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2016年7月

2016年7月29日 (金)

梅の土用干しの気温と陽射しはまだかしらん

「梅の土用干し」と云ったらいいのか「梅干しの土用干し」と云ったらいいのか。赤梅酢(赤紫蘇入りの梅酢)に漬けてあった梅を干すのだから「梅の土用干し」というのが正しいような気もしますが、「梅を梅干しにするための土用干し」だと考えると「梅干しの土用干し」の方がわかりやすい。
 
ブログを見返してみると、昨年(2015年)は、「梅の天日干し」の初日が7月31日でした。2014年は8月1日に開始し8月3日まで3日間連続で干しています。2014年8月4日のブログは以下のような書き出しです。
 
「今週の火曜日あたりから天気が荒れ模様になるらしい。週末に干し終った方がいいと先週の木曜に判断し、日曜までの三日間で天日干しを完了しました。幸い、先週末はそれなりの好天で、天日干し向きと云う点では天気の具合は100点満点の85点から90点くらいでした。暑い。そして、風がない。」
 
この一週間は雨模様の毎日です。湿度も高く、べたつく感じはほとんど東京です。さて今年はいつから干し始められるか。梅は赤梅酢の中で6月21日から一か月以上休息中です。
 
下の写真は、2014年の天日干し初日の様子。午前の陽光がまぶしい。初日は赤がまだ淡かったのですが、干しては赤梅酢に漬け戻す、翌朝からまた干すという作業を繰り返し、日の丸弁当の赤になりました。
 
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2016年7月28日 (木)

酒粕でお菓子、酒粕で甘酒

酒粕(さけかす)は甘酒づくりに便利です。しかし、我が家では、甘酒は酒粕(さけかす)を使った簡易版ではなく、麹(こうじ)を使ったまじめなタイプが好みで、実際に後者をよく作って楽しんでいます。しかし、酒粕も吟醸や大吟醸のそれとなると酒粕の甘酒も深い味わいになります。でも、そういう酒粕は直接に蔵元からでないと普通は手に入らない。運が良ければ、毎年11月から3月くらいにデパ地下などでそういう洗練された酒粕に巡り合える場合もありますが・・・。
 
酒粕を使ったお菓子についての会合があったので参加してみました。酒粕を使ったお菓子といっても小麦粉や砂糖などが大半で酒粕の分量はわずかです。酒粕を多量に有効活用するというわけにはいかないみたいです。しかし、わずかな量が量とはいってもそのお菓子ににもアルコール分は1%程度は含まれるので、子供向けの食べものとしては無理がある。ブランデー入りのチョコレートと同じです。
 
酒粕を使った粕漬けや味噌を使った味噌漬けも生魚の切り身などの数日間の保存には便利です。保存と同時に酒粕や味噌の風味がしみ込んで、塩焼きや煮つけでは決して出ない深い香りが漂います。こちらの方が、お菓子よりは酒粕を多量に使うのは間違いない。しかし、主題は酒粕を使ったお菓子のような甘いものです。
 
そういう主題の展開の中で、甘酒も話題になったのですが、酒粕を利用した市販の甘酒や、どこかの大吟醸の酒粕でつくったあるお店の甘酒はとてもおいしいという話が多くて、つまりそれがデフォで、麹を材料にしたタイプの甘酒を自分で作って味わうということには関心のない方が多かったようです。
 
甘酒は夏の季語です。古くから夏の飲み物として楽しまれてきました。季語になった当時の甘酒は麹を使って自宅で作った甘酒だったと思いますが、江戸時代の夏の風物詩のひとつが「甘酒売り」でした。したがって、今の俳句なら、コンビニで買ったペットボトル入りの甘酒が登場しても不思議ではないのかもしれません。

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2016年7月26日 (火)

自家製コメ酵母を使った焼きたてパンの景色(その4)

「焼きたてのパンの景色」の「その4」です。その日によって、焼き上がりの景色の違いを楽しめます。コメから作った自家製天然酵母を使うようになって、パンの表情により強い個性が出てきました。パンの表情には天候や気温の違いも影響しているのかもしれません。
 
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なお、以下は出来上がったばかりの「コメ酵母のパン種」です。
 
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2016年7月25日 (月)

予行演習中のジェット戦闘機の爆音のことなど

明らかに民間航空機でない種類の飛行機の爆音が札幌市上空に響きました。一昨日と昨日の正午過から午後1時の間のことです。一昨日は、衝撃音に近い超重量級の戦闘機のあとに重量級(ないし中量級)が続き、最後は軽量級でした。どのクラスか忘れましたが、それなりにお互いが離れている編隊飛行の途中で、練習の一部なのか札幌市民に対するサービスなのか、二機が順にくるっと回転していました。
 
昨日もお昼過ぎに軽い爆音が聞こえてきたので窓から見上げると、軽量級と思しき戦闘機が編隊飛行をしていました。また戻ってくることを期待してカメラを用意していたら、今度はその編隊は別の角度から上空を横切っていきました。写真はその時の4機。調べてみるとブルーインパルスの予行演習らしい。機体はT-4練習機。
 
太陽の位置とかが関係すると思うので本番に近い時間帯に練習していたのでしょう。千歳空港と札幌中央部の距離は車で1時間、快速電車で35分。ジェット戦闘機なら上空の操縦席から札幌市街と千歳基地の滑走路の両方が視界に入っているかもしれません。
 
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2016年度の「千歳基地航空祭 2016」は8月7日に開催されるそうです。今年のプログラム詳細はわからないのですが、昨年のプログラムは以下の通り(ご参考まで)。
 
■2015年の展示飛行(昨年のプログラム)
9:00〜9:05 オープニングフライト:F-15 (2機)
9:10〜9:30 救難訓練展示:UH-60J (2機)、U-125A (1機)
9:40〜9:50 模擬対地攻撃&模擬対空射撃:F-2 (2機)
10:00〜10:05 異機種編隊飛行:U-125A (1機)、747-400 (1機)、F-15 (1機)
10:15〜10:30 機動飛行:F-15 (2機)
10:45〜10:55 航過飛行:F-15 (2機)、UH-60J (2機)、T-4 (2機)、747-400 (1機)、U-125A (1機)、F-15 (6機)
11:15〜11:30 曲芸飛行:F-16 (1機)
12:30〜12:50 レッドブル・エアレース・パイロット室屋義秀氏 EXTRA300S
13:00〜14:00 ブルーインパルス:T-4 (6機)
 
飛行機の爆音を聞いただけで機体の名前を間違いなく言い当てる小学生の話が、人から聞いた話やご自身の経験として太平洋戦争時代を描いたエッセイや小説にときどき登場しますが、その子供の感性はよくわかる気がします。ジェット戦闘機でこれだけ違うのだから、レシプロエンジンのプロペラ機なら音の個性差がもっと顕著に現れるに違いない。
 
蛇足ですが、「ボーイング 747-400 政府専用機」の基地は千歳です。以前、格納庫の外に出ているところを偶然目にしたことがあります。その時の写真。
 
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2016年7月22日 (金)

コーヒーチェーンのデフォ・コーヒー

大きなマグカップでコーヒーを「がぶ飲み」するという習慣はずいぶん前に捨てました。自宅でコーヒーを淹れる場合も、小さなカップが好みです。
 
米国生まれで日本にすっかり根付いたコーヒーチェーンやそれと同じようなタイプの日本生まれのコーヒーチェーンがあります。ぼくはそういうところはほとんど利用しないので、まれに、時間つぶしが目的でそういう場所に立ち寄ると、何をどういうふうに注文していいのかがよくわからない。
 
注文の行列があり、僕の目の前でどなたかが見本を見せてくれる場合は学習時間がありますが、そうでない場合は困ってしまう。「普通のコーヒーを普通の大きさで」と言うしかありません。そのお店でそう言うと「トールをマグカップでお持ちしてよろしいでしょうか?」「はあ、じゃあ、それで」
 
適当な場所で空いている椅子に座ったら、大きなマグカップにコーヒーがたっぷりと入ったのを持ってきてくれました。時間つぶしには量がいっぱいあった方がいいのでしょうが、僕には量が多すぎていささかうんざりです。トールとはそういう意味だったのか。トールでないのはなんと言うのか。(あとで店を出るときにメニューを見上げたらショートと書いてありました。)
 
このチェーン店では「トール」がデフォらしい。ぼんやりしているお客にはトール、そして、マグカップ。当然、トールはショートよりも値段が高い。マグカップは容器代がかからない。資源の節約。なるほど。

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2016年7月21日 (木)

水遣りの楽しみ

夏、早朝に、花や葉物野菜に水を遣(や)るのは楽しいものです。水を遣ると、相手もほっとしている様子だし、こちらもひと安心という気分になります。
 
ルッコラの種を前日の夕方に播いた翌日の朝などは、霧吹きで水遣りです。種にかぶせた土の隙間から水がしみ込んで静かに種に達するような水遣りをします。どこかの園芸教科書に書いてあったのを参考にしたのではありません。こういうのが小さな種の発芽には向いているんだろうなという経験上の思いつきです。結果が良好なので、標準プロセスになりました。真夏のルッコラはまる2日程度で芽を出します。
 
成長し、何度か摘心をしたバジルや赤紫蘇の葉に霧吹きというのもいいものです。葉に落ちた水滴に朝の陽射しが映えてなかなかに美しい。相手はそれを歓迎しているのかどうか知りません。水遣りをする側はそれを楽しんでいる。
 
ぼくは、どうも必要以上に水遣りをする傾向があるようです。配偶者から、水遣りの過度をときどき指摘されます。「水を遣る前に、土が乾いているかどうか指で確かめてください。」おっしゃる通り。

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2016年7月20日 (水)

糠(ぬか)漬けは夏の漬物、それから、糠床のプレゼント

糠(ぬか)漬けは夏の漬物です。だから、地元産(北海道産)の露地ものキュウリが出回る時期になると、糠(ぬか)漬けの主人公がキュウリになります。
 
暑いと発酵も早いので、「朝に漬け込んで夕方に食べる」でもおいしいのですが、ぼくにはちょっと物足りない。翌朝までのまる一日だと少し漬かり過ぎという感じになりますが、その中間というのは日常生活では無理なので、不足よりはやや過剰を楽しんでいます。
 
糠床の糠は、自家製です。糠とは玄米の表皮です。コメは玄米を買って、自宅で三分搗(つ)きとか七分搗(つ)きに精米して食べるのですが、その時の糠をためておいて糠床に使います。だから、普段のコメも無農薬栽培のものが好ましい。
 
家庭向けの糠漬け容器は、耐熱ガラスかホーローのフタ付き長方形タイプが便利です。我が家では、写真のようなガラス容器で漬けています。コンパクトなので、野菜を漬けないときや旅行で留守にするときは冷蔵庫に移しておく。
 
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これは、配偶者の趣味なのですが、糠漬けを作りたいのだがどうしていいかわからない結婚したばかりの若い女性のお知り合い、あるいは、若いというわけではないのですが糠漬けというものに取り組んだことのない知り合いで、糠漬けを敷居の高い漬物だと誤解している方には、ときどき、糠床をすぐに使える状態にしてプレゼントしているようです。
 

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2016年7月19日 (火)

北海道産のラム肉

北海道はラム肉を使った「ジンギスカン料理」がとても好きな土地で、花見にジンギスカン、夏の海水浴場で泳がずにジンギスカンです。後者の例は、夏とはいえ水の冷たい北の海岸なので、まあそういうものかと納得できるとしても、満開の桜の下で羊の肉のバーベキュー風というのは、はじめてそういうものに遭遇した時には、桜の花びらの色と焼ける肉の匂いの組み合わせにいささか驚きました。
 
ラム肉とは生後1年未満の子羊の肉のことですが、北海道のジンギスカン料理で消費されている羊肉は、たいていは、ニュージーランドやオーストラリアからの輸入品です。コストパフォーマンスが良いのでそうなったとも言えますが、そもそも北海道は羊肉の生産地ではない。北海道での羊肉の生産量は非常に少ないので、地元の需要量・消費量をまったくまかなえない。「アンジー」(ANZ: Australia and New Zealand)からの輸入に頼らざるを得ないというのが実態です。(だから、そういう環境の中で、ジンギスカン料理を北海道の疑似ソールフードに仕立て上げた方たちのマーケティングセンスは相当なものです。)
 
だから「北海道の羊肉はさすがにおいしいですね。昨晩は○○でジンギスカンを堪能しました。」と、たとえば東京から来られた方にお褒めをいただいた時には、返答に窮する場合もあります。
 
北海道北部にある士別(しべつ)というところは、数少ないラム肉(サフォーク種)の産地です。そのくせのないラム肉に、札幌のある小売店の肉売り場で出合いました。こういう機会はあまりない。値段は安くはない。しかし、その場で購入しました。さっと火を通し、塩味で食べます。高タンパクで、高ミネラルで、低脂肪。おいしくいただきました。
 
エゾシカ肉もそうですが、一般流通の少ない地元の肉は、こういう偶然の出合いを大切にしないとなかなか味わえません。

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2016年7月15日 (金)

淡い陽射しの読書とウイスキー

こういう古い建物の人気のない淡い陽射しの場所で、ベンチに置かれた座布団に座り、また目を通したい箇所のある紙の本をゆっくりと読み返すような午後の三~四時間を過ごしてみたいと思いますが、公共施設なので、実際には、人の出入りとかがあります。むつかしい。自分で撮った写真を見ながら、そういう時間の流れを想像するだけにします。
 
左は初秋の穏やかな陽射し、右は前日の雨の後の初夏の淡い日差し、です。ともに湿度は低かった。
 
A B
 
そんな空間で読み返すとしたらどんな本がいいか。ル・カレの初期の作品群は候補の一つです。フリーマントルのチャーリー・マフィン・シリーズもいいかもしれませんが、ちょっと違和感がある。ロバート・パーカーの前半の作品群の方が向いています。井筒俊彦の「意識と本質」以降の著作集からもう一度読みたい論文やエッセイをいくつか選んでもいい。
 
簡潔な文体も、重い刺激的な文体も、それぞれにこの陽射しに向いています。そして、陽射しに夕方が滲むころに、軽くストレートのスコッチ、あるいは、ある人が「北海道の地酒」と呼んだ余市のウイスキー。
 
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              樽詰めは、1986年4月

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2016年7月14日 (木)

手軽な「洋服の補修ビジネス」に、ちょっとびっくり

寡聞(かぶん)というのは見聞の狭いことですが、こういう地味なビジネスが全国でチェーン展開されているとは、寡聞にして知りませんでした。
 
ワイシャツやポロシャツのボタン付けなら何とかなっても、あるいは一般のジャケットのボタン付けなら裏留めボタンまで含めて何とかなっても、アマチュアには何ともならないボタン付けというのもあります。
 
コートのボタンが緩んできてそろそろどこかで補修しておかないとまずいなと思い始めたのが昨年の晩秋でした。表のボタンのための裏留めボタンが生地と生地の間にひそかに隠れているようなタイプのもので、家庭では無理な種類の作業です。しかし、どこへ「手軽に」持ち込んだらいいのかがよくわからない。
 
コットンパンツやデニムズボンの裾上げの調整もアマチュアにはやっかいです。アマチュアではその手の業務用ミシンや適切な糸もそろっていないので技術的に無理か、あるいはやろうと思えばできるのだけれどそうすれば仕上がり具合に補修者のアマチュアとしてのお里が見えてしまう。要は、見栄えが良くない。洋服の補修にはそういう難しさがあります。
 
さきほどのコートのボタンの件ですが、2か月ほど前に、オーダーメイドの紳士服専門店の店先で展示してあるサンプルを眺めていたら、ご主人が出てきて「中に入ってごらんになりませんか」。その時に、懸案事項であるコートのボタンのことをふと話題にしたのですが、こういうところでボタン付けの補修を頼むと、一緒にフラノのジャケットでも注文しないと収まりがつかなくなる気がして、結局、手つかずのままです。
 
インターネットで次のような洋服補修ビジネスの利用者コメントに出合いました。そのまま引用します。『出先でコートの一番上のボタンが外れてしまいました。10分ほどで直していただき、非常に助かりました。お値段は320円程でした。裏留めの有無をきちんと確認してもらえたり、対応もスムーズで、街中で困った時はまた使いたいと思います。』日付は2014年12月。こういうサービスが存在しているらしい。
 
それをきっかけに手軽に頼める洋服の補修やリフォームに関するビジネスについて調べてみると、世間は知らぬ間にずいぶんと進んでいました。気に入ったものを大事にする人、使い続ける人が明らかに増えてきたのでしょう、それに、余分な出費を切り詰めるという人々の経済姿勢が重なって、こういうビジネスに対する安定的な需要を形成しているようです。
 
なにか手ごろな洋服の補修をそういうチェーン店のひとつに、近いうちに持ち込んでみようと思っています。その結果に満足なら、大切に着続けている懸案のコートのボタンです。

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2016年7月13日 (水)

ルッコラの連作

 
1回目の発芽が5月16日だったので、2か月ぶりです。1回目の葉を食べつくしたあと、鉢の中身をひっくり返して鉢底まで伸びた根を丁寧に取り除き、また鉢に戻した既存の土の上に新しい土を重ねて種まきの準備です。
 
気温はそれなりに暑くなってきたので、1回目と違い2回目は、種まきから写真の状態になるまで3日かかっていません。2日半くらいで双葉が出てきました。
 
こういうのを連作といいますが、2週間くらいでサラダとして食べられる大きさに成長するので、それを8月の初旬に食べ終わったら、そのあと3回目の種まきができそうです。
 
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丸い鉢に指できれいに種蒔きのための円を描くつもりが少し右側にずれてしまったので、遊びで、左端におまけの短い一列を追加しました。ルッコラにとってはそのあたりの成長空間が狭くなるのでとても迷惑かもしれませんが。

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2016年7月12日 (火)

地元産のマイナーなサクランボ

デパ地下に並ぶ豪華絢爛なメロンやマンゴー、あるいはイチゴやサクランボといったような果物は、遠方からやってきたのはとくに、そのパッケージングからして小型の超精密測定機器を扱う風情なので、値段と色艶とパッケージングの妙を感心して眺めるだけですが、近所の小売店の野菜・果物コーナーに、地元産(たとえば、北海道の果樹栽培の中心地である仁木町)の珍しい種類のサクランボがとても穏当な価格で並ぶことがあります。
 
この前出合ったのは「小夏」という名前で、アメリカンチェリーと総称されている米国のサクランボのような色をしたものでした(下の写真)。
 
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調べてみると、「小夏」は、「セネカ」というニューヨーク州で1924年に育成された甘みが少なく酸味が強い品種と、日本の「佐藤錦」という日本のサクランボの代表品種の交配から生まれたものだそうです。生まれ故郷は山形県。
 
傷みやすく、日持ちせず、流通向きでないサクランボが農園(おそらくおもに観光農園)を出て、地元の特定の流通チャネルにわずかに出荷されるという話も耳にしますが、「小夏」は必ずしもそういうタイプではないようです。甘さと酸っぱさの両方が楽しめ、濃い赤の色の具合からもカリフォルニアにでも旅行している気分になれます。もっとも、最近は「酸っぱい=まずい」という感性をお持ちの方もいらっしゃるので、そういう人向きではないかもしれません。
 

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2016年7月11日 (月)

イタリアンパセリのその後

5月31日の「気の短い人のおかげで、イタリアンパセリとルッコラは大迷惑」の続編です。その記事の書き出し部分を引用します。
 
「今は昔、あるところに気の短い男の人がいました。ルッコラなら種を播いて4日目には新芽の緑が観察できるのに、イタリアンパセリは10日たっても大きな丸い鉢植えの土に新芽の影が見えません。イタリアンパセリがゆっくりしたタイプだとその男の人は承知してはいましたが、今年は原因不明の全滅かもしれないと思いこみ、パセリの種を播いたのとほぼ同じ場所に指で浅い筋を作り、ルッコラの種を播いてしまいました。その結果が下の大混雑です。」
 
Photo とがった形の双葉がイタリアンパセリ、まるい双葉がルッコラ
 
その鉢ではイタリアンパセリだけを残すために、食べられる大きさに育ったルッコラを徐々に間引きしていったので、隣で大きな顔をしているルッコラに押され気味だったイタリアンパセリが、現在では我が世の夏を歌っており、別の複数の鉢のルッコラと同様に毎日のサラダ食材の一部になっています。温厚な香りと優しい味わいにわずかに辛みも混じっているのがけっこうな按配です。
 
ちぢれた種類のパセリは食べておいしいものではありませんが、こちらのタイプはそれだけをもりもりとはいかないにしても、他のサラダ野菜と組み合わさるとどんどんと食が進みます。
 
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                          成長したイタリアンパセリ

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2016年7月 8日 (金)

カップ麺と化学調味料

次のような新聞記事が目に入りました。
 
「味の素、南米でカップ麺、ベトナムでは調味料を増産」「味の素は南米でカップ麺市場に参入する。ペルーに新工場を建設し、同国を中心にチリなど4か国に販売する。ベトナムではうま味調味料『味の素』を増産する。南米や東南アジアでは中間所得層の増加に伴い、加工食品や外食需要が拡大している。市場に合わせた製品投入で・・・(後略)。」(日本経済新聞 2016年7月5日)
 
食のグローバル化とは、世界中の人たちが同じようなもの・似たようなものを食べるようになることで、つまりは、食べものの均質化ということです。農産物や食のグローバル化に関して、大まかにまとめてみると、以下のようになります。
 
□食や農業は、そもそもが、人々がそこで生き延びるためのローカルな営みである。嗜好品や贅沢品以外の農産物の貿易率は低い。
 
□農業が経済化し、農産物輸出国と農産物輸出国と密接な関係を持ったアグリビジネスのマーケティングや政治活動によって、世界中の人が同じような食材を同じような調理法で食べるようになった。これが食のグローバル化である。たとえば、
  ・パンと肉類と油脂類で食の欧米化・グローバル化(60年代以降の日本や最近の中国)
  ・世界中にハンバーガーショップ
  ・世界中で即席麺やカップ麺の消費が進行(51か国で年間1056億食、世界の人口は70億人なので大人も子供もひとりあたり年間15食)
  ・遺伝子組み換え農産物
 
□グローバル化の進んだ食材や料理は手に入れ易く、同時に奪われやすい。
 
□一方、地域独自性を維持した食材や料理(発酵食品など)は食糧安保が楽。たとえば、
  ・ジャポニカ米(世界のコメ消費量の15%)、刺身、ゴボウ、納豆、塩辛
 
農産物の生産はそもそも国内・地域内のローカルな営みで、胡椒やコーヒーといった嗜好品、あるいは高級果物を除き、農産物は国を超えた貿易の対象ではありませんでした。地域単位の地産地消が食の基本です。それぞれの地域や国が必要量を生産し、消費し、不測の事態に備えて少し蓄えておく。だから、農産物の貿易率(輸出量を生産量で割ったもの)は、自動車や石油といった製品に比べると当然に低い。これには、食べものは腐りやすいといういう事情もあります。それから、貿易率という意味では逆に、かつての植民地プランテーションで栽培作物が長年にわたって人為的に単作化されてしまい、それ以外の農産物については今でも輸入に頼らざるを得ないという別の事情を引きずっている国もあります。
 
しかし、農産物余剰国とその農産物余剰国を本籍地とするアグリビジネス(巨大な農業ビジネス)が、他国に対して農産物の販売活動、マーケティング活動を開始すれば、農産物は、衣類や自動車と同じような経済の一要素になり、食は徐々にグローバル化します。食がグローバル化するとは、世界中の人が同じような食材を同じような調理法で食べるようになることです。パソコンやパソコンOS、スマートフォンやスマートフォンOSのグローバル化と基本的には同じことです。
 
一部で最近のはやり言葉になっているらしい「攻める農業」というのも、その中身は、「たとえば、高級メロンや高級マンゴーのような贅沢な付加価値農産物」や「日本では数少ない農産物輸出品目のひとつであるカップ麺のような加工食品」をどういう風に輸出してどういう風に儲けるかということで、人々が地元で継続的に生き延びるための基礎農産物の安定的な生産という視点からは遠いようです。
 
【註】輸出入農産物といった場合、小麦粉やコメやジャガイモやパプリカだけでなく、カップ麺やビール、ウイスキーや煙草も農産物です。
 
最近では「うま味調味料」と呼ばれるようになった「化学調味料」も、かつては日本の食卓の人気商品で「白いふりかけ」風の瓶をよく見かけたものです。しかし、実態は「化学調味料」なので、直接の摂取という意味では日本では人気がなくなりました。もっとも、同じ現象が数年前から東南アジアで観察できます。食のグローバル化の一側面です。
 
この「うまみ調味料」は外食産業では日常活用品目だし、また、小型の瓶の消えた家庭の食卓から化学調味料がすっかり消えてしまったかというと決してそうではなく、後を引くような刺激的でおいしい味付けがされた加工食品や何とかの素という別の形でしっかりと浸透しています。
 
4年前の関連記事は「白いふりかけ、あるいは、うまみ調味料」。

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2016年7月 7日 (木)

ベランダ向きの初夏の花

夏の花といえば、以前は、百日紅(さるすべり)でした。家庭の庭で拝見する機会は以前よりも少なくなりましたが、庭から花の色のなくなる真夏には今でもやはり百日紅です。しかし、花が好きだけれども庭を持たない家庭では、ベランダの鉢植えでペチュニアのような初夏の花、夏の花を楽しむことになります。

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鮮やかな色のペチュニア系の花もいいのですが、ペチュニア系はぼくにとってはあまり魅力的ではない。それ以外で、育てるのが簡単なベランダ向きの初夏の花をいくつか並べてみます。
 
一番下の紫色がラベンダー。ラベンダーは多年草ではなく木、樹木です。7月中旬が一番美しい。だから、7月中旬の富良野は複数の言語の観光客で大混雑です。
 
白いのは、左がスイートアリッサムで、右が日日草です。スイートアリッサムは底の深い大きな鉢が好みで、そういう環境だと鉢をはみ出すまでどんどんと拡がっていき、芳香を漂わせます。日日草は毎日白い花が咲き、その同じ花が翌朝にはそのままの姿で地面に横たわっています。だから日日草。
 
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2016年7月 6日 (水)

ルッコラの花

薹(とう)が立つ、という状態や言い方がありますが、ルッコラは柔らかい葉を食べる野菜で、薹が立ったあとに咲く花を観賞するタイプの植物ではありません。
 
出かける朝もサラダにしていっぱい食べたのですが、数日間留守にしていたら、5つあるルッコラの鉢のうち、いちばん最初に種を播(ま)きいちばん最初に食べ始めた鉢に、地味な白い花が咲いていました。本当は、こうなる前に柔らかい葉を食卓で片づけてしまわないといけない。ルッコラに申し訳ない。固くなった葉の中で比較的柔らかいのを選んで、少し歯ごたえのあるサラダにして食べ切ります。
 
ルッコラはアブラナ科の野菜(ハーブ)なので、親戚にはキャベツ、ブロッコリー、大根、カブ、菜の花、ワサビなどがいます。だから、大根の花とルッコラの花は非常によく似ています。白い控えめな花が、一日だけですが、ガラスの花瓶のなかで台所を飾りました。
 
Photo ルッコラの花

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2016年7月 5日 (火)

「ガリ」と「ザワークラウト」、「ザワークラウト」と「しば漬け」

出来の良い、つまり、サクサクと切れるヘビーデューティーなスライサーがあると、新生姜で「ガリ」、キャベツで「ザワークラウト」の準備が簡単にできます。
 
「ザワークラウト」はキャベツに棲む乳酸菌を利用し、2%の塩と粒胡椒を加えて乳酸発酵させたものです。自然の乳酸菌を利用するので、元気な乳酸菌がいっぱい生きている無農薬栽培のキャベツが望ましい。
 
ザワークラウトがドイツの知恵だとすると、同様な日本の知恵の産物は「しば漬け」ということになります。茄子(ナス)に棲む乳酸菌にそのまま活躍してもらいます。
 
「しば漬け」には、甘酒と同様に、簡易版と乳酸発酵版がありますが、おいしさはやはり乳酸発酵版です。
 
 
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2016年7月 1日 (金)

箱根は雨がよく似合う

箱根といっても必ずしも温泉とは限りません。所用のついでに雨の箱根まで足を伸ばしてみました。箱根という土地には雨がよく似合います。季節が初夏なら、紫陽花の青紫や広葉樹の緑は、雨に打たれていっそう微妙な色合いに変化し、緑は濃さを増しています。

箱根には結構な美術館があります。白い建物のポーラ美術館です。ぼくが行ったときは、強い雨脚が去ったあとで、煙ったような六月の雨でおおわれた樹木の緑と建造物の白さとの対比がみごとでした。そういう柔らかい雨の美術館で――そして、時間帯と展示室の種類によっては、ぼくのためだけの貸切りに近いような状態で――ゆっくりと過ごす二時間は、相当な贅沢でと云えます。

ある企画展示の流れのなかで、ロートレックの「楽屋の踊り子」やピカソの初期の頃の作品、モネの睡蓮の連作の初期の頃のとても奥行きのある一枚が、流れを構成する他の作品といっしょにさりげなく飾られているのに出合うのは嬉しいものです。温泉に入らない箱根も悪くありません。

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