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2016年12月

2016年12月30日 (金)

12月30日から1月4日まで、ブログはお休みさせていただきます。

よいお年をお迎えください。

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           高いお米、安いご飯

 

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2016年12月29日 (木)

雪が降るとポイント故障、雪が降らないときは車両故障

鉄道がもっとしっかりしていてくれると助かるのだけれど、雪が降るとポイント故障、雪が降らないときは車両故障というのがどうも癖みたいで、だから、たとえば「車両故障の影響で、□□駅~札幌駅間の一部列車に運休が出ています。」という案内には季節にかかわらずよく出合います。
 
ある路線の「一部列車に運休が出ています」の「一部」の内容が時間とともに悪化してくると、車両の使いまわしの多いJR北海道なので、その路線から他の関連路線に玉突き現象で遅れや運休が出始めます。ぼくたちは、空港ゲートの入り口で、「機材の到着が遅れておりますので、搭乗のご案内は〇時〇分ころを予定しております」というのに一定頻度で遭遇しますが、それと同じことがとくに札幌駅やその周辺駅でぞろぞろと発生することになります。
 
雪の降らない季節なら列車の代わりにタクシーという代替手段もあるのですが、この時期の車道は、路面は積もって凍った雪がいったん融けて固まった氷の凸凹状態で、車線は、片側2車線が左右を高い雪の壁に挟まれて1車線になり、片側1車線のところは車1台分の単線になるので、乗ってから目的地までの所要時間と料金の計算ができません。それから、そういう場合は、皆さんがタクシー乗り場に殺到するので、タクシーに乗るまでも重労働です。
 
地下鉄は雪の影響を受けないのでありがたいのですが地下鉄の駅とJRの駅が隣接しているところは非常に限定されます。したがって、札幌の郊外や近隣地域に用件のあるときは、八百万の神にひたすらお祈りです。
 
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 雪に埋もれたバス乗り場(札幌市内)

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2016年12月28日 (水)

日の出前、外は氷点下8℃

写真は今朝の日の出前です。昨晩からの寒気で、写真の時刻の外気温は氷点下8℃です。
 
歩道も車道も固いアイスバーン状態になります。平らにツルツル状態ならまだいいのですが、数日前の霙(みぞれ)で積もった雪が解け、そのあたりが部分的に水浸しになり、それがまた少し凍りかけたところにこの寒さなので、歩道も車道も氷の凸凹状態です。歩道の幅は狭く、とても歩きにくい、用心していてもつるっと滑る。車道も片側2車線が1車線になり、片側1車線のところは高い雪の壁に左右を挟まれた単線になるので破格に運転しづらい。
 
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水の中をじゃぼじゃぼと歩いたあとのブーツタイプの冬靴の手入れも大変ですが、こういう日は、靴底がいちばん滑らない種類の冬靴で出かけないとひどい目に合います。こんな日は1時間ほど乾いた雪が軽めに降ってくれると滑り止めになって具合がいいのですが、そうもいかない。

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2016年12月26日 (月)

続・雪と傘(あるいは、雪で傘が重い)

「笠へぽつとり椿だつた」(山頭火)ならそれまでは気分が晴れないでいても、「椿のぽつとり」は、うれしい瞬間です。しかし、歩道に張り出した樹の枝からどさっという音とともに湿った重い雪がなだれ落ちてくるといささかびっくりします。
 
先週の後半は二日続けて大雪でした。しかし、日中の気温が零度前後と比較的高いので、札幌らしいいつものさらさらしたパウダースノーではありません。湿った重い雪です。10分ほど歩くうちに傘がずしりと重くなってきました。この重さはなんだ?というくらいに重い。どういう感じの湿っぽい雪かというと、枝に厚く絡みついて落ちないタイプです(下の写真)。だから傘からも勝手には滑り落ちない。重いので、傘をすぼめながら逆さにして積もった雪を白い地面に向かって自分の重さで滑らせます。
 
そういう日は歩くときはできるだけ人通りの多い道を選びます。近道をしようと人通りのないところに迷い込むと、八甲田山の冬の行軍の一部を経験することになってしまう。しかし、雪が止むことなく降り続くと人の踏み跡でつくる歩道部分もだんだんと狭くなってきて、人ひとりが歩く幅しかなくなってきます。単線を走る列車の気分です。向こう側から来る人とすれ違う場合には、どちらか一方が一旦停止をしないと、不幸などちらかが膝まで雪に埋もれることになる。悲劇です。双方が傘を差している場合はそういう悲劇を回避するためにお互いがけっこう気を遣います。
 
だからというわけでもないとは思うのですが、札幌ではそういう雪の日も傘を差さずにフード付きのコートだけで平気な人たちが多い。どうも半分以上は傘を差していません。しかし、こういう雪の時には傘の効果が明らかに発揮される場面もあって、それは頭上の樹の枝から水っぽい雪の塊が傘にどさっと滑り落ちてくるような時です。傘にも相当な圧力がかかります。傘なしだと、身体中雪まみれになってしまう。
 
関連記事は「雪と傘」。
 
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2016年12月22日 (木)

冬至は個人的な祝祭日

北欧など冬が長くて日照時間の短い北の国では、一般に、夏至をお祝いする慣習があります。その慣習の意味はよくわかります。札幌という緯度が高くて夏の短い土地に住んでいると、気温の高さよりも、日照時間が長いこと、昼間が長いことの方が嬉しいと思うようになります。一年でいちばん昼間の長い日が特別なものになります。
 
その裏返しですが、ぼくは勝手に冬至をお祝いの日と決めています。その理由は、明日から日照時間が長くなり始めるからです。三月を経由し六月に向かってだんだんと長くなる。気温は二月下旬に向かってますます低くなりますが、たとえ雪で日照が陰っていても昼間の増加は喜ばしいことです。
 
昨日は冬至でした。特に何かをしたわけではありません。夜のお酒の量が若干増えたことくらいでしょうか。

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2016年12月21日 (水)

味噌と梅干しの棚卸し

年明けの10日過ぎくらいから食べ始める予定のタクアンのことを考えていたら、現在、甕で熟成中であるところの自家製味噌と自家製梅干しの棚卸しをしてみたくなりました。年月日は甕に入れて熟成を開始したそれぞれの日付。味噌用の大豆は北海道産、梅は和歌山産です。
 
【味噌】
 
2013年2月2日(玄米麹)
 
2014年2月1日(米麹)
2014年2月4日(米麹)
2014年2月5日(米麹)
 
2015年1月28日(米麹)
2015年1月29日(米麹)
2015年1月30日(米麹)
2015年3月17日(米麹)
2015年3月19日(米麹)
2015年3月20日(米麹)
 
2016年3月3日(米麹)
 
大豆と米麹を使った味噌を米(コメ)味噌と呼んでいます。日本ではいちばんポピュラーな味噌です。味や色のヴァリエーションに富んでいます。玄米麹を使った味噌は玄米(ゲンマイ)味噌です。大豆を全量、豆麹にして作る味噌が豆(マメ)味噌ですが、豆味噌は特定の地域では定番で、有名なのが愛知の八丁味噌。名古屋の知り合いは、味噌汁にはこの八丁味噌しか使いません。毎日が「赤だし」です。
 
米麹は手に入りやすいのですが、玄米麹は入手がむつかしい。したがって、2013年物の玄米味噌は、一定量をおいしく味わった後は寝かし続けています。
 
味噌づくりは配偶者との共同作業ですが2015年は頑張っていっぱい作ったので、全体のバランスをとるために2015年1月28日に仕込んだものを2年が経過したころに朝の味噌汁で使い始めます。2014年物は一部は使い切りましたが、残りはまだ当分は寝かせておく。
 
【梅干し】
 
2013年8月6日(完熟の南高梅)
2014年8月2日(龍神梅)
2015年8月2日(龍神梅)
2016年8月7日(龍神梅)
 
龍神梅に切り替えた理由は次の二つ。ひとつ目は、無農薬栽培の南高梅を購入するのがむつかしくなり、ぼくたちには龍神梅しか手に入らなくなったから。もうひとつの理由は、梅のサイズ。龍神梅の方が南高梅よりは一回り小ぶりで、我が家の日常生活には使いやすい。たとえば、朝食時の漬物の一部として少量の梅干しを楽しもうとすると、龍神梅だと一個でちょうど配偶者と僕との二人分になります。我が家の梅干しは伝統的な塩分濃度で作るので、常温で長期間保存できます。

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2016年12月20日 (火)

積もった雪の中を歩く人

先日の日曜日の早朝の話です。二日前の晩から大雪になり、その朝もまだ雪が舞っていました。気がつけば、50cmから60㎝という結構な積雪量です。雪の中を歩くのは好きではないので、深い雪には近づきません。しかしそういう場所を歩くことがどうしても必要なら、膝まである極寒地域用のゴム長とダウンのハーフコートと帽子と手袋を用意する。
 
こういう雪の中でも、いつものようにいつものコースを犬と一緒に進んでいく人たちもいます。下の写真には降り積もった雪になんとなくまっすぐな一本の筋が写っています。どなたかが愛犬と散歩を楽しんだ跡に違いない。橇(そり)を引くのが得意な種類の犬や寒さに強い犬にとっては、この程度の雪はまったく苦にならない。
 
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もう一枚は、上の写真とは別の年の撮影ですが、やはり大雪の翌日の早朝。若い女性がフード付きの黒いコートで雪の中を歩いてきます。雪を苦にしている様子はありません。車を気にしなくてよいこういう道をわざわざ選んで歩いている雰囲気です。
 
車の往来の多い道は、歩道が車道から除雪された雪で埋まってしまうのでそこに小型の除雪車で狭い通路を作るのですが、氷点下が続くと嫌な感じで滑るアイスバーン状態になる。雪の深さと樹の枝からたまに落ちてくる雪さえ気にしなければ、こういう道は一番安全な歩行空間かもしれません。
 
 

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2016年12月19日 (月)

冬の寒い夜は湯たんぽ

寒い冬の夜にとても重宝する昔ながらの品物です。湯たんぽの良さに気づいたのは数年前。それまでは、湯たんぽというものの心地よさを知りませんでした。現在愛用しているポリエチレンの一体成型タイプが使い勝手と使い心地がいちばんいいと思います。材質や形状がハイタッチな商品です。カバーは付属のものとそれより一回り大きいものを二重にして使っています。
 
それよりもはるかに値段の高い銅製の丸型タイプを試したこともありますが、一度使って、お湯を満たす、ふたを閉める、持ち運ぶという準備段階から実際の利用までの一連のプロセスにおけるその使い勝手の悪さに辟易し、燃えないゴミとして捨ててしまいました。ぼくとは違う感覚をお持ちの消費者もいらっしゃるかもしれませんが、開発者が頭の中だけで考えた商品という感じです。
 
寒い夜はその二重のカバーで覆った湯たんぽに足先で直接に触るとほっとします。しかし、直接の暖かさではなく、掛布団の中の空気を通して足先に暖かさが伝わってくるのを感じるのも楽しいものです。いつのまにか眠っています。
 

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2016年12月16日 (金)

トマトとコメ、ロシアと北海道

手元に、紙が経年変化で薄茶になりかけた1989年6月発行の文庫本があります。もとの単行本の出版はその数年前ですが、その本のタイトルは「ロシアについて…北方の原形…」。著者は司馬遼太郎。そのなかに以下のような一節があります。引用します。
 
『(ロシアの)帝政時代、すでにふれたように、シベリアの軍隊、役人、毛皮採集業者はたえず飢えていた。とくに穀物と野菜不足になやまされつづけた。壊血病がシベリア病ともいうべきものだった。こういう病的な状態のなかで、日本の発見こそ、この難題の解決に曙光をもたらすものでなくて何であったろう。ロシアは昂奮した。シベリアにおける食糧問題は解決する、とロシアの政治家たちはよろこんだ。シベリアに接している日本から食料を買おうではないか。幸い日本は農業国家だという。ロシアの政治家にとって、日本は、パンとキャベツの倉庫にみえたのにちがいない。・・・・さらには、シベリアの現地で獲れた毛皮を、地理的に最も近い文明国である江戸期日本に売れば、よりいっそうすばらしい。・・・この妙案は、帝政ロシアにとって、歴世の課題になった。』
 
シベリアを軸とした場合、ロシアはどんな対日外交や対日経済政策をとるか、その発想のプロトタイプが手際よくまとめられています。
 
北海道はトマトとコメの生産が盛んな地域です。たとえば2015年だと、トマトの生産量が日本で一番多いのは熊本(冬春トマト)、2番目が北海道(夏秋トマト)です(農水省データ)。ミニトマトだけだと北海道が一番多い。北海道の寒冷地仕様の住宅技術はたいしたものですが、トマトに限らず、もともと寒冷地向きではない穀物や野菜や果物を栽培するのも得意です。コメももともとは寒冷地向きの穀物ではありませんでした。北海道のコメは、以前は、あまりのまずさにネコも跨(また)いで通り過ぎるので「ネコまたぎ」と呼ばれていたらしい。今は「ゆめぴりか」や「ななつぼし」の北海道です。2015年のコメ収穫量は、新潟に次いで2位。新潟との差はほとんどない。
 
沿海州の内陸部にあるアムール川沿いのハバロフスクや、シベリアのツンドラ地帯にあるヤクーツクでは(下の地図を参考にしてください)、北海道の技術を使ってトマトが温室野菜工場で栽培されています。暖房には非常にコストの安い地元産の天然ガスが使われる。オランダではトマトを大量に工場で栽培していますが、その温室技術では、シベリアの寒さに耐えられなかったそうです。
 
日本のコメ輸出は数年前から急増し今年は1万トン近くに達しそうな勢いです。主な販路は香港を含む中国。高級品が売れています。というか、中国のお金持ちの趣味の食材としての消費需要に合致した高価格品・高級品だけを輸出販路に載せている。一方、コメの国内需要は以前は800万トン以上でしたが(ひとりあたりの年間コメ消費量でいうと67kg以上)、それが徐々に減り続け、最近の1年間ではその量は766万トンです(農水省データ)。輸出量が増えたといっても輸出量は国内消費量の766分の1。わずか、0.13%。
 
ロシアはパンの国です。ただし、ロシアのパンは、白い小麦粉のパンではなく、ライ麦で作ったライ麦パン(黒パン)です。19世紀のロシアの長編小説には黒パンがよく登場します。貧しい人たちは、固くなった黒パンをナイフで削って口に運ぶ。
 
ライ麦パンの味が生まれた時から身に沁みついたロシア人が、炊き立ての白いご飯を口にする可能性はとても低いとしても、ライ麦でなく、小麦粉でもなく、米粉で作った白くて柔らかい米粉パンを好きになる可能性はあるのかどうか。そういうマーケティングがうまくいけば、シベリアに北海道のコメが米粉という形で輸出される。
 
帝政ロシア時代のシベリアにおけるかつての状況(「とくに穀物と野菜不足になやまされつづけた。・・・日本の発見こそ、この難題の解決に曙光をもたらすものでなくて何であったろう。ロシアは昂奮した。・・・シベリアに接している日本から食料を買おうではないか。」)は、国内輸送網と流通網の整備で格段に改善されているとは思いますが、トマトのような生鮮野菜を地産地消したいという欲求は根強いようです。
 
毛皮に関しては、以前と同様現在でも、厳冬の北海道で実務的な用途がある以外は日本では趣味的な需要しかありません。しかし、他の天然資源(たとえば、天然ガス)の需要は非常に大きい。下のような地図を見ていると、北海道の農産物や寒冷地対応技術、シベリアの天然資源などに関していろいろな想像がかき立てられます。
 
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        「ロシアについて…北方の原形…」から引用

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2016年12月14日 (水)

北海道産のリンゴ

先日、お世話になった知り合いに北海道産のリンゴを送りたいと言ったら、え、北海道でリンゴがとれるのですか?
 
リンゴといえばやはり青森と長野です。たとえば、平成27年の国内生産量に占める青森のシェアは58%、長野が19.5%、北海道のそれは円グラフにすると線になってしまう0.9%(農水省データ)。だから、「え、北海道でリンゴがとれるのですか?」は正当な質問です。北海道外の消費者への農家直送の通販もありますが、ほとんどが北海道内の地産地消です。
 
写真は左から「ふじ」「王林」「ひめかみ」。リンゴ好きの方にはくどい説明になりますが、まん中の青リンゴが「王林」です。
 
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産地は余市と仁木。小樽から本数の少ない列車に乗ると20~30分で到着します。余市駅は複数の駅員がいて、切符の自動販売機とウイスキーや果実酒の売店もありますが、仁木駅は無人駅。暖房がないので冬の駅舎内は相当に寒い。札幌までの切符は駅前の小さな雑貨屋で売っています。
 
「ひめかみ」は「ふじ」と「紅玉」の交配種です。「紅玉」のDNAを受け継いでいるので、甘さと酸味のバランスがよく、加熱しても崩れにくい。我が家では、近頃手に入りにくくなった「紅玉」に代わって、アップルパイはもっぱら「ひめかみ」です。アップルパイは、リンゴの持つほのかな甘みだけで作ります。砂糖などはいっさい使わない。大人向きの味です。
 

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2016年12月13日 (火)

続・「原子力の発電コスト-関連する数字が表に出てきてわかりやすくなりました」

経済産業省は、先週、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉や賠償などの費用総額が21兆5000億円になると発表しました。ある新聞記事でその内訳を確かめると、以下のようになっています。
 
「経産省が9日示した見積もりでは、廃炉は従来の2兆円から8兆円に、賠償は5兆4000億円から7兆9000億円に、除染は2兆5000億円から4兆円に、中間貯蔵施設の整備費用は1兆1000億円から1兆6000億円にそれぞれ膨らむ。」(日本経済新聞 2016年12月9日)
 
その記事には、上の数字がきれいな表にまとまっていたのでそれを以下に引用します。
 
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関連する数字や事実が小出しにされる場合は、たいていは、関係者があまり考えたくない状況があとに控えていることが多いようです。
 
電力の中で一番発電コストが低いということになっていた原子力発電のコストが、実は一番高そうだというのが福島の事故以来だんだんとわかってきたことですが、どこまで高くなるのかは、まだよくわからない。それが誰の目にも相当に明確になる事態というのが「関係者があまり考えたくない状況」ということです。
 
原子力発電には当初から開発費用や立地費用に結構な税金が投入されていますが、今回、中間貯蔵施設にも税金が追加投入されますし、賠償金の一部を新電力が一部負担するということは、新電力の消費者が値上がりする(であろう)新電力の電力料金を通じて負担するということなので、増税と同じことです。
 
原子力の発電コスト-関連する数字が表に出てきてわかりやすくなりました」という2か月ほど前の記事で、東京新聞の作成した「原発処理コスト」(以下に再掲)を参考にしましたが、その記事のなかで「αの実態が見えないのですが、こういうのは、たいていは、後出しで膨らんでいく傾向なので、原発の後始末費用は、おおざっぱに40兆円です。こういう数字を反映した新しい発電コスト比較表を見てみたいものです。」と書きました。
 
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この二つをまとめてみると、今のところ、原発の後始末費用は「約40兆円+α」です。
 
しかし、この数字には、福島の原子炉からメルトダウンないしメルトスルーし、どこかで今も放射線を出し続けている(つまり、Out-of-Control状態の)非常に危険な核燃料の塊(デブリと呼ばれている)の処理費用が含まれていません。費用の見当がつかないからです。
 
「このうち廃炉費用は原子力損害賠償・廃炉等支援機構が国内外の有識者へのヒアリングに基づく試算として示した。ただ、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出し方法など廃炉の詳細はまだ決まっておらず、経産省は合理的な見積もりは現段階で困難としている。」(日本経済新聞 2016年12月9日)
 
そういう見えない費用が見えるようになってきたときには原発の後始末費用は全部で「50兆円+α」くらいになるかもしれません。50兆円とはどの程度の金額か。
 
原子力発電と火力発電の投資金額や維持/廃棄コストなどについて」という1年半ほど前の記事で、「出力が100万キロワットクラスのコンバインドサイクル火力発電所」(標準的な原子力発電所と同じ程度の出力)は、
 
・建造費: 1300億円
・維持費: 40億円
・作業員数: 100人
・廃炉費用: 特には考慮しない
 
と書きました。
 
東京都が平成24年に作成した資料によれば、最新式の火力発電所(ガスタービンコンバインドサイクル100万キロワット)の建設費は1,000億円、人件費(24人)や修繕費などの維持費は40億円/年、燃料費は310億円/年となっています。50兆円あれば、最新式の火力発電所が400近くは建造できます。

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2016年12月12日 (月)

すぐそばにある外国のことなど・補遺

すぐそばにある外国のことなど」の、いわば、最新事例です。
 
「厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)の周辺住民約7000人が米軍機と自衛隊機の飛行差し止めと損害賠償を国に求めた「第4次厚木基地騒音訴訟」の上告審判決で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は8日、自衛隊機の夜間・早朝の飛行禁止を命じた2審判決を破棄し、住民側の差し止め請求を棄却した。飛行差し止めについては住民側の逆転敗訴が確定した。」(毎日新聞 2016年12月8日)
 
この訴訟に関する一審判決、二審判決、それから今回の最高裁判決を並べてみると、「日米安全保障条約&日米地位協定」と「日本国憲法」と日本の司法の関係が改めて確認できます。
 
「日米安全保障条約&日米地位協定」は「日本国憲法」の上位に位置するものなので、日米安保条約や日米地位協定が日本国憲法に違反しているかどうかといった高度に政治的なことがらについては司法は判断できない、判断をあきらめた、というのが司法ピラミッドの頂点に位置する人たちの考えでしたが、その考えが、地裁や高裁の判事にも浸透してきたみたいです。
 
それと異なる判決を下しても、結局はその判決が最後に破棄されるので、司法ヒエラルキーの中で干されるきっかけを作るよりは、「日米安全保障条約&日米地位協定」と無関係な「日本国憲法」の範囲内でいろいろ考えるということに落ち着いたのでしょう。
 
したがって、一審(横浜地裁)は、基地騒音訴訟で初めて自衛隊の飛行差し止めを命じ、二審も自衛隊の夜間飛行を差し止めましたが、「日本国憲法」ではいかんともしがたい(ということになってしまった)「米軍機の飛行」(日米地位協定)に関する差し止め要求は一審も二審もともに退けています。つまり、自衛隊の飛行機の出す騒音には気概のある判事は物申すが、米軍機の騒音については一切の判断をしない、ということです。そういう有職故実(ゆうそくこじつ)ができあがってしまったのかもしれません。

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2016年12月 9日 (金)

タクアンの様子見

大根を漬けこんで一ヶ月と少し経過しました。あと一ヶ月ほどしたら、タクアンとして食べ始められるはずですが、念のために発酵具合の様子見です。
 
大根は一斗樽(19リットルのホーロー容器)に漬け込み、それを、一斗樽がすっぽりと入る大きなハイキング用のアイスボックスに収納して屋外に置いてあります。アイスボックスはタクアンを凍らせないためです。設置場所は屋外ですが、気象台の百葉箱(ひゃくようばこ)の気温よりは2度から2.5度ほど暖かい場所にあります。それによく干した大根は、それぞれの層が日本酒でしっとりとなった米糠(ぬか)と麹(こうじ)と塩と鷹の爪が混じりあった層にしっかりと挟まれているので、札幌の寒さでは凍ることはありません。
 
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アイスボックスの蓋をあけ、ホーロー容器の蓋を取ると、タクアンらしいいい匂いがそのあたりに漂いだしました。順調に発酵しています。重石がしっかりと全体を押さえつけてることを確認して、また順番に蓋を閉じていきます。ゴミ除けの厚手の大きなポリ袋をキュッと結わえて様子見作業は完了です。
 
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       札幌気象台の百葉箱など(ご参考まで)

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2016年12月 8日 (木)

「淡い雪と雪の層」・補遺

今年は、同じ寒さがひと月早いようです。最高気温が零度未満という冬日が続いています。冬日になると、道路はツルツル。交通量の多い車道でも、午後の3時半以降は凍り始めます。運転はたいへんです。
 
先日の記事「淡い雪と雪の層」で、「札幌の雪はたいていは粉雪なので、積もった粉雪や降ったばかりの粉雪が風に吹かれると製粉直後の大量の小麦粉が風で飛び散るような華麗な光景になります。」、それから「アイスバーン状態の歩道はツルツルで歩くのに気を遣いますが、その上に粉雪が降ると、粉雪が靴底のブレーキになり全く滑らないし、急いでいるときには走っても大丈夫です。そういう時には、ハイヒール風の冬靴で駆けていく女性を見かけることもあります。」と書きましたが、その補足です。
 
「粉雪が風に吹かれると製粉直後の大量の小麦粉が風で飛び散るような華麗な光景」とはいかないのですが、何となくその雰囲気を感じてもらえるかもしれないのが下の写真です。
 
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アイスバーン状態の歩道や車道がグレーというか曇りガラス風に凍っているときがいちばん気を使います。歩く場合は、そういう場所をできるだけ避けて歩を進めます。横断歩道できちんと停車できずに、そのなかにズルズルと入り込んでくる車も多いので、横断歩道も必ずしも安全な通路ではありません。交差点を左に曲がる際に、タイヤが滑って右に膨らんでしまう車もそれなりに見かけます。
 
大きな道路の歩道でツルツル滑るという意味では一番危険なのがコンビニ前。車の出入りが絶え間ないので、そのあたり一面曇りガラス風に凍っています。ハイヒールで駆けるのが得意な女性もゆっくりと歩きます。

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2016年12月 7日 (水)

雪と傘

「○○さんは、傘をさす人ですか?」雪が話題になったときに美容院の店長からもらった質問です。「ぼくは風が強くなければさしますね。」「実はわたしもそうなんですよ。」
 
札幌は、そうでない場合もありますが、たいていは粉雪なので雪がコートに降りかかってもべたべたしません。だから、道行く人も、八割は傘なしで歩いています。髪が濡れるのは嫌なので、コートのフードで頭を覆っている人も多い。しかし、五人に一人くらいは傘をさしている。強風、つまり吹雪の場合は傘は無理なので、それ以外の場合は、ということですが、傘をさすのは少数派で、ぼくはその一人ということになります。
 
札幌の雪の中を傘なしで歩を進める人たちはいかにも雪のベテランという風情ですが、傘をさしている人たちは雪の生活に不慣れな素人と映ります。札幌よりも暖かいけれど札幌よりも緯度が高いエディンバラ(スコットランド)で、雨の街を傘をささずにコートだけで平気で歩く人たちは、いかにも地元の住民という感じです。
 
目的地に着いたときに、コートやバッグの雪を手やハンカチやミニタオルでパタパタと振り払い、暖房のきいた部屋でハンガーにでも吊るしておけば、湿度の低い札幌ではすぐに乾燥します。しかし、そういう時間や場所がないときにそのままにしておくと雪は溶けてコートやバッグは嫌な濡れ方をする。だからできるだけ雪が降りかかるのを避けるために傘をさす、というのはそれなりに理にかなっています。
 
コートのフードで頭をすっぽりと覆う方法は、吹雪の場合を含めて、ぼくはあまり好きではありません。視界が狭まり、車などの音も聞こえにくくなる。街中ではそれが困る。だから、ぼくは帽子と傘です。しかし、これは、傘さす人にも傘をささない人にも相当程度に共通ですが、雪の時はバッグは手に持たない。肩から掛ける。できれば幼稚園掛け。とっさのときに備えて、両手は自由にしておく。そういうことなら、傘も手の自由を奪うので、雪の降る日は傘なしが理にかなっていることになります。だから、五人に四人は傘をささないのかもしれません。でも、傘は手放せない。

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2016年12月 6日 (火)

地元の新しい酒米と地元の酵母で作った日本酒

知人から、彼の地元でできた日本酒の四合瓶が冷蔵便で送られてきました。日本酒の説明を兼ねたメールもすでに届いています。
 
華やかさを抑えこんだような感じにしようとしているのに、その枠を破って抑えきれないフルーティーな香りと味が湧きだしてくる、しかも優しい、そんなお酒でした。どんなフルーツなのかは名前があげられない。たとえてみると、はじめての土地ではじめて食べた名前を知らないおいしい果物。世の中にこんな果物があったのか。そんな香りと味の日本酒でした。
 
ぼくが食前酒にしているあるマイナーブランドの日本酒もそうですが、これも地元産のコメと地元産の酵母が絶妙に組み合わされています。その日本酒の磨き(精米歩合)は55%。コメに過度な磨きをかけ続けることで付加価値を生み出すタイプのものとは違った方向のお酒です。この日本酒で使われている酒米(酒造好適米)は平成22年に品種登録された新しい品種です。
 
食前酒として、毎晩、ぐい吞み一杯分ずつ楽しむつもりです。

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2016年12月 5日 (月)

耳の寒風対策

手や耳や首が直に寒さに晒されると体が凍えてけっこう辛いものです。ダウンコートを着ていても、手袋やマフラーなしでは寒さ対策になりません。しかし、耳は防寒対策の対象外である場合が多いようです。ぼくは帽子を愛用していますが、耳は無防備でした。
 
耳まですっぽりと包み込むような厚手のウールの帽子(ニット帽)や高級毛皮のロシア帽子は寒さ対策にはとても有効だと思いますが、女性や女子高校生や子供にはよく似合っても、それ以外の人たち、たとえばネクタイを締めるタイプの職業の人たちには、日本では、向いていないようです。
 
しかし、粉雪交じりの冷たい風に向かって目的地まで歩くようなときは耳が凍えてしかたありません。いつもはそのまま目的地までは我慢です。その日はたまたまウールの黒い手袋をはめていたのですが、その手袋の両手で両耳を覆うとその間はその寒さを忘れるような暖かさになりました。耳の防寒対策がこれほど効果的とは思いませんでした。ロシア帽子の形状は知恵の産物だと認識した次第です。
 
で、軽くて目立たなくて、ある程度は防寒対策が期待できるであろう耳あてを探し始めました。こういうのは札幌駅やその周辺の屋外でしばらく立ち止まって通り過ぎる人を眺めていれば、目指すものが見つかります。それで見つけたのが下の写真の耳あてです。色は黒。ウールの手袋で耳を覆ったときほどの暖かさと心地よさには欠けますが、けっこう役に立っています。目立たない。値段も安い。
 
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所要先では、チャコールグレーや焦げ茶の帽子の中に黒いマフラーと黒い手袋とこの黒い耳あてをまとめて入れておくと邪魔になりません。
 

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2016年12月 2日 (金)

お掃除ロボットと窓拭きロボット

ある新聞の「企業・消費」欄にお掃除ロボットや窓拭きロボットの記事が出ていました。床の上を移動しながら掃除するタイプのお掃除ロボットの伸びが鈍化してきたので、窓拭きや衣類の折り畳みなどに用途を広げて需要の掘り起こしを図っているそうです。
 
「四角いところを丸く掃く」ということ以上は、原理的というと言葉が大げさですが構造上は無理なのが、お掃除ロボットです。「狭いところは近づけないので汚れていても見て見ぬふりをする」というのも現在のお掃除ロボットの特徴です。(そのうちヒト型ロボットが、普通の掃除機や隙間ブラシや隙間ワイパーを使って部屋をみごとに掃除する時代が来るかもしれませんが、それはさておき。)床を這いまわるタイプのお掃除ロボットにとくに期待するものはないので、それは関心の対象外ですが、窓拭きロボットには興味が湧きました。
 
それが窓拭きロボットに興味をもった理由の一つは、外に足場のない窓ガラスの掃除です。外に足場のない窓ガラスの掃除はたいへんで、内側は気軽に拭けますが、外側は窓枠からけっこう身を乗り出して作業をしなければならないからです。それが高い場所なら危険な作業となります。そういう場所もきれいにできるか。
 
もう一つの理由は冬の掃除。窓ガラスの外側部分をスクイジー(ガラスワイパー)で曇りなくきれいにするのが、わりに得意で、暖かい季節、暑い季節には定期的に実施しています。しかし、札幌の寒い時期のスクイジー作業は気が進みません。寒すぎる。下手をすると窓に氷の結晶の花が咲く。それを代行できるか。
 
記事で紹介されていたのは、誘導ユニットと掃除ユニットがガラス窓の両側でガラス窓を磁石の力で挟み込むような形で移動しながら掃除ユニットのパッドで拭いていくというものです。つまり、「四角いところを丸く掃く」タイプの窓拭きのようです。当該商品のウェブサイトの説明を拝見すると、「製品の構造上、窓の端や角を掃除することはできません。マイクロファイバーパッドが届く範囲で掃除を行います」となっています。
 
それから、どうも不安なのが、掃除ユニットや誘導ユニットが墜落しないかということ。稼働中はそういうことがないように設計されているのでしょうが、やはり気になるのは、最初に取り付けるときや作業完了後に取り外すときのミスによる墜落事故です。作業場所によっては怖くて使えない。
 
ということで、窓拭きは、ぼくにとっては当面は、手作業がいちばん向いているようです。

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2016年12月 1日 (木)

淡い雪と雪の層

下の写真は11月下旬の歩道の淡い雪です。これくらいの雪だとすぐに溶けるし、溶ける前の短い風情を楽しめます。こういう状態が続いてくれると、スキー場は嫌がるかもしれませんが、ぼくにはありがたい。
 
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しかし、通常はそういう具合にはいきません。雪は本格的に降り始めます。本格的に降り始めると、次の写真(今年の1月中旬)のように雪は層を作り、雪は根が生えたように居座ります。
 
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そうなると、「冬道安全運転講習」「冬道特設コースで様々な危険を体感しましょう。」「技能の講習は、特設コースで50分、一般道路冬道体験50分です。」「実施期間 平成29年1月12日(木)から2月3日(金)まで」の出番です(「冬の札幌らしい宣伝チラシ」)。
 
札幌の雪はたいていは粉雪なので、積もった粉雪や降ったばかりの粉雪が風に吹かれると製粉直後の大量の小麦粉が風で飛び散るような華麗な光景になります。
 
アイスバーン状態の歩道はツルツルで歩くのに気を遣いますが、その上に粉雪が降ると、粉雪が靴底のブレーキになり全く滑らないし、急いでいるときには走っても大丈夫です。そういう時には、ハイヒール風の冬靴で駆けていく女性を見かけることもあります。

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