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2016年9月

2016年9月30日 (金)

今年最初のヤーコン

この、こげ茶のさつまいも風が「ヤーコン」です。10月から収穫が始まります。昨夕、売り場で出合ったので、さっそく夜のサラダの一部になりました。
 
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初めてみたときは、はたしてこれは食べものなのか、野菜売り場に置いてあるのでたしかに食べものらしい、姿かたちは根菜類の一種のようだ、しかしどうやって食べるのか。考えこんでしまいます。
 
信じられないかもしれませんが、生でサラダとして食べられます。ここまでだと、外見はさつまいも、中身は大根、ということになりますが、熱を加えてキンピラにしてもおいしい。広告宣伝コピー風に書くと「ポリフェノールや食物繊維を含み、フラクトオリゴ糖が多く、低カロリー食品として女性の間で人気急上昇中」。だからキンピラなんかだと甘さが出ます。子供でも楽しめる。
 
北海道だと、留寿都(るすつ)、恵庭(えにわ)など札幌の南の地域が主な生産地。昨晩のヤーコンは恵庭産でした。

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2016年9月28日 (水)

パンと酵母

日本酒はどんな酵母を使うかで味わいがずいぶんと違ってきますが、発酵工程が重要な食品であるところの小麦のパンも同じです。
 
この半年ほど天然酵母(パン種)を作っては使う、継ぎ足してはまた使うという意味で再生産して使い続けてきた自家製のコメ酵母(コメを原料にして作った自家製の米酵母)に一区切りをつけることにしました。現在、次を、制作中です。
 
その間にパンが食べたくなったので、ブドウから作った市販の天然酵母(パン種)を使ったパンを焼いてみました。
 
下の二つは「コメを原料にして作った自家製の米酵母」を使って焼いたパン。まるまると焼き上がり、もちもち感がある。小麦は北海道産。
 
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次は「葡萄(ブドウ)が主原料の市販のパン種」を使っていちばん最近に焼いたパン。四角く上品に焼き上がり、ふわふわとした食感。小麦はまったく同じ品種の北海道産。
 
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我が家の好みは「自家製コメ酵母のパン」です。しかし、「ブドウ酵母のパン」が市販のパンの食味に近いのでお土産やお礼に差し上げるには後者の方が向いているかもしれません。

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2016年9月27日 (火)

北見のタマネギ

以下は「台風とタマネギと農産物貨物列車」という少し前の記事の一部です(『・・』部分)。
 
『北海道での収穫量・出荷量が多くて、かつ、北海道の全国に占めるその割合(シェア)が非常に高い野菜にはジャガイモ(シェア66%)、タマネギ(シェア61%)、カボチャ(シェア59%)、ニンジン(シェア32%)などがあります。

今回の複数の台風(7号・11号・9号・10号)で被害の大きかった十勝地方(帯広・芽室・音更・幕別など)や上川地方(和寒・名寄・富良野など)やオホーツク地方(北見・網走など)はそうした野菜の産地です。ニンジンのようにすでに出荷が始まっているのもありますが、これからが旬です。』
 
例年、北海道のタマネギが旬の時期には、北見地方のある農家のものを贔屓にしています。先週末に、その農家のタマネギをある小売店で箱買いしました。箱の中には印刷された小さな挨拶文が置かれており、以下はその一部を引用したものです。
 
「・・・本年8月中旬より、北見地方は度重なる台風の被害を受けました。当園の畑も甚大な水害を被り、収穫がかなり遅くなると共に、すでに湿害(皮腐れ・根腐れ)が多く出ている事から、例年に比べ大幅な減収になる事が予想されます。選別はすべて人手により万全を期しておりますが、湿害は見た目には非常に判断し辛いものも多い為、当該玉ねぎが入っておりました場合は何卒ご理解、ご容赦頂けますよう、お願い申し上げます。」
 
我が家で買ったタマネギは、配偶者とぼくの目には、すべてとても元気そうだと映りました。食べて応援です。「食べて応援」という、状況によってはいささか気になるフレーズも、こういう文脈では、違和感なく使えます。

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2016年9月26日 (月)

幻想的な、市街地の低い雲

札幌市の中心部の9月下旬のある朝の景色です。帯状に長く伸びた雲が、おそらく50メートルから100メートルくらいの高さを静かに流れています。下の部分はあるいはもっと低いところを移動しているのかもしれません。その帯の中や真下にいる人は、濃い目の霧や靄(もや)に包まれた感じだと思います。
 
この現象は秋に限ったことではありません。まだ寒い春にも初夏にも、朝でも夕方でも要はそういう条件のそろった時に出合えます。(そういう条件がどういう条件かを云々することはここでは関心の対象外です。)
 
この幻想的な帯状の雲を写真に記録してみました。一枚目は藻岩山(標高531メートル、札幌市南部の市街地に隣接して、そのすぐ南側にある)の前を低く流れる霧のような雲。二枚目はその同じ雲が、大倉山(手前の黒っぽい山で標高307メートル、これも市街の中心地の一部のような西側の低い山、写真でもオリンピックや世界選手権に使われるスキーのジャンプ台の選手控室が頂上付近に見える)の手前をゆるやかに動いています。
 
たいていは短時間で消えてしまうようです。
 
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2016年9月23日 (金)

自家製コメ酵母を使った焼きたてパンの景色(その6)

「焼きたてのパンの景色」の「その6」です。日によって、焼き上がりの景色の違いを楽しめます。コメから作った自家製天然酵母を使うようになって、パンの表情により強い個性が出てきました。表情の差には天候や気温の違いも影響していると思いますが、小麦粉や酵母のその日の気分がいちばんの理由なら、その方が楽しい。
 
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2016年9月21日 (水)

ご飯を炊く、パンをトーストする

たまには、家電量販店の電気炊飯器やトースターのコーナーで新商品体験をするのもわるくありません。我が家はご飯は土鍋で炊くので電気炊飯器は使いません。パンもホームベーカリーで焼き焼き立てを食べる。しかし、それでも関心はあります。焼き立てのパンをその朝に食べ切るとは限らない。
 
掃除する、風を送る、乾かす、といった基本機能に焦点を当てなおした家庭用電気製品が(ものによっては数年以上も前から)消費者に好評ですが、進化し続ける炊飯器や、5ccの水と細かい温度制御という目からウロコ的なテクノロジーを備えたトースターもこの同じトレンドの一部でしょう。機能が非常に高くて価格も半端なく高い新製品が、成熟市場で、新しい消費トレンドを作り牽引しているようです。
 
電気炊飯器のカタログを拝見すると、P社のものは全国46銘柄のコメを炊き分け、M社の製品は全国のお米29品種(銘柄)のコメを個別に調整する。P社製品の対象銘柄一覧に含まれている北海道産米は、「きらら397」「ななつぼし」「ふっくりんこ」と「ゆめぴりか」の4銘柄。M社のカバーしている北海道産米は「ゆめぴりか」と「ななつぼし」です。全国流通の有名銘柄以外に地元で人気のお米も含まれています。こうなると「地酒」だけでなく「地米」という言葉も消費者向けの標準語にした方がいいかもしれません。
 

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2016年9月20日 (火)

赤とんぼ

赤とんぼが次から次へと流れるように飛んでいたので、たまたま持ち合わせていたデジカメを適当に空の赤とんぼに向けたら、左と右の端に1匹ずつ写っていました。今年は、近所でモンシロチョウにも雀(すずめ)にもいっぱい出会えました。札幌の空気はきれいです。
 
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街中で見られる赤とんぼの集団は、近隣の水田などで発生したのが山地で成熟し平地に帰ってきたものだそうです。札幌の近隣から北東方向へと大きな稲作地帯が広がっており、周辺には低い山地も連なっているので、赤とんぼの集団が発生するには結構な環境かもしれません。
 
とんぼは蚊や蝿などを食べる肉食系です。赤とんぼやシオカラはかわいらしいけれども大型のとんぼは噛まれるとえらく痛い。そういう、子供のころの記憶があります。とんぼは赤とんぼが流れていくのを見るのが一番よさそうです。

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2016年9月16日 (金)

包丁を研ぐ楽しみ

何年か前から包丁を研ぎ始めました。包丁といっても家庭で使う普通の包丁です。我が家での主な利用者は、したがって配偶者です。切れ味に翳りが出ると研きの依頼が来るので、そういう時は、その日の最初の作業として野菜や植物に水を遣ったりする前にとりかかることにしています。
 
同じようにやっているつもりですが気持ちのノリが違うのか、同じ包丁で切れ味に差が出ます。かつて「恐ろしいくらいによく切れる」と配偶者から評されたことがあります。それ以来、毎回の研いだ結果は、そのときの切れ味を100点として相対評価することになりました。今回は95点だそうです。
 
研ぎ終わったあとは刃先を指先や指の腹でなでて滑らかさを確かめ、不満な箇所があるとそこを、大きいストロークの中で微調整するようにしています。それなりに楽しい作業です。

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2016年9月15日 (木)

旬の終わりの野菜と「いろは歌」

旬の終わりが近づいてくると、野菜は、アンチエージングの好きなヒトの女性とは違って、花を咲かせた後(あるいは、咲かせようとした後)悟ったように自ずからじわじわと衰えてきます。色艶の衰えをぼくたちに隠しません。夏の葉物野菜なら、朝の空気に秋の淡い匂いが滲み始めるころになると、店仕舞いの準備を凛として開始するようです。その準備が早いのがあり、ゆっくりと構えているのがある。
 
バジルとイタリアンパセリにはまだ折り合いをつけてもらっていますが、こういう折り合いのつけ方もそろそろ終わりです。下の写真は、左が8月中旬のイタリアンパセリ、右が9月上旬の同じパセリ。
 
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旬の終わりの野菜には「いろは歌」が似合います。これはヒトと同じです。「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰そ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ  酔ひもせず」。しかし、植物には常に循環の気配が伴っています。また来年。

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2016年9月14日 (水)

調理用トマト「なつのしゅん」と、2016年版のトマトソース

昨年にこの調理用トマトの生産者と直接お話しする機会があり、このトマトはぼくの知っていた「なつのこま」ではなく、それより一回り大きい「なつのしゅん」という品種であることがわかりました。遠目には両者の差はわかりません。
 
今年も同じ生産者の方から、去年と同じくらいかそれ以上の量の「なつのしゅん」を購入しました。湯剝きしたあとミキサーで意識して粗く挽き、ゆっくりと煮詰めて(味をつける前の段階という意味で)プリ・トマトソースにしたり、自家栽培のバジルと市販の鷹の爪を加えてトマトソースにします。製造責任者は配偶者。
 
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我が家の生産能力では完了までに3日ほどかかりますが、下は、第一回ロットの一部です。手ごろな大きさの多くの瓶に詰めて冷蔵庫にしまってあったのを、いくつか取り出して撮影。
 
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2016年9月13日 (火)

9月上旬の北海道のテレビコマーシャル

9月の声がきこえてくると北海道のテレビコマーシャルには、さっそく冬向けの商品が登場します。
 
「ストーブ(石油・ガス)」や「冬用タイヤ」といった冬に全国で消費需要があるものは当然だとしても、それ以外に、自動車メーカーの開発した「家庭用除雪機」の宣伝映像も流れます。日本の自動車メーカーの中には家庭用耕運機を得意とするところもあるので、自動車メーカーの開発した「家庭向け除雪機」に違和感はありません。北海道にひとりで暮らす母親への、東京に住む息子からの季節の贈り物といったニュアンスのコマーシャルです。よくできている。玄関から道路までの通路を作ります。
 
そうやって場所を移動させた雪が庭に積み重なってきた場合に、それをどう処分するかはまた別の問題です。「家庭用除雪機」だけではどうにもならなくなる。
 
札幌に、冬はあっても雪がなかったらどれほどいいだろうと勝手なことを考えています。あのつるつるのアイスバーン状態の車道や歩道はどうも好きになれない。
 

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2016年9月12日 (月)

「台風とタマネギと農産物貨物列車」補遺、あるいは、北海道産野菜の季節別の移出量

「台風とタマネギと農産物貨物列車」という先週のブログ記事で「北海道での収穫量・出荷量が多くて、かつ、北海道の全国に占めるその割合(シェア)が非常に高い野菜にはジャガイモ(シェア66%)、タマネギ(シェア61%)、カボチャ(シェア59%)、ニンジン(シェア32%)などがあります。」と書きました。
 
量を勘案してもっと要約すると「ジャガ(イモ)・タマ(ネギ)・ニンジン」ということになります。
 
北海道産野菜の(2013年の)季節別の移出量をきれいにまとめたグラフに新聞紙上で出合ったので引用させていただきます(データソースは北海道開発局)。蛇足ですが、移出量とは北海道から他の地域への国内移出量のことです。保存のきくジャガイモやタマネギは翌年の春まで出荷されていきますが、夏野菜の移出は8月、9月、10月に集中します。だから、農業関係者は、現在、野菜の複数の移送手段の確保に懸命です。
 
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2016年9月 9日 (金)

「50年に一度の大雨」という表現のわかりにくさ

「北海道北部大雨 利尻島『50年に一度』 JR稚内駅前は冠水」
 
「道内は6日午前、低気圧に伴う前線の通過で大気が非常に不安定になり、稚内市と利尻島で猛烈な雨となった。利尻島は降り始めからの降水量が150ミリを超える『50年に一度の大雨』(札幌管区気象台)に見舞われた。雨は道内全域で7日まで続き、多いところで1時間雨量が50ミリ、24時間雨量が120ミリに達する見通し。8月末の台風10号による豪雨で被害を受けた上川、十勝両管内は地盤が緩んでおり、気象台は土砂災害や河川の氾濫の危険性があるとして、厳重な警戒を呼び掛けている。」(北海道新聞 2016年9月6日)
 
よくわからないのが、誰かが言い始めて最近はメディアでデフォ気味になっている「50年に一度の大雨」という表現です。記録がそろっている地域だと過去130年くらいの観測記録に照らし合わせてみて「50年ぶりの大雨だ」というくらいの意味だと解釈できますが、50年未満の記録しかない土地でも「50年に一度の大雨」が降ることがあるようです。しかし、それがまずい場合には、「観測史上例を見ない」「観測史上最大の」ということになるのでしょうか。
 
過去500年の観測記録でもあれば「50年に一度の大雨」というのは統計的な平均値ということで説得力があるのですが、そうでないのなら「50年ぶりの大雨です、同じ程度の大雨は前回は1966年に観測されています」と言ってくれた方がぼくには腑に落ちます。

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2016年9月 8日 (木)

本来の川筋、本来の地名、土地の記憶

今回の台風被害、大雨被害の報道で頻繁に耳にしたのが「本来の川筋」という表現です。
 
「1日午後1時すぎ、新得町内のパンケシントク川はまだ濁った水が勢いよく流れていた。本来の川筋からそれ、下流に向かって大きく右に蛇行していた。」(どうしんウェブ、2016年9月2日)
 
「専門家は、本来とは違う流れができ、国道沿いのグループホームに大量の水が押し寄せたのではないかと指摘しています。」(NHKニュース、2016年9月5日)
 
本来の川筋、本来の流れとはどういう意味か。本来の地名という言葉もあります。現在は「・・台」や「・・丘」と呼ばれている住宅地の、たとえば、50年前の地名、100年前の地名は何だったのか。古い土地の名前は、その土地の特性を凝縮しています。
 
たとえば、札幌(さっぽろ)は「アイヌ語で『乾いた大きな川』を意味する『サッ・ポロ・ペツ』」に由来します。稚内・幌加内の「内」や登別・当別・江別「別」は、「ナイ」や「ペツ」という「川」を意味するアイヌ語を(漢字の当て字を通して)受け継いでいます。登別の「登」は「ヌプル」の当て字、「ヌプル」の意味は「濁る」、つまり、登別は温泉地らしく「濁っている川」という意味になります。
 
内閣府に「防災情報のページ」というウェブサイトがあります。そのなかに「歴史災害に関する教訓のページ」(災害教訓の継承に関する専門調査会)というコーナーがあり、そのなかの調査報告書のひとつが 「【風水害】1947 カスリーン台風 (平成22年1月)」です。
 
その「カスリーン台風」報告書の「はじめに」の部分に次のような興味深い記述があります。(下線は、「高いお米、安いご飯」)
 
「利根川は坂東の太郎と呼ばれる。太郎とは入道雲(積乱雲)を指しており、空高く湧き上がる様が大男の立ちはだかる姿に似たことに由来している。そして、利根川の上流で入道雲が立つとき、利根川の水は恩恵と、時に災いをもたらすことを、江戸の人々が坂東の太郎と呼んだのかもしれない。日本最大の流域面積を持つ利根川では、流域での雨の降り方は一様でなく、むしろ局所的な豪雨が生じることが多い。」
 
「しかし、利根川右岸側の氾濫は異なり、1947(昭和22)年のカスリーン台風の破堤では、氾濫水は利根川から離れ東京湾に向かって流れた。洪水氾濫ばかりではなく、利根川中流から取水する農業用水も利根川に戻らない。農業用水は灌漑した後、その川に還元するのが一般的である。ところが、利根川中流部右岸の農業用水は、中川に排水して東京湾に流出してしまう。こうした事情は、利根川が本来、埼玉平野を南下し東京湾に注いでいた川筋を、人為的に河道を付け替えて東に追いやり、遂には銚子から太平洋に注ぐ現在の姿にさせたことによる。これは利根川の東遷と言われ、江戸時代初期から昭和初期にかけての約400年以上の歳月を費やし行われた河川事業である。カスリーン台風による利根川の氾濫水は、まさに元来の川筋に戻って災害を引き起こしたのである。」
 
だから、最初に引用した「本来の川筋からそれ、下流に向かって大きく右に蛇行していた。」は、「最近の川筋からそれ、本来の川筋をたどるように、下流に向かって大きく右に蛇行していた。」と書き変えることができるかもしれません。「本来」というものを、どれくらいの年数で考えるか。百年か千年か一万年か。
 
最近は、「観測史上初めて」という表現をよく耳にします。気象観測は、地域によっては長いところで100年と少し、短いところだと30年~40年くらい(あるいはそれ以下)の記憶しか持っていないので、そういうスパンにおける「本来」との比較です。従って、観測史上初めてという事象が頻発します。
 
北海道では、ありがたいことに、上述のように漢字の当て字を通してアイヌの土地の記憶が受け継がれています。東京の中心部も同じことです。溜池、赤坂、青山、四谷、渋谷、神泉、荻窪・・・。池、谷、山、坂、泉、窪。土地の形状の記憶です。だから、昔のいやな記憶を消すための地名変更というのも致し方ないのかもしれませんが、地名は、あまり、いじりたくないものです。

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2016年9月 7日 (水)

台風とタマネギと農産物貨物列車

下の図は「朝日新聞デジタル」(2016年9月4日)のある記事から引用したものです。その記事は以下のような記述で始まっています。「台風10号の豪雨は、秋の味覚にも大きな打撃を与えた。ジャガイモなどの一大産地である北海道・十勝地方で農地が広範囲で冠水し、流通網も寸断された。食卓への影響が懸念されている。」
 
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北海道での収穫量・出荷量が多くて、かつ、北海道の全国に占めるその割合(シェア)が非常に高い野菜にはジャガイモ(シェア66%)、タマネギ(シェア61%)、カボチャ(シェア59%)、ニンジン(シェア32%)などがあります。
 
今回の複数の台風(7号・11号・9号・10号)で被害の大きかった十勝地方(帯広・芽室・音更・幕別など)や上川地方(和寒・名寄・富良野など)やオホーツク地方(北見・網走など)はそうした野菜の産地です。ニンジンのようにすでに出荷が始まっているのもありますが、これからが旬です(下の図参照)。
 
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(大根が囲まれていますが、特に意味はありません。)
 
北海道でタマネギ収穫量が、例年だといちばん多いのは北見ですが、その北見のタマネギ畑も相当が冠水してしまったそうです。全国2位の生産量を誇る佐賀のタマネギも今年は「べと病」というタマネギの成長を阻害する病気の影響で不作です。タマネギ好きの消費者としては、値段が高止まりしていてどうも落ち着きません。
 
北海道の鉄道流通網も打撃を受けています。道東から本州へ向かうJR根室線は複数の橋が流され、復旧のめどは立っていないらしい。タマネギやジャガイモなどを運ぶ貨物列車も運休しています。
 
ちなみに、北海道と青森をつなぐ青函トンネルは、新幹線専用ではなく、新幹線と貨物列車が共用しています。以前に書いたブログ記事「北海道新幹線の乗車率と他の新幹線の乗車率、羽田-札幌便の搭乗率」に次のような一節があります。
 
「青函トンネルを新幹線といっしょに通過する貨物列車はJR(JR貨物)にとって高収益ビジネスであるはずで、しかも、旬の季節には北海道の三大農産物であるところのジャガイモ・タマネギ・ニンジンなどの農産物が北海道から本州に臨時便で大量搬送されていく。だから、そういう意味では、新幹線は貨物列車の隙間を、貨物列車の速度で走らせてもらっていることになる。」
 
道央からの農産物貨物列車が運休中です。北海道新幹線は、当面は、青函トンネル内をいくぶんかの貸し切り状態で運行することになるのでしょう。

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2016年9月 6日 (火)

2回目の「しば漬け」(2016年) 

2016年度の2回目の「しば漬け」は、8月22日に仕込んで9月4日に完成しました。乳酸菌の発酵期間は2週間です。写真は完成したのを冷蔵庫で保存するために円筒形のガラス製の容器に移したところです。必要な容器は同じものが3個、写真はそのうちの1個。
 
使った茄子(なす)はある農家から買った有機栽培の茄子で重量は1,250g、それから、色付け・風味付けのためにたっぷりと使った赤紫蘇は無農薬の自家栽培。ありていに言えば、安心・安全な乳酸菌発酵の「しば漬け」です。
 
朝ごはんの時に、毎日、少しずつ楽しんでいます。
 
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                  しば漬け

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2016年9月 5日 (月)

プレゼントした糠床(ぬかどこ)のその後

先日、「糠(ぬか)漬けは夏の漬物、それから、糠床のプレゼント」というブログ記事で、「これは、配偶者の趣味なのですが、糠漬けを作りたいのだがどうしていいかわからない結婚したばかりの若い女性のお知り合い、あるいは、若いというわけではないのですが糠漬けというものに取り組んだことのない知り合いで、糠漬けを敷居の高い漬物だと誤解している方には、ときどき、糠床をすぐに使える状態にしてプレゼントしているようです。」と書きましたが、その糠床(ぬかどこ)のその後です。
 
一番最近にプレゼントしたのは、結婚されて間がない専門技術職の女性です。結婚後は、生活時間に余裕の持てるパートタイム勤務に変えたようです。そのせいもあったのか、糠漬けに意想外にはまってしまい、この夏休みに札幌から車で2~3時間の北海道のある地域のご主人の実家に帰省した際にも、お気に入りの自分の糠床を車に積んで持ち帰ったそうです。自分の糠床で作った糠漬けを帰省中も毎日食べたい。ご主人にも食べさせてあげたい。材料の野菜は家庭菜園でどんどん育つので、お店で買う必要はないそうです。
 
糠漬けの得意な主婦が増えるというのは、日本の食文化の基本部分が維持されるということなので、結構なことではあります。

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2016年9月 3日 (土)

ガラス蓋付きの常滑焼

手前味噌や自家製の梅干しの貯蔵に使っているのは、左の写真のタイプの常滑焼の甕です。我が家の贔屓(ひいき)は2013年10月末に廃業してしまった「久松(きゅうまつ)」という会社の製品で、廃業後も必要になればわずかに残った倉庫在庫品や流通在庫品を買い求めていました。希望のサイズが揃っているかどうかはわかりませんが、今でもわずかに流通在庫があるようです。同じような風景の甕は別の製陶屋からも手に入るのですが、なぜかこのブランドにこだわりがあります。
 
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ある知り合いから、そこではまったく使わないからと右の写真のような未使用の甕をいただきました。上が開いた形状とガラス蓋から糠(ぬか)漬けや浅漬け用だと思います。いちばん上部の直径は30センチくらい。調べてみると、現在も販売している常滑市(愛知県)のある製陶屋さんの製品でした。漬物用に開発した製品のようでが、味噌や梅干しでも大丈夫です。そのうち、使い道を考えます。

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2016年9月 1日 (木)

PCの音や画像が良くなっているのでいささかびっくり

最近の、いわゆるノートPCやタブレットPCの機能の一つについての話です。あるきっかけから、普段は使うこともなく、また今まで触ることもなかったいくつかのブランドのノートPCとタブレットPCについて少し調べることしました。
 
ぼくが普段使っているのは、故障しないことで(限られた人たちには)とても評判の高い、地味な事務用のノート型PCです。だから、音楽や映像の再生機能が優れているわけではありません。
 
少し調べてみてわかったことは、もともとはPCの(アセンブリー)部品の供給やPCの委託製造が事業の中心であった台湾や中国の企業が、自社ブランドのPCやスマートフォンを作り始め、そこまではとくに不思議はないのですが、ハードウェアの会社らしく、音楽や映像や動画の再生機能といったどちらかといえばハードよりの世界で、タブレットPCやスマートフォンのイノベーター企業のすぐ後ろを走っているらしいことです。そのなかで、共同開発の相手先企業といった文脈でB&Oというブランド名に出合いました。
 
B&Oとは、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)という個性的な音楽再生装置のメーカーのことです。1925年にデンマークで誕生したブランドです。その再生装置の出す優雅で鮮やかな音を20年以上楽しんできました。この再生装置は今後もこのまま丁寧に使い続けます。
 
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B&Oがモーバイルの世界に名前を見せたというのは僕にとってはいささかの驚きですが(Internet of Thingsの時代なのでそういうことにびっくりする必要もないのですが)、それ以外にヘッドフォンを媒体にした別の会社の三次元音響も気に入りました。写真画像などの基礎加工編集機能もハードに近いあたりでビルトインされているみたいです。
 
たまには寄り道をしてみるのもいいものです。

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