新函館北斗駅」で降りる乗客のほとんどが、乗り換えが面倒くさいであろう在来線の列車に乗り換えてそのまま函館に行ってしまうという内容の取材がありました。この駅の「乗り換え出口」ではない「普通の出口」を利用する乗客はほとんどいないらしい。「期待を裏切られました」というのが地元での商店の人の意見らしいですが、客観的に見れば、そもそもそんな過剰な期待を持つ方がどうかしています。予定通りの現象が予定通りに発生しているとぼくの目には映ります。

最初の10日間くらいの平均乗車率は25%程度とのことですが(その後の予約率・乗車率に関する発表はない)、新幹線を利用した観光客が函館まで来るようになったということだけで十分です。観光で函館方面というか道南方面に来たのなら、その日の遅すぎない午後にはとりあえず、函館の湯の川温泉の旅館やホテルで湯につかり、いっぱいやり、すべてはそこから始まります。途中の乗換駅で使う無駄な時間はありません。ぼくならそう考える。

下の写真は1970年6月の東海道新幹線「新横浜駅」周辺の様子。開業からほぼ6年後の駅前風景です。この駅には各駅停車の「こだま」しか停車しなかった。「ひかり」が1日に1往復だけ停車するようになったのが1976年。そのころの「新横浜駅」の周辺は文字通りペンペン草が生えていました。何もなかった区画に事業所や事務所が増え、なんとなく街らしくなってきたのは1990年代に入ってからです。開業から25年かかっています。1992年にはなにか場違いな風情でホテルができた。

1970_6

写真は「プリンス備忘録」というブログ(の2012年3月12日の記事)から引用させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

1970年と云うのは今から46年も前の話で、一部を除いて、日本全体が象徴的には写真のような風景だったので、46年前の新横浜駅と2016年の新函館北斗駅を比較する意味は薄いのですが、現在の新函館北斗駅の周辺は、写真の田んぼの替わりに畑を配置すると(立派な駅ビルを除いて)なんとなく似たような光景になります。この駅で降りて、名物を食べろ、付近を散策して買い物をしろと言われても、途方にくれてしまう。

現在の計画だと北海道新幹線が札幌まで来るのにあと15年かかります。それをどう前倒しするかとか、青函トンネルに関して、貨物列車と新幹線のもっと新幹線よりの住み分け方法を今後どうするとか、北海道新幹線をもっと魅力的な交通媒体にするための別の課題はいろいろとあります。しかし、新函館北斗駅まで新幹線でやってきた乗客が、函館へのアクセス列車にたいした不平も言わずに乗り換えて(ほんとうは大きな荷物を抱えてイライラしているに違いないと思われますが)、函館まで直行してくれるというのは、とてもけっこうなことではあります。

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