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2017年1月24日 (火)

大本営発表とAlternative Facts

以下は1942年昭和17年6月11日の「大本営発表記事」のコピーです。「大本営」とは、戦時に設置される、天皇に直属する最高の統帥機関のことです。明治26年に制定され、第二次世界大戦後は廃止されました。
 
__194217611
 
マスメディアは、新聞媒体(その延長としてのインターネット媒体を含む)でも、テレビ媒体でもその基本体質は上の記事の頃から現在まで変わっていないと思っています。日本のマスメディアと米国のマスメディアにも体質的な差はありません。大本営発表をそのまま垂れ流し記事にするか、発表者が好みのタイプでない場合にはけっこうなスクリーニングをかけるけれど、好みの場合にはいちおう辛口コメントなどをつけてそのまま応援風の報道をする。そういう事例には実際のところこと欠かない。
 
昨日、大統領就任式への参加者の数ということに関して、新語が登場し、それが僕の興味を引きました。Alternative Factsという用語です。もうひとつの事実、別の事実というような意味です。ある現象を眺めても、眺め方によってはその現象の意味合いも観察結果も違ってきます。デモなんかでも主催者側の発表と、そうでない側(たとえば警察)の発表と、ほとんどの場合、数字が相当に食い違う。
 
今回は、マスメディアの嫌いな米国大統領の大統領就任式への参加者の数というわかりやすい話だったのでその応酬を4コマ漫画風に楽しめました。
 
『【ワシントン時事】トランプ米大統領は23日、「米国(の自動車メーカー)は日本国内で販売が増えていないのに、日本は米国に何十万台も輸出している」と主張、対日貿易で障壁があると日本を名指しで批判した。(時事通信)』という記事が目に入りました。
 
Nikkei Asian Review (January 24, 2017 6:31 am JST)を見ると、"If, as an example, we sell a car into Japan and they do things to us that make it impossible to sell cars in Japan ... we have to all talk about that," he said. "It's not fair." となっています。
 
これは別の大統領の時から繰り返しある話で、使い物にならない米国製の携帯電話をごり押ししてきたこともありました。
 
“Look, alternative facts are not facts. They’re falsehoods.”と発言した記者を抱える米国の有名マスメディアは、自動車に関するこのAlternative Facts をどういう文脈で報道したのか、それとも無視したのか、けっこう興味があります。

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