« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年10月

2016年10月31日 (月)

2016年度のタクアン

天日干しが終わって、漬け込む直前の大根です。今年は、一部に、「く」の字や「つ」の字に撓(たわ)まない筋っぽいのがあり(下の写真でいうと、右側3分の1くらいの中の数本)、そういう数本を対象外としました。ちょっと残念です。買ったときにはその筋っぽさに気がつかなかった。しかし、それでちょうど全体が1斗樽(19リットルのホウロウ容器)に収まることになったので、結果として運が良かったというべきかもしれません。
 
対象外の数本は、田楽風に調理しました。
 
2016
 
米糠(ぬか)と麹(こうじ)と塩と鷹の爪を混ぜ合わせ、そのうす茶色の粉で大根をサンドウィッチにします。いちばん上の層はどんと厚くする。踵(かかと)に体重をかけて19リットル容器の中の大根を足で踏み固め(これは足の小さい配偶者の仕事)、大根の相互の位置が落ち着いたら、次は適量の日本酒を上から満遍なく注ぎます。最後は、重しをいっぱい載せてとりあえずの終了です。当初は重しを意識して多くしてあるので、蓋は閉まらない。
 
数日間、発酵の始まる様子を見ながら、必要なら日本酒を追加するなどの工夫をします。落ち着いてきたら蓋が閉まるまで重しを減らし、寒い中でゆっくりと寝かせてやる。食べ始めるのは来年1月の中旬くらいから。5月の連休あたりまで、ほぼ毎日、朝食で味わうことになります。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月28日 (金)

カボチャと鋸(のこぎり)とタワシ

配偶者が大きなカボチャを買ってありました。こういう場合は、鋸(のこぎり)の出番です。家庭用の包丁では最初は歯が立たない。頑張りすぎると怪我をする。鋸といっても、場所を取らないように折り畳み式のもので、カボチャ専用です。これで、大きなカボチャを二つに切ります。そこまでやっておくと、あとは配偶者の包丁まかせで大丈夫です。
 
最初は堅い木を切る気分です。カボチャの内側の形状を考えながら、今はどのあたりまで歯先が入っているかを想像し、あせらずに前後に引いていると、そのうちここまでくれば大丈夫という感触が鋸に伝わってきます。そうなれば、鋸を止めて、手で二つにパカンと割って作業はお終い。
 
あとはタワシの登場です。鋸の歯のギザギザに絡みついた植物繊維をタワシで洗い落とします。こういう場合にタワシ以上に役に立つ用具は、ぼくは寡聞にして知りません。
 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月26日 (水)

ポリ袋の密封用具、ネーミングがいいと思う

商品名を出さないと始まらないので出しますが、料理を含む日常生活でとても重宝しているのが「Ziplock」です。機能進化が止まらない。今度の新しいのは蓋のくっつき度が素晴らしい。機能も素晴らしいがネーミングも素晴らしい。ただし、「もどき」商品に手を出すとジッパー機能が劣るので後悔します。
 
ある会社のレーザープリンターは「Laserjet」というブランド名ですが、競合会社の同種の製品のブランド名は「Lasershot」。文字も音も似てはいますが、同じではない。
 
最近「Anylock」という名前のポリ袋なんかに使う密封用具に出合いました。あるタイプのチーズを買ったときのおまけです。今まで全くその存在を知りませんでした。名前がZiplockと似ています。しかし、同じではない。なんでもロックできるわけではないのですが、結構いいネーミングだと思います。
 
調べてみると、日本での発売はけっこう古い。2006年2月です。その時のニュースリリースの一部を以下に引用してみます(「・・・」部分)。
 
「□□□株式会社では、家庭内をはじめ、レジャー・旅行などで最適な開封済みポリ袋密封用具<Anylock(エニーロック)>を新発売します。<Anylock(エニーロック)>は、韓国で開発された製品で、スティックを差し込んで押し込むだけの簡単操作で、食料品などが入った開封済みのポリ袋を密封することができる機能的な製品です。2006年1月から東急ハンズ7店をはじめ、ノベルティルートで展開しています。」
 
「これまでは、開封済のポリ袋は輪ゴム、クリップのようなもので留めるのが一般的でしたが、手間がかかったり、繰り返しによる劣化がありました。また、シーラーが付いている袋がありますが、シーラーの溝の中に入っている食材のカスなどが詰まってよく閉まらないといった問題もありました。<Anylock(エニーロック)>はこれらの問題を解決した画期的な密封用具で、かさばることがないため、台所で、居間で、レジャーで、旅先でと様々なシーンで使用することができます。」
 
ためしに使ってみると、確かにその通りです。スナック菓子がお好きな家庭では、食べかけの菓子袋にいいかもしれません。我が家では、湿気を嫌う粉物や胡麻は袋から出した後は別の専用容器に保管するし、シーラー付きの袋(たとえば、カットした乾ワカメなどが入った袋)がよく閉まらないといったこともありません。市販のスナック菓子はほとんど食べないので、今のところ候補は北海道産のお米で作った袋入りの切り餅くらいです。個々の餅は個別にパッケージングされているので、開封後の大袋の口を留めておきます。
 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月25日 (火)

勝手に選んで勝手にあげる

ぼくは、彼の歌はラジオで聴いたし曲のいくつかは譜面を見たこともあるけれども、アルバムを持っているわけでもなくコンサートに行ったことがあるわけでもないので、とりたててファンというのではありません。そういうぼくにも、今回のノーベル文学賞の一件はなかなか面白い。
 
メディアの報道を全国紙からスポーツ紙までいくつか目を通してみると、そこに書かれている委員会(正式名称は知りません、ノーベル賞の受賞者を選ぶ役割をもったグループのことです)の反応が面白い。といっても、メディアによって書き方、言葉の選び方が違いますが、想定外の反応はありません。
 
温和なのは、「彼には直接は連絡できないし、彼から返事もない。当惑している。」といったもの。温和でないのは「何の返事もないとは失礼な。ノーベル賞の権威をなんと考えているのか。彼は自分をよほど大物だと思っているのだろう。」本当にこういう言葉を使ったのかどうかは定かではありませんが、まあそんなところでしょう。
 
このグループは、それぞれの分野で顕著な実績を上げあとは仕上げの名誉だけという学者や文学者とのお付き合いに慣れ過ぎているのかもしれない。この賞のプロセスは、勝手に選んで勝手にあげる、というものなので、こういう勝手に対して何の反応もしない勝手があってもおかしくはありません。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月24日 (月)

原子力の発電コスト-関連する数字が表に出てきてわかりやすくなりました

東京新聞に次のような記事がありました(2016年10月20日)。一部を引用します。
 
「原発処理に総額30兆円 既に国民負担14兆円 本紙調べ」
 
 「原発政策を進めるには原発建設費、地元補助金を除き、関連処理費用として東京電力福島第一原発の事故処理、廃炉、最終処分場建設、核燃サイクルに最低でも約三十兆円かかることが本紙の調べで分かった。十九日には、経済産業省が有識者会合の作業部会を開き、規制変更によって廃炉が決まった原発の廃炉費用を電気料金に上乗せする方針を固めた。高速増殖炉もんじゅの行き詰まりなど原発政策の矛盾が拡大する中、政府が国民負担を増やそうとする論議が本格化する。すでに国民は電気料金や税金で十四兆円を負担しており、今後、さらに十六兆円以上の負担を迫られる可能性がある。・・・」
 
「福島第一原発の処理に必要なお金は、二〇一三年時点の見積もりを超過。二・五兆円を見込んでいた除染費が来年度予算の概算要求では三・三兆円に、被災者への賠償金がすでに六・三兆円にのぼっている。廃炉費用の見込み額も二兆円となっており、総額で十二兆円以上かかりそう。東電は自力で払うのは困難とみて政府に支援を求めた。」
 
_ (東京新聞)
 
原子力発電の後始末費用については、どこかで数字がきちんと試算され整理されているとは思うのですが、目立つ形ではあまり公表されません。しかし、福島の事故から5年以上が経過し、必要に迫られてそういう数字が少しずつ表に出てきました。しかし、相変わらず安いということになっている原子力発電コストの見直し結果や再計算とはリンクしない形での発表です。
 
以前に発表されて僕が手元に控えている廃炉関連の数字は以下の二つです。
 
ひとつは「東海原発(出力16.6万kW)」の廃炉費用で、総額885億円。ただし解体で発生する低レベル放射性廃棄物は敷地内に置いてあるので、最終的な保管場所は決まっていないようです、そういう状況での885億円。2013年5月。日本の原子力発電所の出力は、2010年3月31日現在、総計54基、4884.7万kWだったので、かりに廃炉費用が出力に比例すると考えて単純計算をしてみると(4884.7万kW / 16.6万kW * 885億円)、日本全体の原子力発電の廃炉費用は26兆419億円。
 
もうひとつは「電気事業連合会」の2002年の試算です。これだと、再処理工場(青森県・稼働期間40年)や商業運転原発(52基・稼働期間40年)の一定の増設を見込んだうえの解体・撤去のための積み立て費用や高・低両レベルの放射性廃棄物の貯蔵・処分など一連の費用が26兆6000億円。
 
下の図表は、「原子力政策大綱見直しの必要について-費用論から見た問題提起-」(立命館大学・大島堅一教授)<「内閣府 第48回原子力委員会定例会議」(平成22年9月7日)の配布資料>からお借りしたものですが、最初に引用した東京新聞の記事や上の数字(26兆円)とこのフレームワークを照らし合わせるとわかりやすい。
 
Photo
 
東京新聞の「約30兆円+α」は「原発政策を進めるには原発建設費、地元補助金を除き」となっているので「①+②+④」に相当。電気事業連合会の試算は、作られたのが福島の事故以前なので「①+②+③」、「④」はほとんど含まれていません。④を「12兆円+α」とすると、「①+②+③」の26兆円と合わせて「38兆円+α」。αの実態が見えないのですが、こういうのは、たいていは、後出しで膨らんでいく傾向なので、原発の後始末費用は、おおざっぱに40兆円です。こういう数字を反映した新しい発電コスト比較表を見てみたいものです。
 
5年前の「コスト等検証委員会報告書」(平成23年12月19日)では、文章表現は「原子力の発電コストは、約9円以上。8.9円 /kWh以上。事故リスク対応費用等の社会的費用が発生。」、「石炭・LNGの発電コストは10円台。燃料費やCO2対策により上昇。原子力と同等の競争力。」となっています。しかし、上部にグラデーションのかかった棒グラフ表現だと「約9円以上」とは「11円」のことです。はたして11円で収まるのかどうか。原子力発電のコスパは高くない。
 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月21日 (金)

大根の天日干しと保護作業

幸運な年はそういう作業は発生しないのですが、たいていの年は雨が降りこむといった事態が一度は起こるので、天日干し中の大根の退避作業や保護作業が必要になります。
 
昨晩は、天気予報通りに振り込む感じの雨と雪と霙(みぞれ)になり、外気温も1℃~2℃くらいまで低くなりそうだったので、90リットルの厚手のポリ袋を2個使って、雨・雪・霙除けです。一度屋内に退避させたのですが、高めの室温はよくないのでまた外へ。風でパタパタならないように、覆いの足元をクリップで留めたり、全体を麻ひもで結わいたりと結構忙しい。
 
_
 
今年の大根は全部で25本。一度にまとめて買えなかったので、写真の右側の15本が干し始めて少し日がたったもの、左側の10本は吊るしたばかりのもの。あと1週間ほど太陽と風に晒す予定ですが、漬け込むときは、今年は、より干しあがり程度のより高いものは甕(かめ)の下の方へ、そうでないものを上側に。2か月と少し寝かし、年が明けて食べ始めるときは上の方から順番に。5月初旬まで食べるので最後の数本は半年間は寝ていることになる。
 
永平寺では、200人いる修行僧の日常の食事用に1万本もの干し大根が漬けこまれ、1年ほどじっくりと寝かしておくそうです。ひとりあたりのタクアン消費量はしたがって年間50本ということになります。永平寺にはタクアンがよく似合います。
 
B

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月20日 (木)

ボージャクブジンな年寄りにはうんざり

体の動きが悪いというのも少しは原因しているかもしれませんが、そこにいるそういう年齢層の70%から80%くらいは、僕の目にはボージャクブジン(傍若無人)と映りました。文字通り、傍(かたわ)らに人なきがごとし、です。
 
地元の消費者向けに毎年開催されている、北海道の農産物と水産物の即売会みたいなのがあったので(まだ開催中ですが)、収穫量が多くないのでこの機会を逃すと手に入りにくい種類の北海道産のリンゴ(たとえば、赤い「ひめかみ」や青い「とき」)を求めて、配偶者と会場に出向きました。午後の遅い時間だったのですが、土日が休みの勤労者はまだ労働中の時間帯だったので、高齢者や主婦と思しき女性が目立ちます。週日がお休みなのかもしれない二人連れも混じっています。それほど広い会場ではないので、結構な混雑です。
 
「駐車場が見つからなかったら、車は好きな場所に止めていいのです。車を止めたいところが駐車場です。」と、以前、親切に教えてくれたのは名古屋のある散髪屋の親父さんでしたが、その高齢の女性も、私の歩きたいところが私の専用通路といった確信的な表情で農産物と農産物の間の通路を人に買い物袋がぶつかるのも気にしません。邪魔な雪を除雪車で排除する風情で目的の場所に向かいます。その女性と同じような行動パターンの女性も結構いらっしゃいます。みなさん人生の経験が豊富な方ばかりです。そのボージャクブジンぶりにはちょっとうんざりです。
 
昔は姥捨て山というものがあったそうな。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月19日 (水)

札幌の柿

これは間違いなく柿です。近所の通りで実をつけていました。まだ青い。しかし、誰も気にしない。渋柿でおいしくないので、そしてそのことをみんな知っているので誰も気にしないのかもしれません。でも、札幌に柿?
 
以前(数年前)、札幌市内のどこかで、姉妹と思しき女の子の二人連れが、高いところにある赤くなった柿の実を、柄の長い剪定鋏(せんていばさみ)のようなもので採ろうとしている場面に遭遇したことがあります。札幌の柿はそれが最初、今回が二回目です。柿の北限はどこか?
 
B
 
杉の北限は函館あたりですが、柿の北限もそのあたりだろうと勝手に決めています。この柿は例外的に寒さに強いタイプかもしれない。しかし、面倒なので確かめない。しかし、この柿のそばを通るたびに、徐々に色づくのを観察することにしたいと思っています。まったくそうならない可能性もあるかもしれませんが。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月18日 (火)

タクアン用の大根

雨模様が続く週という気象台の予報とは違って、先週は乾燥した晴れの日が続きました。今週もカラッとした天気が続きそうです。大根の天日干しは10月の最後の週にという「地元の経験則」は、去年もそうでしたが、今年も正確には当てはまらないみたいです。予定を1週間から10日間ほど前倒しします。
 
去年は北見のある農家からタクアン用だとお願いして小ぶりな青首大根を30本ほど取り寄せましたが、今年は8月の台風による畑作地洪水の影響で、北見のその農家からは大根は手に入りません。その代替案として、近所の小売店で、近隣の農家で栽培した大根の中から、小ぶりなものか比較的細長いのを選んで買うことにしました。何本かっずつ数回に分けて購入です。北海道産の大根は青首大根なので、その中でタクアン向きの美人を選別というわけです。
 
買ってきたら干さないと傷んでしまう。だから、そのたびごとに紐で結わいて天日干しです。乾燥日数がばらつきますが、致し方ありません。なんとかなるでしょう。下の写真では8本がぶら下がっていますが、現在は12本。今年はどういうわけかタクアン向けの細長いのが手に入るので、20本を少し超えたくらいの本数でいいかもしれません。
 
Img_0017_3 最初の8本

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月17日 (月)

米麹が売り出される季節

タクアンやその他の冬の漬物に使う米麹(こめこうじ)が売り出される時期になりました。下の写真は、先日購入したばかりの200gパッケージの米麹で、使っている米は、この米麹用に、北海道の雨竜町(札幌の北に位置する町)で生産された「ななつぼし」です。この手の商品は、一度にまとめて生産し、売れてしまえばそれでお終いという性格なので、商品棚で見つけたらすぐにまとめて買っておきます。
 
Photo
 
その気になれば米麹はこの時期をはずしても手に入ります。が、その場合は業務用需要として一定量以上の注文になるので、購入後は、一年を通じて塩麹や醤油麹を作り続け、使い続けるといった覚悟と消費計画が必要です。さしあたって使わない分は冷凍庫保存です。業務用は、当選のことながら小分けされていないので、利用時や保管時の利便を考えると、消費者側で、たとえば200gごとに袋に小分けしておくといった手間暇がかかります。だから最初からパッケージされたものを買っておく方が便利です。
 
日常の塩麹や醤油麹や甘酒を作るときにもにも少しずつ使いますが、この米麹が活躍するのはまもなく始まるタクアン作りの時です。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月14日 (金)

亀の子タワシはデパートやスーパーでは見かけない

新型の亀の子タワシは伝統的なタイプよりも持ちにくいけれども、そのドーナッツ型の形状のおかげで野菜くずのたまった器具の裏側や狭いところの汚れは、従来型よりは落としやすい。しかし、泥がついたままの根菜類(ニンジン、ゴボウ、大根、さといも、レンコンなど)の泥をゴシゴシと洗って落とす場合には掌に収まる感じの従来型が適しているかもしれません。いずれにせよ、「亀の子たわし」がないと埒(らち)があかない作業が家庭には存在します。
 
__atm
 
いつも不思議だと思っているのですが、まれな例外店を除き、こういう伝統的な便利グッズをデパートやスーパーの家庭用品売り場で売っていません。その理由がよくわからない。たとえば根菜類の泥を水洗いするといった消費者需要がほとんどないので店頭に置かない、ということなのか。一方、インターネット系チャネルでは簡単に入手できます。
 
亀の子タワシは、しばらく前から、ロングテール商品のひとつになってしまったのかもしれません。しかし、ロングテール商品として存在しているということは、細々とでも継続需要があるということなので、その限りでは、喜ばしいことです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月13日 (木)

白いふりかけの復活

最近では「うま味調味料」と呼ばれるようになった「化学調味料」は、かつては日本の食卓の人気商品で、「白いふりかけ」風の瓶をよく見かけたものです。しかし、実態は「化学調味料」なので、家庭の食卓での直接の摂取という意味では、日本では人気がなくなりました。
 
しかし、その「化学調味料」が、家庭向け・個人消費向けの商品として宣伝される風景が、また復活してきたようです。ついこの間、そういうテレビコマーシャルに出合いました。昭和の終わりから平成28年までの30年間が突然消滅してしまったような印象です。
 
「化学調味料」が業務用の味付けマジックとして加工食品製造や外食店で活躍しているのは知っていましたし、ここ数年は化学調味料の個人消費用販路を中国や東南アジア諸国で開拓していることも知っていましたが、ここまで直接的に日本の消費者向けの訴求活動を再開するとは思いませんでした。
 
売れる見込みのないものは宣伝しないので、そういうものを欲しがる、あるいはそういうものの摂取を気にしない家庭や個人消費者が十分な規模まで増えてきたということなのでしょう。「味付けに困ったらマヨネーズ、なんにでもマヨネーズ」というトレンドに見られるところの家庭や個人の「味付け欲求」や日常生活における「時短欲求」とも適合的です。熱いご飯に直接振りかける場面の紹介などはその一歩先を行っているようです。
 
4年半ほど前(2012年3月)に「白いふりかけ、あるいは、うまみ調味料」という記事を書きました。以下にそれを再掲してみます。
 
 
「ふりかけ」というご飯に振りかけて食べるための食品があります。広辞苑やWikipediaの説明を参照すると、「飯の上に振りかけて食べる食品。魚粉・海苔(のり)・塩などをまぜ合せたもの。」(広辞苑)、「ふりかけとは、主に炊いた米飯にふりかけて使う、粉末状、粒子状、あるいはそぼろ状の調味料的副食物のこと。食事に際して調理するのではなく、作り置きの常備菜的なものを指すことが多く、商品化された市販品の種類も豊富である。」(Wikipedia)となっています。
 
だから、一般のふりかけはどの素材の色がより強く出るかによって全体が緑になったり、茶色や赤みが勝ったりしますが、要は微妙にカラフルです。
 
世の中には、それとは違って白いふりかけがあります。これはうまみ調味料(以前の名称は、こちらが正確だが、化学調味料)とも呼ばれおり、かつて日本の食卓を風靡(ふうび)したことがあります。家庭の食卓からはすでに消えてしまったと思っていたのですが、ご夫婦が熟年以上の一部の家庭ではまだ健在のようです。そういう家庭の食卓にお邪魔することもあり、そこに醤油さしと白いふりかけの入った容器が置かれているのを見ると何十年かをタイムスリップした気分になります。
 
どう利用するかというと、ここは札幌なので、僕が拝見したのは、白菜の漬物などに振りかけて食べるというもの。白菜に限らず、漬物に振りかける方が多いようです。観察事例が少ないので、それが一般的な使われ方かどうかはわかりませんが、愛好者がまだそれなりにいらっしゃることはわかりました。
 
しかし、家庭用でなく業務用となると、この白いふりかけはあいかわらず活躍の様子です。手元に細かい統計数字などはないのですが、街の中華料理店(含む、ラーメン店)の一部ではうまみ調味料(化学調味料)は当然の必需品とされているようで、それが作り出す濃厚な、癖になる味を売りにしているチェーン店が繁盛しています。
 
普段の我々にもう少しおなじみなのは「アミノ酸等」。コンビニ弁当や加工食品、パッケージングされたお惣菜を買った時に袋や包みの「原材料名」欄に「アミノ酸等」という表示があれば、それは、うまみ調味料(化学調味料)のことです。
 
アジアの人たちは、このうまみ調味料(化学調味料)が現在の日本人以上に好きな様子で、これにはうまみ調味料メーカーのマーケティングも大いに「貢献」していると思いますが、世界全体のうまみ調味料(化学調味料、すなわちMSG:グルタミン酸ナトリウム)の消費量のうち、2003年では、
 
・日本や中国を含むアジア・オセアニアの消費量は、83%
・中国の消費量はアジア・オセアニア消費量の45%(あるいは、世界消費量の38%)。
 
日本でも、各種の食品や食材(惣菜や野菜、そしてお米など)の小口パック販売が盛んになってきましたが、アジアの発展途上国でのうまみ調味料(化学調味料)の小口パック・マーケティングはもっと徹底していて、ワンコイン販売が主流のようです。ワンコインといっても、使い切りサイズ、気軽に買える価格帯なので、ワンコインとは日本円に換算すると5円玉ないし1円玉。500円硬貨ではありません。
 
しかし、昼時の日本のOLにたとえてみれば、500円硬貨を1枚持ってコンビニにお弁当とお茶を買いに行ったそのついでに、あまった50円で甘いお菓子を買うという感覚に近いのかもしれません。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月12日 (水)

ホクホクとして栗のよう

栗といっても栗羊羹や栗きんとんを食べたいとは思いません。栗きんとんは季節のおめでたいものなのでお正月の間は仕方ないとは思うのですが、あの甘いのに、それ以外の時期にお目にかかりたいという気分にはならない。しかし、まだ熱い焼き栗だけは例外です。自然の柔らかい甘さがいい。
 
つまり、「ホクホクとして栗のよう」というのは誉め言葉です。それが形容詞としてしばしば使われる野菜に、カボチャとジャガイモがあります。とくにカボチャのホクホク感を、どうしても栗のようだと供給側は表現したくなるみたいです。だからカボチャには「くりゆたか」「くりあじ」「くり将軍」などと直接に栗という字のつく品種がある。消費者もホカホカとした栗の味は大好きです。
 
「くり将軍」を開発・販売している種苗会社のウェブサイトを拝見すると「くり将軍」は「早生、大型果、多収でホクホクで甘い食味」、「収穫直後でも糖度10度程度あり、後熟せずに加工も可能。また、収穫後1ヶ月以上経っても紛質が維持され、貯蔵性も高い。」と宣伝されています。
 
北海道産のジャガイモにも栗のホクホク感を持ったものがあります。教科書風に書けば、その代表が2002年に登場した「インカのめざめ」とその後継の「インカのひとみ」で、ナッツ風味や栗風味を持った粘質で舌触りの滑らかなジャガイモです。しかし、生産量は少ない。
 
通販サイトを拝見すると次のような宣伝コピーが目に入りました。「黄金のじゃがいもインカのめざめ!濃厚な味、さつまいも?栗みたい!自然の甘みやホクホクの食感を味わうならこれ!」 北海道以外の方も、楽しめるみたいです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月11日 (火)

大きいカボチャ、小さいカボチャ

どういうサイズ以上を大きいというのかは人によりますが、ここでは家庭用の包丁で何とか処理できる範囲を超えたサイズを大きいと呼ぶことにします。カボチャの話です。身近な例でいうと、配偶者がひとりでなんとかなるのが大きすぎないサイズ、危なそうなのでぼくが最初の切り分け段階で手伝いの手を出すのが大きいサイズということになります。
 
カボチャは8月から2月が旬なので、今は旬の真っ盛りです。カボチャの出荷量は国内では北海道が一番多く、国内出荷量の6割に達します。だから近所の小売店でも、大小さまざまなカボチャが売られています。消費者のある種の利便を考えて4分の1にカットしたのも棚いっぱいに並んでいる。
 
ある種の利便というのは、カットしてあるカボチャは調理しやすいのですが、まるものと違って日持ちがしない。そういう意味で「ある種」の利便です。カボチャやタマネギやジャガイモなどはある程度の日持ちがしないとつまらない。
 
小さいサイズのカボチャもあって、坊ちゃんカボチャと呼ばれているサイズやそれよりも一回り小さいサイズもあります。しかし、小さいのは、なかにはホクホクとおいしいのもあるけれども、食べる部分が少ないというか薄くて、我が家では通常は購入対象外です。
 
とても硬くて大きなサイズの「雪化粧」みたいなのを買った場合には、最初の切り分けは包丁では無理なので、折り畳みの鋸(のこぎり)を持ち出してきます。そういう時には、業務用の「カボチャカッター」があるとさぞや便利だろうと思い、年に2~3回はそういう道具の購入を考えますが、適当な保管場所がないので、いまだ実現には至っていません。カボチャは大きい方がいいのですが、毎回そういうわけにはいかない。
 
B_2 _2013_007
            雪化粧

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 6日 (木)

ユーザーインターフェース

あるソフトウェアを勉強中です。ぼくにとっては初めてのソフトウェアです。ある分野の専門家に人気のソフトウェアなのですが、その機能のサブセットのサブセットくらいの機能を持った他のソフトウェアは使ったことがあるので簡単になじめるかと思いきや、そうは問屋が卸さなかった。
 
よくできたソフトウェアのユーザーインターフェースにはそれらしい特徴というか癖があり、それに習熟してくるとそのソフトウェアはかゆいところに手が届くような使い勝手を発揮します。しかし、習熟度の低いユーザーにとっては、巨大なウェブサイトのハイパーリンクのように複雑に絡み合った(ように思える)機能集合と取り組むのは、けっこう鬱陶しい。でも、そのうち慣れてくるだろうと、暢気に構えています。
 
ユーザーインターフェースといえば、思い出すのがS社とP社。新しい技術を常に他社に先行して消費者向けのハイテク商品を製品化するのが得意なのがS社ですが、開発エンジニアがマニアックに凝り過ぎるせいか、だんだんとユーザーインターフェースが「高度化」し、マニアックユーザーには快感なのでしょうが、一般ユーザーには複雑怪奇、魑魅魍魎(ちみもうりょう)と化します。そこにP社の製品のようなわかりやすくてなじみやすいユーザーインターフェースが登場すると、シェアはP社に流れていく。
 
現在、セルフトレーニング中のソフトウェアはその分野のデファクトなので、結果として、「たいていのユーザーはある製品が持っている(その製品に組み込まれた)機能の一部(数%からせいぜい2割)しか使わない」ということを確認することになるにせよ、まあ、とりあえずはトレーニングに精出すしかなさそうです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 5日 (水)

コーヒーの香りと味

匂い立つような香りをもっているのだけれども、それを飲んでみると同じような驚きが味には伴わない種類の日本酒があります。逆に、香りはさほど華やかではないのだけれど、口に含んだ瞬間に、その旨さに言葉を一瞬失ってしまうようなタイプもある。
 
以前、コーヒーを飲まない青年についての話をどこかで読んだことがあります。お店から漂い出てくる素晴らしい香りの飲み物がコーヒーだとわかり、お店に入ってコーヒーを注文したところ、その味わいはその香りからは想像していたものと大きく隔たっていたので、それ以来コーヒーを飲まなくなったという話です。どういう種類の豆を飲んだのかの詳細は不明ですが、何となく納得できる話ではあります。
 
お店で焙煎しブレンドしたのを粗挽きで買ってきて自宅で楽しむのが普段の我が家のコーヒーですが(多めに買ったときは冷凍庫保管)、それを選んだ理由は、その味です。そのブレンドの粗挽きは匂い立つ香りは持っていませんが、味が素晴らしい。お客様には「とてもおいしいコーヒーです」といって丁寧に入れたのを比較的小さめのカップでお出しします。コーヒーのお好きな方の満足げな表情を見るのはいいものです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 4日 (火)

ドライエイジド・ポーク(熟成乾燥豚肉)

牛肉などの肉を枝肉のまま吊るして熟成肉を作る方法は古くからあって、牧畜文化や家畜文化の浸透した国や地域ではおなじみの光景です。映画などでも効果的なシーンとして熟成中の枝肉の映像が利用されることがある。この方法は枝枯らし熟成法というそうです。
 
一方、ドライ熟成法、あるいはドライエイジング(Dry Aging)という肉の熟成方法もあります。ドライエイジング(乾燥熟成)とは、お肉を、温度が1℃前後で湿度が70%前後の熟成庫の棚に裸の状態で並べて強い風を送り、表面を乾燥させながら肉固有の臭みを飛ばして熟成させていく方法です。熟成により、肉は柔らかく、味は水分が15%ほど飛ぶので濃厚になる。
 
ドライエイジド・ビーフ(Dry Aged Beef、乾燥熟成牛肉)にはときどき出合いますが、ドライエイジド・ポーク(Dry Aged Pork、乾燥熟成豚肉)にはあまりお目にかかれません。しかし、両方を控えめな量で一般消費者に販売しているお肉屋さんも札幌にはあります。おいしいので、どちらかを、ときどきですが、継続的に購入しています。お店の方の話によれば、牛肉(北海道産)の熟成期間は3週間、豚肉(北海道産)は熟成日数が10日間。
 
北海道には、明治以降ですが、豚肉の文化があります。豚肉の焼き鳥とか豚肉の丼です。熟成乾燥牛肉や熟成乾燥豚肉を、肉の味をそのまま生かした感じの焼肉ドン風で食べるとけっこう幸せな気分になります。
 
蛇足ですが、「広辞苑」によれば「やきとり(焼鳥)」とは「鳥肉に、たれ・塩などをつけてあぶりやいたもの。牛・豚などの臓物を串焼きにしたものにもいう。『―で一杯やる』」。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月 3日 (月)

ぼくならきっと間違える

次のような見出しと書き出しの新聞記事がありました。
 
「『深い学び』なお途上」「小6・中3 学力テスト結果」「2016年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)は基礎知識の定着に一定の改善がみられたものの、やりとりや表現を理解する力や根拠を示して書く力などに引き続き課題が残った。・・・」(日本経済新聞、2016年9月30日)
 
そのなかで紹介されていた4つの「誤答が目立った問題」(小6向け算数、中3向け数学、小6向け国語、中3向け国語)のうちのひとつが以下に引用した「小6向けの国語の問題」(小学校のB問題)とその「正答」です。記事の最後にあるように「正答」が「番号2」なら、ぼくはきっと間違えています。(問題文はクリックすると大きくなります。)
 
B1_jpeg
B2_jpeg
B3_jpeg
 
問題文の中で提示されているのがまん中の「インタビューの一部」だけで、最初の「事前に準備したインタビューメモ」がなければ、ぼくも「その説明として最も適切なもの」としては(なんとなくすっきりとしないのだけれども、とりあえず)選択肢の「2」を選んだだろうと思います。しかし、実際には、よく考えられた(と、ぼくには思われる)「事前に準備したインタビューメモ」があるので、まあ、正答は「1」でもいいし「2」でもいい。「3」でもいいし「4」でもいい。
 
「外国産の安いもの」と「地産地消の新せんなもの」の両方にそれぞれ需要があることを、準備段階で、小学生の山下さんは知っている。そういう前もって予想してあった需要構造を頭の中に描きながら山下さんはスーパーマーケットの店長にインタビューしています。
 
店長は、山下さんに、売れ筋は「外国産の安いもの」と「新せんさや品質など、産地にかかわらず、値段が高くても安心して食べることができるもの」と答えています。「新せんさや品質など、産地にかかわらず、値段が高くても安心して食べることができるもの」は「地産地消の新せんなもの」に限定されるわけではありませんが、問題文の文脈では両者はけっこう重なっているようです。つまり、店長の発言は、山下さんが前もって予想してあった需要構造と重なります。だから、「2」は「その説明として最も適切なもの」ではなく、「その説明として最も<不>適切なもの」に近い。
 
最初に引用した記事の本文は以下のように結論付けます。
 
「小学校の国語は相手の意図を捉えて話を聞いたり、質問したりする問題などで誤答が目立つ。スーパーマーケットの店長へのインタビューを読み、どのような意図で質問したのかを4択から選ぶB問題の正答率は51.2%。相手の考えや自分の予想との違いを理解し、話を注意深く聞くことが苦手な傾向が浮き彫りになった。」
 
普段の教室で先生は「相手の考えや自分の予想との違いを理解し、話を注意深く聞くことが大切」と生徒に繰りすことになっているのでしょう。しかし、小学生も高学年になると「先生(出題者)は2を選ぶことを期待しているみたいだが、この場合、2が必ずしも正しいとはいえないので、2以外を選んだらどうなるか、先生を試してみよう」といった発想を持つ子が幾分かはいるに違いない。そういう理由で2以外を選んだ生徒からの質問に先生はどう対応するのでしょう。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »