二口で料理酒に格下げ
ラベルには「Zweigelt-Rebe ツヴァイゲルト・レーベ 北海道産葡萄100% 2007年 木樽熟成」と書いてあります。買ってから半年ほど寝かせてあったのを、2016年の3月末に飲んでみました。香りはいい、しかし、味が最悪でした。なかなかにいい香りだったので、ひと口目は何かの間違いかもしれないと思い、二口目を試します。やはり、ひどくマズイ。飲むのを止めました。配偶者にも試してもらいましたが、同じ意見です。値段は、おいしい純米吟醸の一升瓶と同等以上だったので、腹が立つ。別に腹が立ったわけではないのですが、そう書かないと納まりが悪いので、そういうことにします。
ダメな商品を心ならずも買ってしまうということは誰しもが経験します。まあ、そういうことです。
以前、Windows PCをあるPCメーカーの通販サイトで買ったことがあります。届いたPCはDOA (Dead on Arrival) 状態でうんともすんとも言わない。どこのが外れたのかわからない小さいネジも梱包材の中から現れました。古い漫画に登場するような話です。修理担当窓口に電話をしたら短時間の会話のあとすぐにマザーボードなどを取り換えるために送り返すことになったのですが、こういう本格的なDOA状態の製品に出くわすというのもなかなか珍しいので、うんざりはしましたが、修理担当窓口とはそれなりに愉快な会話を楽しみました。先方が愉快と感じたかどうかは別の話です。
今回の赤ワインはそれに近いような感じですが、このワインの場合には修理担当窓口というのがないのでPCのような愉快な会話は楽しめませんでした。さっそく料理酒に格下げです。
樽に使った木の中に、偶然、葡萄の味を壊してしまうような酷い成分を含んだのがあって、それが年月をかけて溶け出してきて、香りには変な影響を与えずに、味だけを最悪の状態にしたのかもしれません。そういう可能性がないとは云えない。そう、好意的に考えます。しかし、いずれにせよ、このワイン醸造会社のワインを二度と口にしないことだけは確かです、ちょうどそのPC会社の製品とはその後のおつきあいがないように。
下は、意図的にピンボケ状態で撮影した当該「DOA」ワイン。
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