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2016年8月25日 (木)

ソフトフォーカスとソフトフォーカスな食べもの

ソフトフォーカスな食べものという表現が可能だとしたら、それはどんな食べものを指すのか。
 
写真家のデヴィッド・ハミルトンの抑えた色調のソフトフォーカス(軟調、軟焦点)写真が好きな時期がごく短期間ですが以前にあって、その時はどんな道具や技法を使っているのかといったことにはほとんど関心がありませんでした。
 
しかし、ここ数年実用目的のコンパクトデジタルカメラや、それ以外に一眼レフカメラなども別の用途で使うようになってから、ぼやけた感じの美しさに改めて引かれるようになりました。焦点を合わせた女性や花や食べものといった被写体のまわりがほどよくぼやけるのもいいものですが、風景や花が画面全体に薄い霧と細かい粒子がかかったような雰囲気になるのも、場合によっては悪くありません。
 
そうなると、デヴィッド・ハミルトンのソフトフォーカスの成り立ちについていろいろと調べてみたくなります。いちばん腑に落ちたのはあるプロのカメラマンのいちばんシンプルな説明でした。勝手に要約すると次のようになります。
 
薄いカーテンを通した南フランスの遅い午後の日の光、ミノルタのカメラととても柔らかいミノルタのレンズ(Minolta SRT101、Minolta Rokkor 50/1.7)、粒子に特徴のあるコダックのフィルム(Kodak Ektachrome 200)、そこに、増感の得意な現像技師と印刷技師の手が加わるとハミルトンのあの写真ができあがる。
 
で、ソフトフォーカスな食べものという表現が可能だとしたら、それはどんな食べものを指すのか、ということに戻るのですが、デヴィッド・ハミルトン風のソフトフォーカスな食べものとは、素材の自然を活かした添加物のない穏やかな味わいの料理のことだと考えます。そうすれば、言葉の使い方ついての牽強付会の度合いも低くなります。そして、そういう料理には、食べる人に作る人の技巧を感じさせない智慧が隠されている場合が多い。
 
ついでながら、現像技師と印刷技師の手というのは、デジタルカメラの現在では、ソフトウェア技術によって一部は置き換えられています。ソフトウェア技術をここではとりあえず食品添加物とすると、下は無料のソフトウェアサービスという添加物を利用して、もともと光学的にぼけ味のある素材にさらにソフトフォーカスの味付けを加えたものです。(無料のソフトウェアサービスとして「写真加工.com」様の「ソフトフォーカスレンズ」を利用させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。)

Softfocus

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