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2016年10月 3日 (月)

ぼくならきっと間違える

次のような見出しと書き出しの新聞記事がありました。
 
「『深い学び』なお途上」「小6・中3 学力テスト結果」「2016年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)は基礎知識の定着に一定の改善がみられたものの、やりとりや表現を理解する力や根拠を示して書く力などに引き続き課題が残った。・・・」(日本経済新聞、2016年9月30日)
 
そのなかで紹介されていた4つの「誤答が目立った問題」(小6向け算数、中3向け数学、小6向け国語、中3向け国語)のうちのひとつが以下に引用した「小6向けの国語の問題」(小学校のB問題)とその「正答」です。記事の最後にあるように「正答」が「番号2」なら、ぼくはきっと間違えています。(問題文はクリックすると大きくなります。)
 
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問題文の中で提示されているのがまん中の「インタビューの一部」だけで、最初の「事前に準備したインタビューメモ」がなければ、ぼくも「その説明として最も適切なもの」としては(なんとなくすっきりとしないのだけれども、とりあえず)選択肢の「2」を選んだだろうと思います。しかし、実際には、よく考えられた(と、ぼくには思われる)「事前に準備したインタビューメモ」があるので、まあ、正答は「1」でもいいし「2」でもいい。「3」でもいいし「4」でもいい。
 
「外国産の安いもの」と「地産地消の新せんなもの」の両方にそれぞれ需要があることを、準備段階で、小学生の山下さんは知っている。そういう前もって予想してあった需要構造を頭の中に描きながら山下さんはスーパーマーケットの店長にインタビューしています。
 
店長は、山下さんに、売れ筋は「外国産の安いもの」と「新せんさや品質など、産地にかかわらず、値段が高くても安心して食べることができるもの」と答えています。「新せんさや品質など、産地にかかわらず、値段が高くても安心して食べることができるもの」は「地産地消の新せんなもの」に限定されるわけではありませんが、問題文の文脈では両者はけっこう重なっているようです。つまり、店長の発言は、山下さんが前もって予想してあった需要構造と重なります。だから、「2」は「その説明として最も適切なもの」ではなく、「その説明として最も<不>適切なもの」に近い。
 
最初に引用した記事の本文は以下のように結論付けます。
 
「小学校の国語は相手の意図を捉えて話を聞いたり、質問したりする問題などで誤答が目立つ。スーパーマーケットの店長へのインタビューを読み、どのような意図で質問したのかを4択から選ぶB問題の正答率は51.2%。相手の考えや自分の予想との違いを理解し、話を注意深く聞くことが苦手な傾向が浮き彫りになった。」
 
普段の教室で先生は「相手の考えや自分の予想との違いを理解し、話を注意深く聞くことが大切」と生徒に繰りすことになっているのでしょう。しかし、小学生も高学年になると「先生(出題者)は2を選ぶことを期待しているみたいだが、この場合、2が必ずしも正しいとはいえないので、2以外を選んだらどうなるか、先生を試してみよう」といった発想を持つ子が幾分かはいるに違いない。そういう理由で2以外を選んだ生徒からの質問に先生はどう対応するのでしょう。

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