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2017年1月

2017年1月31日 (火)

Out of Control状態が継続していることを、意識して確認

福島第1原発が決してUnder Control状態でないことを改めて示す発表がありました。その発表の性格は「大本営」ですが、いくつかのマスメディアの報道内容を拝見すると、同じ「大本営発表」をよく実態が分からないということも含めてUnder Control状態に近いというニュアンスの記事にするのを好む媒体と、Out of Control状態の継続という姿勢が明瞭な媒体(マスメディアとしては珍しことですが)に分かれています。
 
以下、そのうちのひとつから関連部分を引用(『・・・』部分)します。
 
『原子炉真下に堆積物、溶融燃料か 福島2号機』
 
 『東京電力は30日、福島第1原子力発電所2号機でカメラ調査を実施し、原子炉直下の金網状の足場に褐色や黒っぽい堆積物を確認した。事故で起きた炉心溶融によって溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性があるという。事故からまもなく6年となるが、デブリの実態は不明だった。東電は2月にもロボットを投入して放射線量や温度なども調べ、最終的に判断する。』
 
 『1979年の米スリーマイル島の原発事故でも炉心溶融が起きたが、デブリは原子炉の圧力容器の底にとどまった。今回の堆積物がデブリなら、底を突き破っていることになる。廃炉で最大の関門とされる取り出しは非常に困難な作業となる。』
 
『スリーマイル島事故では遠隔操作でデブリを取り出すことができた。一方、86年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では外部に大量の放射性物質が放出され、溶け落ちたデブリは原子炉建屋の底で固まった。デブリは建屋内に残ったままだ。』(2017/1/30 日本経済新聞)
 
大本営発表ではないところのリアルタイム映像を含む観察データは、以前から、福島第1原発の原子炉がメルトダウン、メルトスルー(あるいはメルトアウト)していることを示していて、したがって福島では今でもOut of Control状態が継続しています。そういうことを気にする人の数は減ってきたようにも見えますが、実際は減ってきているということはなくて、以前よりも、より静かに対応行動をとっているだけかもしれません。
 
そういうことは、たとえば、消費者がどういう産地の農産物や水産物を選んでいるか、その姿勢を実際にその購入現場で観察すれば、よくわかることです。それは居住行動にも現れているようです。Out of Control状態が継続していることを認識し、その長期対策を静かにとっている人たちもいるということになります。

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◇補足

以下は、『東電は2月にもロボットを投入して放射線量や温度なども調べ、最終的に判断する』に関するあるメディアの2月2日の記事です。このエントリーの補足情報として、2017年2月3日に追加しました。

『格納容器、最大530シーベルトの線量推定 福島2号機』

『東京電力は2日、メルトダウン(炉心溶融)した福島第一原発2号機の原子炉格納容器内の放射線量が、推定で最大毎時530シーベルトに達すると明らかにした。運転中の圧力容器内部に匹敵する線量で、人が近くにとどまれば1分足らずで死に至る。また、圧力容器直下の作業用の足場には1メートル四方の穴が開いていることも判明した。溶けた核燃料(デブリ)が落下し、足場を溶かした可能性もあるという。』(朝日新聞デジタル 2017年2月2日21時09分)

下の写真は、東京電力がメディアに提供したものをインターネットから借用。

20170202_12

◇補足2

『2号機格納容器推定650シーベルト…過去最高』

『東京電力は9日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内で、毎時650シーベルト(速報値)の高い放射線量が推定される場所が見つかったと発表した。

カメラの映像のノイズから分析した。1月末の映像から推定した530シーベルトを上回り、過去最高の線量を更新した。東電は今後の調査方法を慎重に検討する。

毎時650シーベルトは、人間が30秒ほどの被曝(ひばく)で死亡する恐れがある線量で、炉心溶融(メルトダウン)で原子炉圧力容器から落下した核燃料が関係していると考えられる。推定値には上下30%程度の誤差があるという。

この日は溶融燃料の調査に向けた準備として、掃除用のロボットを格納容器内に投入した。しかし、累積で1000シーベルトの放射線被曝に耐えられる設計のカメラの映像が暗くなってきたことなどから、約2時間で作業を中止した。』(読売新聞 2017年2月9日)

◇補足3

『<福島2号機>想定以上の破損』

『東京電力福島第1原発2号機で、自走式の「サソリ型ロボット」を使った格納容器内部の調査は目標の原子炉直下まで到達できないまま、16日に終了した。2号機は水素爆発した1、3号機より損傷が比較的少ないと見られていたが、格納容器内部にある格子状の足場に穴が見つかるなど破損状況は想定以上に激しく、廃炉作業の難しさを改めて示した。

・・・・・・今回の調査は「基礎データ」になるはずだったが2号機内部の全体像は不明のままで、調査の出直しを求められることは確実になった。』(毎日新聞 2017年2月16日)

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2017年1月30日 (月)

サラダ用のカボチャ

サラダ用のカボチャというものに、あるデパートの野菜売り場で遭遇しました。小さな緑色のカボチャで、ポップに食べ方の簡単な説明が書いてあります。買いませんでしたが、カボチャは好きなので肯定的に「ふーん」と思い、自宅に帰ると、ある種苗会社から2017年春のカタログが届いていました。中に「話題のサラダ用カボチャとズッキーニ」というページがあります。
 
こういう媒体で比較的大きく紹介されているということは、テストマーケティングや試験販売が完了して、それなりにいい感触を種苗会社や農家は持っているということになり、デパートの野菜売り場のポップと動きが重なります。
 
解説コピーは「話題のサラダ用品種。両商品とも直径10~12cmで若どりするとみじみずしく、コリコリ、シャリシャリした食感が楽しめる。えぐみがなくあっさりしており、スライスして塩とオリーブオイルで一品料理に。さっと炒めて食べてもおいしい。」
 
実っている様子を見ると、地面に横たわっている収穫前のカボチャというイメージではまったくなく、果樹や柑橘類のすずなり状態に近い。
 
蒸す、煮るなど熱を通したときの大きなカボチャの甘さと粘りが好きなかたに受け入れられるのか心配ですが、まるものカボチャを切るのが大変だという理由で、好きなのだけれどもカボチャから遠ざかっているかたには向いているかもしれません。
 
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写真は「家庭de菜園」さまのサイトよりお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。なお、写真は大きく成長した状態のサラダ用カボチャです。

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2017年1月27日 (金)

少し不思議な感性

朝刊の全面広告が目に入りました。売り出し中の高層マンションの宣伝です。コピーは大きな活字で「札幌都心 タワーレジデンス、完成間近。」。建設業界や不動産業界は、この「札幌の都心」という言葉がとても好きらしい。以前からよく使われています。
 
言葉は、たとえば「ヤバイ」のように、その意味が変化する、あるいは用途が膨らむ性質のものなので、「都心」という言葉も例外ではないのかもしれません。念のために、今までの言葉の使い方例の集積本であるところの辞書のひとつを当ってみると、「都心」とは「大都市の中心部。とくに東京都の中心。『都心まで一時間の距離』『副都心』」とあります。
 
札幌は全国に20ある政令指定都市のひとつですが、その指定順に最初の10を並べると「大阪市、名古屋市、京都市、横浜市、神戸市、北九州市、札幌市、川崎市、福岡市、広島市」となります(総務省のウェブサイトより)。政令指定都市とは、政令で指定する人口(法定人口)50万以上の市のことで、つまりは大都市に該当するようです。(人口以外の特性を考えた場合に「大都市とは何か」と考え始めると、その答えは簡単ではありませんが。)
 
だから「札幌都心」という言い方も「大都市の中心部」ということになり、それはそれでいいのかもしれません。しかし、普通は使わない。地元の建設業界・不動産業界で独特の用語なのだと思います。その方が宣伝コピーとしては訴求力があります。だからかりに、そういう地域の集合住宅に住んでいるかたに、お住まいはどのあたりですか、と尋ねて、札幌の都心です、という答えが返ってきたら、ぼくはひっくり返ってしまうに違いない。
 
それから、これも以前からそのネーミングのすごさに感心している月刊誌があって、その雑誌の名前は「財界さっぽろ」。どの大都市も地元の経済界やそれに類するサークルが存在しますが、それをあえて「財界」と呼ぶところの感性がすごい。もっとも「建設業界・不動産業界」の「都心」と同じような性質のものだと考えたら、それはそれで納得がいきます。

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2017年1月26日 (木)

ひとつの三角形と多くの三角形、あるいは、FactsとAlternative Facts

グローバリズムやそれの支持観念であるところの新自由主義と呼ばれているものは、世界にひとつの大きな三角形(ないしはピラミッド)を作り出そうとしています。三角形(ピラミッド)とは、要は富や権力のヒエラルキーのことです。人間の特性のひとつとしてのそういう基本欲求がなくなることはありません。
 
世界にはいろいろなサイズの三角形があります。少し前の世紀には、サイズの大きいものは帝国主義国家と呼ばれました。自分のサイズをもっと大きくして、他の三角形を飲み込もうとすると、衝突が起こり、戦争ということになります。
 
ヒエラルキーの拡大に政治と武力が前面に出ると戦争ですが、そのままではリスクが高すぎて先進国の生存が脅かされるというので、第二次世界大戦後は、共同で知恵を出し始めたのですが、富や権力への強い志向性が変化するわけもなく、また、ぼくたちは、戦争が、とくに規模の小さい戦争が(大きな三角形が背後で糸を引く代理戦争を含め)あいかわらず大好きなようです。米国もロシアも中東もイスラエルも、最近では武器輸出の好きな日本も、例外ではありません。
 
「識者」といわれる人たちやグローバリズムの大好きなマスメディアからポピュリズムと馬鹿にされている最近のある国の保護主義的な傾向や、別の国の政治経済共同体からの離脱や、あるいはそれと類似した波動は、できあがりつつある巨大なヒエラルキーにミクロとマクロのいかがわしさを直感的に感じている人たちによってささえられているのだと思います。
 
「国家の主権」と「デモクラシー」と「グローバリゼーション」はお互いにトリレンマ状態にあると指摘した人がいます。その鋭い分析軸を援用すると、「国家の主権」や「デモクラシー」を取り戻そうとすると「グローバリゼーション」から距離を置かざるを得ない。「グローバリゼーション」を追い求めすぎると「デモクラシー」や「国家の主権」が傷を負う。
 
そういう動きのひとつとして、たとえば
 
「大統領令、TPP「永久離脱」を明記」「トランプ大統領が署名の大統領令「TPPから永久に離脱」と明記し、再交渉にも応じない姿勢を明確にした。」(共同 2017/1/24)
 
があり、また以下のような動きもあります。
 
「米国のトランプ大統領は、メキシコとの国境に壁を造ることなど不法移民対策を強化する複数の大統領令に25日署名する。週内には、テロ対策として、中東からの入国を制限する大統領令も出す。複数の米メディアが伝えた。大統領選で批判を受けてきた、不法移民排除やイスラム教徒の一時入国禁止などの排外主義的な政策が具体的に動き出すことになる。」「トランプ氏は、イスラム教徒の移民や難民をテロの要因と結びつけてきており、これらの大統領令をテロ対策の一つとして位置づける考えだ。」(朝日新聞デジタル 2017年1月25日)(下線は「高いお米、安いご飯」)
 
かりにこういう結論と実行に至る背景にマスメディアの嫌いなAlternative Factsの蓄積と牽強付会があると考えるのなら、マスメディアは自分で調べたFactsを提示する必要があります。
 
二番目のニュースに関していえば、イスラム教徒は、現大統領より前の政権下の米国による武力介入や代理戦争で、ひどい目に合ってきました。現政権が提出するAlternative Factsが気に入らなかったら、マスメディアは自分で調べたFactsを出せばいい。そうすることで、たとえば米国民はいままで気づかないふりをしていたこと(たとえば介入の事実や代理戦争の主役という役割)にあらためて気づかされる。その意味では、"Alternative Facts vs. Facts"論争は、就任式の写真に関する4コマ漫画論争以上のけっこうな意味合いを持つことになります。
 
“Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent, a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are created equal.”のnew nationに関するAlternative FactsとFactsを、大きな三角形から逃げてきた小さな三角形が、今度は三角形とも言えないような三角形がいっぱい混在していた広大な土地で、大きな三角形に成り上がったという文脈で再整理することも可能です。これはぼくたち日本人にも当てはまりますが。
 
米国民が自分のボンヤリに気づくと、日本のマスメディアは上の例のようにそれを瞬時に翻訳して輸入するので、そういうことに無頓着だった日本人もそのことに気づくことになります。

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2017年1月25日 (水)

雪の下ニンジン

「越冬野菜」や「雪の下野菜」の対象は、大根やキャベツ以外には、ニンジン・ゴボウ・ジャガイモ・長ネギなどがあります。雪の下は寒すぎず、温度が一定で、かつ水分がある。野菜が鮮度を維持できる条件がそろっており、雪の下でしばらく眠っている間に、野菜の旨味や甘味が増してきます。
 
ここ2か月ほど全く姿を見なかった北海道産のニンジンが、やっと野菜売り場の棚に並び始めました。雪の下ニンジンです。並んでいたのは、札幌市と境を接するある地域の農場の雪の下で貯蔵されていた規格外(大きすぎるという意味での規格外)のもの。したがって値段はとてもお手頃です。
 
最近は、北海道産のリンゴと組み合わせたニンジンジュース(ジューサーを利用したもの)を楽しんでいます。この規格外のニンジンで試したところ、いつもより明らかに味の濃い甘いジュースができあがりました。「雪の下」効果です。
 
雪の下というわけではありませんが、一定の時間以上静かに眠らせている間に角が取れて旨味が徐々に増してくる食材や加工食品があります。身近なところでは、自家製の味噌や梅干しやタクアン。味噌や梅干しは2年以上。プロの手によるものだと昆布。とくに北陸の「蔵囲(くらがこい)昆布」。数年以上の単位で寝かします。中には10年物もあります。
 
秋鮭を雪の下で寝かせたのを食べたことがありますが、感激はいま一つでした。

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2017年1月24日 (火)

大本営発表とAlternative Facts

以下は1942年昭和17年6月11日の「大本営発表記事」のコピーです。「大本営」とは、戦時に設置される、天皇に直属する最高の統帥機関のことです。明治26年に制定され、第二次世界大戦後は廃止されました。
 
__194217611
 
マスメディアは、新聞媒体(その延長としてのインターネット媒体を含む)でも、テレビ媒体でもその基本体質は上の記事の頃から現在まで変わっていないと思っています。日本のマスメディアと米国のマスメディアにも体質的な差はありません。大本営発表をそのまま垂れ流し記事にするか、発表者が好みのタイプでない場合にはけっこうなスクリーニングをかけるけれど、好みの場合にはいちおう辛口コメントなどをつけてそのまま応援風の報道をする。そういう事例には実際のところこと欠かない。
 
昨日、大統領就任式への参加者の数ということに関して、新語が登場し、それが僕の興味を引きました。Alternative Factsという用語です。もうひとつの事実、別の事実というような意味です。ある現象を眺めても、眺め方によってはその現象の意味合いも観察結果も違ってきます。デモなんかでも主催者側の発表と、そうでない側(たとえば警察)の発表と、ほとんどの場合、数字が相当に食い違う。
 
今回は、マスメディアの嫌いな米国大統領の大統領就任式への参加者の数というわかりやすい話だったのでその応酬を4コマ漫画風に楽しめました。
 
『【ワシントン時事】トランプ米大統領は23日、「米国(の自動車メーカー)は日本国内で販売が増えていないのに、日本は米国に何十万台も輸出している」と主張、対日貿易で障壁があると日本を名指しで批判した。(時事通信)』という記事が目に入りました。
 
Nikkei Asian Review (January 24, 2017 6:31 am JST)を見ると、"If, as an example, we sell a car into Japan and they do things to us that make it impossible to sell cars in Japan ... we have to all talk about that," he said. "It's not fair." となっています。
 
これは別の大統領の時から繰り返しある話で、使い物にならない米国製の携帯電話をごり押ししてきたこともありました。
 
“Look, alternative facts are not facts. They’re falsehoods.”と発言した記者を抱える米国の有名マスメディアは、自動車に関するこのAlternative Facts をどういう文脈で報道したのか、それとも無視したのか、けっこう興味があります。

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2017年1月23日 (月)

1月下旬の駅構内のレール

休日の朝早く、JR北海道のある駅(札幌市内)の構内で列車を待つ間に下を見たら、枕木のあたりが凍りついていました。「車両凍結の影響で、現在も一部列車に遅れや運休が出ています」というお知らせにときどき出合いますが、夜中から明け方にかけて列車の可動部分が凍りつくことは、乗客としては困ったことですが、想像に難くない。
 
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JR北海道の札幌圏の黒字化の切り札は、新千歳空港―札幌―小樽を走る「快速エアポート」関連だそうです。利用者としては当然そうだと思いますが、雪や信号故障や車両故障や人身事故で予期せぬ運行休止や間引き運転が発生し、いちばんイライラさせられるのもその路線です。

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2017年1月20日 (金)

冬の大根

「我が家の朝ごはんの漬物は、作るのに手間暇がかかっているという意味で贅沢で、たとえば今の時期なら、べったら漬け、タクアン、梅干し、昆布の佃煮を毎日少しずついただきます」と「自家製の、昆布の佃煮」に書きましたが、「べったら漬け」は新鮮な大根がないとできません。
 
北海道に限らず、雪の多い地域では、新鮮な野菜の採れない冬の野菜対策として、キャベツや大根などを雪の下で越冬させる「越冬野菜」という知恵を持っています。写真はその越冬大根で、ブランド名(なのか、それとも一般名称なのか定かではないが、ここでは気にしない)は「雪の下大根」。この大根のパッケージには「雪の下で貯蔵したことにより、旨味・甘味が増した大根です」と書かれています。
 
大根やキャベツ以外には、ニンジン・ゴボウ・ジャガイモ・長ネギなども「雪の下」野菜の対象です。雪の下は寒すぎず、温度が一定で、かつ水分がある。野菜が鮮度を維持できる条件がそろっています。
 
冬の「べったら漬け」にはそういう種類の大根を使います。
 
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2017年1月19日 (木)

2014年版と2015年版と2016年版の自家製タクアン

こうやって、今年(2016年版)のと過去2年間のタクアン、および天日干しを完了して漬け込む直前の大根を並べてみると、見かけ似ていますが、それぞれの色や食感や味わいが違います。2014年版と2015年版は天日干しには最適の天気に恵まれましたが、2016年版は雨の日も混じり苦労しました。2014年版と2015年版では鄙びた味わいが、2016年版では無添加の漬物屋が作ったような良さが出ました。
 
2014_3
 
2014 2014年版
 
2015_2
 
         2015 2015年版
 
2016_2
 
                   2016年版 2016

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2017年1月18日 (水)

自家製の、昆布の佃煮

我が家は昆布が好きで、産地の違う北海道の昆布をそれぞれに楽しんでいます。季節を通して頻繁に使うのは利尻(りしり)と羅臼(らうす)の「出汁(ダシ)昆布」、そして秋から冬の時期のおでんには日高(ひだか)の「おでん用結び昆布」などですが、利尻や羅臼でダシをひいたときには、毎回ではありませんが、自家製の佃煮を作ります。厚めの昆布の佃煮がほしいという理由で羅臼を使う場合もあります。
 
利尻や羅臼は基本的に出汁用で、特に利尻は非常に硬いし、また羅臼は厚いので、商用の佃煮にはあまり向いていませんが、家庭用は一番出汁を引いたのを使うので、佃煮用に別に昆布を調達する必要はありません。
 
好みの大きさ・長さ・細さにそのたびごとに刻んで、冷蔵庫(チルド)にためておいたのを取り出し、醤油・みりん・日本酒・生姜・実山椒・梅酢(隠し味)を調味料に2~3時間かけて、味を確かめながら水分を飛ばしていきます。歯ごたえを残しつつ柔らかくなるまで煮詰めると、朝ごはん用のおいしい昆布の佃煮ができあがります。
 
我が家の朝ごはんの漬物は、作るのに手間暇がかかっているという意味で贅沢で、たとえば今の時期なら、べったら漬け、タクアン、梅干し、昆布の佃煮を毎日少しずついただきます。
 
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      利尻昆布で作った佃煮

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2017年1月17日 (火)

夏も冬も、米麹(こめこうじ)の甘酒

酒粕(さけかす)は甘酒づくりに便利です。しかし、我が家では、甘酒は酒粕(さけかす)を使った簡易版ではなく、米麹(こめこうじ)を使い時間をかけてつくるタイプが好みで、実際に後者をよく作って楽しんでいます。
 
米と米麹(こめこうじ)、それから温度を60度くらいに維持する容器(たとえば、ヨーグルトをつくるための電気式容器など)と半日程度の発酵プロセスの時間があれば、甘酒ができ上がります。黒米を少し混ぜ込むと写真のような渋い桃色が出ます。このタイプの甘酒は米という食材の持つ自然な甘さを堪能できますが、できあがったものは、どろっとしていて相当に甘さが凝縮した飲み物になっているので、たいていはお湯や水で薄めていただきます。豆乳で割るのがお好きな方もいらっしゃるようです。甘酒は夏バテ防止で夏の季語ですが、夏でも冬でもどちらでもおいしい。
 
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酒粕(さけかす)を原料にした簡易版の甘酒は、甘みを砂糖などで加えるので甘さの質が違ってきます。どろっとした感じもないので、同じ甘酒という名前でも似て非なるものです。麹甘酒、酒粕甘酒と呼び分けた方が混乱しません。
 
ところで、家庭向けの米麹は、タクアンやその他の冬の漬物の季節に売り出しでそれでお仕舞い、あとは店頭から姿を消すということが多いので、その時期にまとめて一年分を購入して冷蔵庫に保管しておきます。米麹は甘酒やタクアン以外には、べったら漬けにも利用するし塩麹や醤油麹にも使うので、一年ではそれなりの消費量になり、在庫はきれいに低減していきます。

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2017年1月16日 (月)

エゾ鹿の肩ロース肉でシチュー

北海道ならではの贅沢かもしれません。「肩ロースで柔らかいからローストにしたらおいしいと思いますよ」と恰幅のいい肉屋の親父さんにローストを勧められたのですが、肉の野性の風味や相対的な硬さなどを考えてメニューはシチューを選びました。エゾ鹿肉です。
 
じっくりと肉を煮込むタイプの料理であるところのビーフシチューは、たとえば「すね肉」のような硬い部位の大きなかたまりを使うというのが相場ですが、それと同じことをエゾ鹿肉の肩ロースでやってみました。下の写真のように「リーン」(脂の少ない)な、赤みの肉で、値段は牛肉と比べるととても穏当です。我が家では牛肉も赤身で脂肪分の少ない「リーン」なものが好みですが、鹿肉の脂質量(脂肪分)は牛肉の10分の1です。森林を走りまわっているので、メタボな霜降りにはなりようがない。
 
鹿肉料理は、いわゆるジビエ(狩猟によって食材として捕獲された野生の鳥獣のこと)料理です。北海道では野生の鹿が増えすぎて、畑の農産物や森林植生(たとえば、木の芽や樹の皮)を食い散らかすのでそれを防止するために狩猟しています。どこでもいいのですが、たとえば、知床方面などを旅行してみると、エゾ鹿による森林植生の荒れがよくわかります。
 
クジラと同じです。クジラは今では増えすぎて、大食漢の彼らはイワシなどの海の小魚の相当部分を食べています。世界の海を泳いでいるクジラが胃袋に入れる魚の量と、世界中のヒトが1年あたりに食べる魚の量が同じくらい(クジラ類の魚消費量は人類の魚消費量0.5倍から3倍の間)という推計もあります。
 
北海道産の調理用トマトで作った自家製トマトソースが活躍しました。関連記事は「調理用トマト「なつのしゅん」と、2016年版のトマトソース」。
 
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2017年1月13日 (金)

札幌の大寒、札幌の雪(補遺)

北海道らしさの例。JR北海道の場合。
 
以下は、「YAHOO! JAPAN 列車運行情報(2017年1月13日)」から引用したものです。「車両凍結の影響で、列車に遅れや運休」というところに北海道らしさが出ています。
 
はこだてほんせん
函館本線[小樽~札幌]
[!]運転状況
車両凍結の影響で、現在も一部列車に遅れや運休が出ています。(1月13日 07時00分掲載)
 
がくえんとしせん
学園都市線
[○]平常運転
車両凍結の影響で、一部列車に運休が出ていましたが、08:10現在、ほぼ平常通り運転しています。(1月13日 08時10分掲載)
 
むろらんほんせん
室蘭本線[長万部~苫小牧]
[!]列車遅延
大雪の影響で、現在も一部列車に遅れが出ています。(1月13日 09時00分掲載)
 
ちとせせん
千歳線
[○]平常運転
車両凍結の影響で、一部列車に運休が出ていましたが、09:30現在、ほぼ平常通り運転しています。(1月13日 09時30分掲載)
 
はこだてほんせん
函館本線[小樽~札幌]
[○]平常運転
車両凍結の影響で、一部列車に遅れや運休が出ていましたが、09:40現在、ほぼ平常通り運転しています。(1月13日 09時40分掲載)
 
むろらんほんせん
室蘭本線[長万部~苫小牧]
[○]平常運転
大雪の影響で、一部列車に遅れが出ていましたが、09:45現在、ほぼ平常通り運転しています。(1月13日 09時45分掲載)

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札幌の大寒、札幌の雪

1月20日あたりが大寒(だいかん)です。そのあたりが一番寒い。文字の通りです。月間平均気温は2月の方が1月より低いに違いないのですが、札幌では1月の中旬から下旬にかけて1年のうちで一番寒い日が何日か続くようです。
 
今週は、木曜までの実績と週末予想を合わせると、最高気温がマイナス7℃~8℃、最低気温はマイナス14℃~15℃、冷凍庫ほどではないけれど、朝から夜まで、冷蔵庫の中よりは寒い。
 
札幌の冬の天気で愉快なのは、予報の時に適当に何でも言っておけば、たいていは当たらずとも遠からず状態になることです。ある朝は、西の空は厚い雪雲に覆われているのに、東の空は青い広がりです。雪と曇りと晴れが同居します。ある夜は空全体が透明に澄んでいるのに、北側の空の下側3分の1くらいだけは夜目にも白い長く伸びた雪雲で、どれほど離れているかわかりませんがその下は確実に吹雪いていると思われます。
 
この時期に、札幌駅前の38階建ての高層ビルの最上階展望台に出かけ、そこから小樽を視野の左端に入れる感じで遠くの北側に広がる日本海を眺めていると、突然、グレーの混じった白い雪雲が恐ろしいような速度で日本海から札幌に押しかけて来るのを目にすることができます。雪雲は立っている位置の下側に広がり、飛行機から雲を見下ろしている錯覚に陥ります。そういうときは下界はホワイトアウト状態です。雪のかたまりがやってきて一瞬にして人も車も取り囲まれます。
 
120mm_f4_rev 吹雪

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2017年1月12日 (木)

黒豆の煮汁で作った黒いパン

お正月料理のひとつが黒豆の煮物です。皺ひとつなくつやつやに出来上がった黒豆は当然毎日おいしくいただくとしても、煮汁が余ってしまう。捨てるのはもったいない。黒豆をご自宅で作る方はいろいろと煮汁の活用方法を開発されているみたいですが、我が家ではホームベーカリーで焼いた「黒豆煮汁パン」です。去年が最初で今年は二年目。ライ麦パンではありません。
 
小麦粉は北海道産の「春よ恋」。水分の替わりにこの煮汁を使うだけであとは何も要りません。煮汁の分量はやや多め。黒豆の煮汁には黒砂糖と醤油が含まれているので、それがパンの風味になります。菓子パンです。
 
どんな菓子パンになるかというと、不思議なことに、チョコレート味の美味しいパンになります。蒸しパンの食感もあって、想定以上にうまい。おやつ向きです。
 
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                 ライ麦パンではありません

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2017年1月11日 (水)

橙(だいだい)のポン酢

ポン酢の原材料は、橙(写真)の搾り汁、煮切り味醂、鰹節と昆布、そして醤油。2リットルの広口ガラス瓶に詰め、冷蔵庫の中でたいていは数か月寝かせておきます。毎年複数本作るのですが、今年は3本。時期が来れば、その広口ガラス瓶から昆布を取り出し、鰹節を濾して、小ぶりな容器に移せばいつでもおいしいポン酢として便利に使えます。
 
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我が家では、漬物や基礎加工食品を季節に応じて作ります。以下がその一覧。橙のポン酢の季節の位置づけもわかります。べったら漬けはその一覧に入れましたが、糠漬けは季節が長いので除外してあります。
 
◇冬(12月から2月)
 ・橙(だいだい)のポン酢
 ・橙(だいだい)のマーマレード<ただし、2017年はお休み>
 ・味噌(仕込み、大豆は北海道産)
 
◇春(3月から5月)
 ・とくになし、夏の作業のスケジュールなどを考える
 
◇夏(6月から8月)
 ・梅干し
 ・梅酢(白梅酢と赤梅酢:梅干し作りの貴重な副産物です)
 ・梅ジャム
 ・実山椒の塩漬け
 ・しば漬け(乳酸発酵バージョン)
 ・味噌(天地返し)
 ・バジルソース(バジルは自宅で栽培)
 ・トマトソース(近所の農家で栽培している調理用トマトを使う)
 
◇秋(9月から11月)
 ・スダチのポン酢
 ・柚子胡椒(ゆずこしょう)
  ・べったら漬け
 ・タクアン(仕込み、食べるのは翌年の年明け以降)

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2017年1月10日 (火)

2016年度産のタクアン

先週の土曜日(1月7日)に最初の5本を取り出しました。2016年度産のタクアンです。幸いなことに午後は気温も0.5℃くらいだったし風もなかったので取り出し作業は楽でした。
 
大根の天日干しの時期である去年の10月下旬は天気に恵まれず、大根の乾きにいくぶんの不満を残したまま漬け込んだので、どういう具合に仕上がっているか気になっていました。一切れ、口に運びました。杞憂でした。鄙(ひな)びた感じは減りましたが、それとは別のけっこうな味わいのタクアンになっていました。市販のものにやや近いかもしれません。
 
まず1本の半分を食べごろの厚さに切り、ガラスの容器に移します。タクアンは冬の朝ごはんの漬物類のひとつになります。残りの4.5本は、長いのはまん中で二つにし、風味を落とさないために湿った糠のついたままを真空パックにします。食べるときまで冷蔵庫で保管です。
 
5月の連休前までは楽しめるはずです。
 
2016_b1
 
関連記事は「2016年度のタクアン」。

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2017年1月 6日 (金)

素朴で頑丈なトースター

この頑丈なトースターを20年間使っています。職人手作りのイギリス製。製品紹介にはポップアップトースターと書いてあるのもあるけれど、ポップアップとは手前の黒くて丸いつまみを上下に動かして、つまり手動で、焼く前のパンを中に入れる、焼きあがったパンを持ち上げるという意味で、時間が来ると自動的にポンと上にはじけるタイプではありません。それも、正確には、まっすぐ下にではなく斜め下に落とす、まっすぐ上にではなく斜め上に持ち上げる方式なので、パンの上の端が取り出し口に引っかかってイライラすることも多い。
 
Img_0123_dualit
 
作りが頑強だし、ゼンマイ式のタイマー以外は自動で動く部品がないので長持ちします。タイマーがすぐに壊れるという話も聞きますが、我が家の製品の場合は「あたり」が良かったのか、それとも使用頻度がそれほど高くなかったためか、タイマーも20年間故障なく動いています。タイマーといっても、時間が来たら知らせてくれるわけではありません。時間が来ても気づかなくて熱くないトーストになってしまっても、それはユーザー責任。
 
このトースターに適しているのは、四角いタイプの食パン(いわゆる角食)だけです。山型パン(日本ではイギリスパンとも呼ばれている)だと上に膨らんだ部分がこのトースターからはみ出してしまい、その部分が焼けません(つまりトースターとしての意味がない)。だからホームベーカリーでパンを焼き、焼き立てをその時に食べきれず残りを翌朝にトーストして味わいたいのなら、四角い食パンタイプがお勧めです。
 
このイギリス製のトースターと山型パン(イギリスパン)の相性が、同じイギリスでありながらなぜ悪いのか不思議だったのですが、正確にはトースターはメイド・イン・イングランド、山型パン (plain loaf) は、イングランドではなく、スコットランドとアイルランドの伝統スタイルらしいということが分かってみれば、相性の悪さもさもありなん。
 
最初に書いたことも含めて使い勝手の悪いところもあるトースターなのですが、なぜ使っているかというと、パンの焼き具合がいいのと、それから我が家の場合はまだ壊れないからです。しかし値段を考えると、いい家庭用商品かどうかはわかりません。
 
ゼンマイ式のタイマーといえば、次の写真もゼンマイ式の素朴なキッチンタイマーです。イタリア製。時間が来るとジャラジャラジャラと鳴ります。その音に風情がある。しかし、このジャラジャラ・タイマーの寿命は7~8年。ゼンマイ部分がきちんと7~8年で具合が悪くなります。この写真のもので3代目です。
 
Dsc_3546
 

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2017年1月 5日 (木)

サトイモ(里芋)はやっぱりセレベス

このお正月に久しぶりに「セレベス」の薄味の煮つけを堪能しました。産地は鹿児島県。
 
イモにはいろいろな種類がありますが、世界での生産と消費の縄張りが広いものを三つ選ぶと、ジャガイモとヤムイモやタローイモということになります。サツマイモはマイナーな存在です。ジャガイモの原産地は南米アンデス山脈からメキシコ、ヤムイモやタローイモの原産地は東南アジアです。
 
イモは、日本では、その出身地ないし伝来の経由地が名前に残っているので愉快です。ジャガタラ(ジャカルタ、インドネシア)からやって来たイモなのでジャガイモ、薩摩から来たのでサツマイモ、その前は琉球なので琉球イモ、サトイモ(里芋)の一種であるセレベスはセレベス島(インドネシア)から渡ってきたのでセレベス。
 
和風料理には里芋です。和風飲み屋の定番で肉ジャガというのもありますが、ジャガイモは基本的に洋風料理が似合います。和風向きではない。タローイモは熱帯アジアの主食ですが、タローイモの栽培北限が日本で、そのタローイモのひとつが里芋です。
 
和風料理と相性のいい里芋をある基準で二つに分けてみます。ひとつは、「固くて、ぬめぬめしていて、下茹で(したゆで)が必要なタイプ」、もうひとつは、「柔らかくて、ぬめぬめが少なくて、下茹でが不要なタイプ」。ここで話題のセレベスは後者です。我が家はセレベスが好みですが、セレベスは残念ながら札幌だとなかなか手に入らない。
 
蛇足ですが、セレベスと別の種類の里芋の写真を並べてみます。
 
Photo 里芋( セレベス)
 
Non_tm セレベスでない種類

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